オーシャンズ11
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ただし、劇中で起こされた規模の停電を引き起こすにはサイズが合わず、その点で非現実的である[12]
評価
興行成績

オーシャンズ11の制作費は約8,500万ドルであった。公開初週(週末)は、3800万ドルの興行収入だったと推定され、1位であった[13]。最終的な成績はアメリカでは183,417,150ドル、アメリカ国外では267,311,379ドルで、世界全体では450,728,529ドルであった[14]
批評家

レビュー集計サイト「Rotten Tomatoes」では172件のレビューを基に82%の支持、平均評価は7/10となっている。同サイトの批評コンセンサスでは「テンポが良く、ウィットに富んでいて、スターが勢揃いし、クールでスタイリッシュに留まらず、エンターテイメント性にも優れている[15]。オーシャンズ11は良く味付けされたポップコーン・エンターテイメント(深みはないが何も考えずに楽しめる映画のこと)である」。Metacriticでは、35人の批評家を基に100点満点中74点の加重平均スコアを獲得しており、「全般的に好意的な評価」としている[16]。CinemaScoreでは、A+からFまでの平均点で「B+」と評価されている。

ピープル誌は本作を「最初から最後まで純粋に楽しい」と評し[17]、その年の年末のベスト映画の1つに選んだ[18]ニューズウィーク誌では本作は「指を鳴らして高揚感に包まれながら弾むように展開する」と述べ、ソダーバーグに対して「今まで深みのある映画を製作していたが・・・・・・ この軽妙なケイパー映画には何のためらいもない」と評している[19]タイム誌の批評家リチャード・コーリス(Richard Corliss)は「何の役にも立たない」と批判した[20]。2008年11月に行われたエンパイア誌による読者投票「史上最高の映画500本」(エンパイア賞)では本作が500番目にランクインした[21]エンターテインメント・ウィークリー誌は、「オーシャンズ11の強盗シーン」を、10年間でのベストシーン一覧に挙げ、「難攻不落のラスベガスの3つのカジノと、個性的な11人の犯罪者によるスティーヴン・ソダーバーグ監督の2001年の作品は、ここ10年で最も成功した強盗のシークエンスであった」と述べている[22]

本作において、イギリスの労働階級出身の役を演じたドン・チードルは、コックニー訛りを身につける必要があったが、この訛りが批評家たちから手厳しい評価を受け、映画界において最悪の訛りの一つとして知られている[23]。チードルはこの件に関してコメントし、「イギリス人の友人たちは・・・ オーシャンズ13では本当に酷いロンドン訛りだと言っている。あなたは知っているんだと思うが、俺は本当にこの訛りを練習したんだ。ロンドンに行って、人と会話して、学んだんだよ・・・・・・ それで私のエージェントはこれで大丈夫だと言ってくれてね、だから参っているけど。皆に笑われてもね。もちろん、彼女はクビにしたさ」[24]
楽曲

"Cha Cha Cha" performed by Jimmy Luxury
and The Tommy Rome Orchestra

"The Projects" performed by en:Handsome Boy Modeling School" featuring デ・ラ・ソウル

"Papa Loves Mambo" performed by ペリー・コモ

"Take My Breath Away" performed by Berlin

"Spirit in the Sky" by ノーマン・グリーンバウム

"Blues in the Night" performed by クインシー・ジョーンズ

"Caravan" performed by Arthur Lyman

"A Little Less Conversation" performed by エルビス・プレスリー(ジャンキーXL Remix)

"Gritty Shaker" performed by デイビッド・ホルムズ

"Misty" performed by リベラーチェ

"Dream, Dream, Dream" performed by パーシー・フェイス

"Moon River" performed by リベラーチェ

"Theme For Young Lovers" performed by パーシー・フェイス

"69 Police" performed by デイビット・ホルムズ|

"Clair de Lune" performed by フィラデルフィア管弦楽団 (指揮:ユージン・オーマンディ)

ソフト化

日本ではワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントよりDVD、ブルーレイが発売。

オーシャンズ11 特別版(DVD1枚組、2002年8月9日発売)

オーシャンズ11 ブルーレイ版(1枚組、2008年6月11日発売)

テレビ放送

回数テレビ局番組名(放送枠名)放送日放送時間放送分数視聴率
1
フジテレビプレミアムステージ2005年1月15日21:00 - 23:19139分16.5%
土曜プレミアム2006年7月29日21:00 - 23:24144分12.6%
日本テレビ金曜ロードショー2008年10月31日21:00 - 22:54114分11.2%
TBS水曜プレミア2013年11月20日7.6%
5フジテレビ土曜プレミアム2018年8月11日21:00 - 23:10130分6.0%


視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。

舞台
宝塚歌劇団での上演記録詳細は「オーシャンズ11 (宝塚歌劇)」を参照

脚本・演出は、小池修一郎が担当。以降の再演・外部舞台も担当している。

2011年 - 星組公演(初演)

2013年 - 花組公演

2019年 - 宙組公演

その他の日本公演

2014年に香取慎吾の主演で、東急シアターオーブ梅田芸術劇場で上演[25]。宝塚版と同じく、脚本・演出は小池修一郎が担当。

キャスト 2014年
ダニー・オーシャン香取慎吾
テス・オーシャン観月ありさ
ラスティー・ライアン山本耕史
テリー・ベネディクト橋本さとし
クイーン・ダイアナ霧矢大夢
ライナス・コールドウェル真田佑馬
イエン坂元健児(東京公演)
平間壮一(大阪公演)
リビングストン・デル水田航生
バージル・モロイ安井謙太郎
ターク・モロイ萩谷慧悟
ルーベン・ティシュコフ芋洗坂係長
ソール・ブルーム斉藤暁(東京公演)
治田敦(大阪公演)
フランク・カットン角川裕明
バシャー・ターラッキィ池田

その他

前述のようにハリウッドを代表する多くの俳優たちが出演しているが、スタッフや主演のジョージ・クルーニーの説得などで出演料はその人物の一般的な額の半額などでOKしたため、出演料の総額が低く抑えられている。特に有名なエピソードとして当時アカデミー賞受賞直後で人気絶頂のジュリア・ロバーツに対し、「君が1本につき20(millionドル=2000万ドル)取るって聞いてね」とのメモが同封された脚本を送った。脚本には20ドル札が挟まれていたという。
リブート

2017年、リブートした映画『オーシャンズ8』が制作され、本作の主人公ダニー・オーシャンの妹のデビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)を主人公として2018年に公開された[26]
脚注^ a b c “Ocean's Eleven (2001)” (英語). Box Office Mojo. 2010年4月8日閲覧。


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