オーク_(トールキン)
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またエルフの共通語として設定されているシンダール語ではオルフ(orch)で[9][29]、「何匹かのオークら」を指す場合は分格複数形イルフ(yrch)、「オークら全般」を指す場合はグラムホス(glamhoth、「喚く集団[30]、騒々しいやつら」)という集合名詞(英語版)が充てられる[32]

エルフの祖語であるクウェンヤ(語)ではウルコ(urk?)[30]、複数形ウルクイ(urqui)と呼ぶ。この語は「ボギー(おばけ)」、または、「ブギーマン(悪い子をさらう鬼)」を意味し、オークが怖ろしいものであることを表現している。

暗黒語(英語版)でのオークの同義語は、ウルク=ハイの語に見られるウルク(Uruk)である[25][29]。もっともウルクの呼び名は主に第三紀2400年代後半から出現したモルドール及びアイゼンガルドの大型戦闘用オークを指して使われた。
創造神話

オークの発生起源については、外伝(『シルマリルの物語』)にエルフ族が飼われて品種開発されたか、あるいは野生進化したもの、と二つの異なる説明が記載される[33]。ひとつには第1紀にモルゴスたるメルコールがエルフ族を捕らえ、ゆっくりと(時間をかけた)残酷な術で.. 堕落させ隷属させ、オークを作り出したという説明がある[34]。一方で、アヴァリと称するエルフの部族が原野に(放たれて)..邪悪化し野生化したのかもしれないという説も述べられている[35]

これが戦争で、滅びかけ、復活したのち、第2紀に接触した人間の側から「オーク」という呼称で呼ばれる。後、第3紀の中ごろに次代冥王サウロンによって大型種ウルクが作られ、3紀末期にサルマンが人間とのハーフである半オークウルク・ハイを作った事が窺える。
亜種・階級詳細は「ウルク=ハイ」を参照

オークは、暗黒語でウルクという呼称を専横する大柄の戦士階級(ウルク=ハイ)と、暗黒語でスナガ(「奴隷」)と特に戦士たちから蔑まれるより小型の階級がいる[36][28][注 10]

ウルクはサウロンによって創造された大型化(強化)変異株であり[40]、個体をウルク[注 11]、全体をまとめてウルク=ハイ(暗黒語で「オーク=種族」)と称す[40][注 12]

一方、スナガはもっとも普遍的な血種を指すとも考えられる[41]

戦士のウルク=ハイ、労働階級のスナガの他に、そして追跡・斥候をおこなうスナッフラー(「嗅ぎまわる者」)がいるとする資料もある[42]。この追跡者(トラッカー)職級は鼻孔が大きい特徴があり[42]、嗅覚のみで視覚を用いず探し物をする。

また大オーク'(Great Orcs)という、「他のどのオークより力が強く、..残忍」という亜種への言及がみられるが[43]、これはウルク=ハイと同定する解説者がいる[44][40]

背が小さく色が黒く、同様の、暗闇でも目と耳が効き闇夜のイタチよりも速く走る「走り手」も、『ホビットの冒険』から登場している。
日光耐性

ウルク=ハイは通常のオークと違い、日光で弱まらない[40][45]


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