一方、スナガはもっとも普遍的な血種を指すとも考えられる[41]。
戦士のウルク=ハイ、労働階級のスナガの他に、そして追跡・斥候をおこなうスナッフラー(「嗅ぎまわる者」)がいるとする資料もある[42]。この追跡者(トラッカー)職級は鼻孔が大きい特徴があり[42]、嗅覚のみで視覚を用いず探し物をする。
また大オーク'(Great Orcs)という、「他のどのオークより力が強く、..残忍」という亜種への言及がみられるが[43]、これはウルク=ハイと同定する解説者がいる[44][40]。
背が小さく色が黒く、同様の、暗闇でも目と耳が効き闇夜のイタチよりも速く走る「走り手」も、『ホビットの冒険』から登場している。 ウルク=ハイは通常のオークと違い、日光で弱まらない[40][45]。原作中でも同盟軍側は夜明けを待つ戦略をとるがウルク=ハイの耐性のため必ずしもうまくいかない[46]。 一部の資料に次の様な描写がみられる:[注 13][注 14]普通のスナガはより小型で[注 15]、かがみこんだような姿勢なのだが、これに比べウルクは上背があり[42](ヒト族に比する身長をもち)、足も頑丈で真っすぐしており、[40][45]。よってウルクは普通のオークより優越だと自負している。ウルクは皮膚の色が黒く、オオヤマネコのような眼(吊り目)をしているという[40][45][42]。 狼に乗る騎狼隊あるいは狼乗り(Wolf-riders)は、オークやヒト族の裏切り者[48]とともに敵軍に加わる部隊となっているが(『指輪物語』)[49]、じつは騎狼隊もまたオークがまたがった戦闘員であると解説されている[50]。 オークの略奪には魔狼(ワーグ)も援護にくわわり、またオークは狼に乗る、と前編『ホビットの冒険』にすでに記述されている[51]。ワーグはオークと共闘まではするが、乗せることまではしないとい解釈もあるが[52]、ワーグもゴブリンを乗せるという解説[53]とが交錯している。 他にも友軍側の斥候が「狼に乗った者たち」の姿をみたと報告する段などが作中に見える[54]。トールキンは騎馬国ローハン軍とオークの騎狼隊が大々的に戦闘する場面を執筆する構想を持ってはいたが[55]、『指輪物語』の小説においてはそれは実現しなかった。しかし実写映画(『二つの塔』、2002年)では、その活劇がありありと放映された[50]。
日光耐性
細かい描写
狼乗り
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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