レフンは「全編極東が舞台で、現代のカウボーイヒーローが登場する西部劇風スリラーのアイデアを最初から持っていた」と述べている[2]。彼は当初『ヴァルハラ・ライジング』(2009年)の後に本作を監督する意向であったが、ゴズリングの要望により『ドライヴ』を代わりに監督することとなった[14]。ゴズリングは本作の脚本について「私がこれまでに読んだものの中でも最も奇妙」と説明した[7]。本作は『ドライヴ』と同様ほぼ時系列順に撮影され、また撮られた映像の多くはその日のうちに編集された[2]。
2012年の第65回カンヌ国際映画祭で一部映像が上映された[15]。レフンは『Only God Forgives』と『ドライヴ』の繋がりを描き、「(『Only God Forgives』は)どても言語的な繋がりがある」「リアルな感情に基づいているが、誇張された現実が舞台だ。それはおとぎ話だ」と述べた[14]。
2013年4月3日に「レッド・バンド」予告編が公開された[16]。
この作品撮影中の様子は、レフンの妻であるリヴ・コーフィックセン
(英語版)によって撮影され、ドキュメンタリー映画『マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン』として公開された[17]。第66回カンヌ国際映画祭のプレス上映において、スタンディングオベーションを受ける一方、ブーイングも飛び交うなど、激しく賛否が分かれた[18]。
映画レビューサイトRotten Tomatoesでは、否定派が優勢となった。149件のレビューがあり、批評家支持率は40%、平均点は10点中5.1点となった。否定派は過激な暴力描写に嫌悪感を抱いたが、肯定派はその暴力描写の中にある種の美しさを見出している。しかし、主人公の母親を演じたクリスティン・スコット・トーマスの演技に関しては多くの批評家が高く評価している[19]。
また、6月5日から6月16日にかけて開催された第60回シドニー映画祭
において、グランプリを受賞した[20]。