中国では出版社による小説市場の寡占が進んでおらず、2000年頃にはインターネットでの小説の発表も一般的になった[12]。中国のネット小説の課金制度は独特で、作者は小説専用サイトで毎日数千字ずつ内容を更新するが、人気が高まると鍵がかかり、以後はチケットを購入して続きを読む仕組みになっている[12]。中国では中国作家協会が2018年から「中国ネット文学青書」を発表している[13]。
『中国ネット文学青書2020』によると中国の2020年のネット文学ユーザー数は4億6700万人、累計作品数は約2800万点だった[13]。また中国インターネット情報センター(CNNIC)の統計では、2020年12月現在の中国内のネット小説の読者は4億6000万人とされ、新型コロナウイルスの流行により外出を控えてネット小説を読む人が増えたことも要因となり、2年前と比べて約2800万人増えたとしている[12]。『中国ネット文学青書2020』によると実体験に基づく作品が多いのが特徴とされ、2020年の新規契約作品約200万点のうち約6割が新型コロナウイルスや貧困、起業など実体験を題材としていた[13]。
用語としては、作者は写手、読者は大家や親と呼ぶ[14]。
ジャンル
玄幻小説 - ファンタジー小説[14]。
穿越小説 - 過去にタイムスリップして成功する小説の類型[14]。
盗墓小説 - ダンジョンのような過去の偉人の墓を盗掘することを題材とする小説の類型[14]。現実に墓荒らしをはじめる人が出ていて社会問題となっている[15][16]。
脚注[脚注の使い方]^ Twitter発の話題の米国サイバーパンク「ニンジャスレイヤー」 TRIGGER制作でアニメ化決定