オンタリオ州
[Wikipedia|▼Menu]
13.2 人/km²
GDP2013年
 - 州合計
 - 1人当たり(国内第1位)
6957億500万[1]カナダドル
5万1,340カナダドル
連邦政府加入
 - 順番
 - 加入年月日
1番目
1867年7月1日
時間帯【西経90度以東】
東部標準時(EST、UTC-5
東部夏時間(EDT、UTC-4

【西経90度以西】
中部標準時(CST、UTC-6
中部夏時間(CDT、UTC-5
郵便コード
郵便番号
ISO 3166-2:CAON
K L M N P
CA-ON
公式サイトwww.ontario.ca
行政
副総督エディス・デュモン(英語版)
州首相ダグ・フォード(英語版)
カナダ議会
 -下院議席数
 -上院議席数
121
24

オンタリオ州(オンタリオしゅう、: Ontario 英語発音: [?n?t??rio?] ( 音声ファイル)、: Ontario)は、カナダの1つ。

カナダの州の中では最も人口が多く、国全体の約39%がこの州に集まっており、カナダの政治経済の中心となっている。カナダ中東部に位置し、州都はカナダ最大の都市トロント連邦政府首都オタワはイギリス系の当州とフランス系のケベック州との境界に位置するが、アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.などのような中央政府直轄地ではなく、あくまでオンタリオ州に属する一都市という位置づけにある。

母語話者(オンタリオ州) 2011

英語  70.4%
フランス語  4.4%
中国語  3.1%
イタリア語  2.1%

人種構成(オンタリオ州) 2011

白人  71.7%
南アジア系  7.6%
中国系  5.0%
黒人  4.3%
先住民  2.4%
フィリピン系  2.2%
その他の有色人種  6.8%

歴史
連邦に加盟するまで

ヨーロッパからの移民がやってくるまでは、この地域はアルゴンキン族、オジブワ族、クリー族(Cree)含む)、およびイロコワ族(ヒューロン族(Huron)含む)が住んでいた。17世紀初頭よりヨーロッパの探検家がやって来て、イギリス人はハドソン湾岸、フランス人は主に五大湖周辺に植民を開始した。

1763年に締結した七年戦争の講和条約「パリ条約」により、北米のフランス領土(ヌーベル・フランス)はほとんどすべてイギリスに譲渡することになった。1774年にはオンタリオも英領ケベックとして併合。その後1783年から1796年の間、アメリカ独立戦争を受けて、イギリスは本国政府に従順で、独立13州を離れオンタリオ地区へ流入する市民を援助した。この期間にオタワ川以西の地域の人口が増加。

1791年に旧ケベックがオタワ川を挟んで東側の「ローワー・カナダ」(Lower Canada、現在のケベック州)と西側「アッパーカナダ」(Upper Canada、現在のオンタリオ州)の2地域に分割統治されることになった。

1812年、米軍が侵入したがイギリス軍と先住民族の共同軍で防戦。但し1813年ヨークの戦いでヨーク(現在のトロント)を一時占領され焦土となった。戦後、本国からの移民が増え、政争・蜂起が起こり、カナダ全土(当時のアッパーカナダとローワーカナダ)に広がった。その後、蜂起が収まり、本国政府はケベックに自治権を与える条件でカナダ地域を再度統合し、オンタリオでも1848年に議会制自治政治が開始された。以後アメリカ南北戦争などでの更なるアメリカからの侵略に備え、北米における英領植民地の広範囲の統合するため、1867年7月1日英領北アメリカ法が制定され、「カナダ自治領」(Dominion of Canada)が成立。カナダ自治領は4つの- オンタリオ、ケベックノバスコシアニューブランズウィック -で構成された。そのときトロントが州都となった。さらに1889年には北西オンタリオ地域が正式にオンタリオ州に併合された。
その後の歴史的出来事

19世紀末よりオンタリオ州北部の鉱物資源が注目され始めた。またオンタリオでの水力発電も盛んになったことから、オンタリオ水力発電委員会(Hydro-Electric Power Commission of Ontario)、後のオンタリオ・ハイドロ(Ontario Hydro)が設立された。20世紀にはゼネラルモーターズ(GM)とフォードがオンタリオ州に工場を設立、主要産業となる。

第二次世界大戦後、特にトロント大都市圏を中心に世界各国からの移民を受け入れ、オンタリオ州はカナダの中でも最も経済成長の大きな地域となる。
地理ナイアガラの滝

参照:オンタリオ州の自治体一覧地図

オンタリオ州は、北は北極海につながるハドソン湾に面し、南は五大湖オンタリオ湖エリー湖ヒューロン湖スペリオル湖に面し、カナダ国内ではもっとも南に位置する地方を含む。東はケベック州に接し、西はマニトバ州に接する。

「オンタリオ」はネイティブイロコワ族の言葉で、「美しい湖(水)」という意味であり、オンタリオ州には湖がおよそ25万箇所、川は10万キロにわたる。

オンタリオ州は地理的には3つの要素に分かれる。北西部と中部の鉱物資源の豊富なカナダ楯状地、北部のハドソン湾岸の森と沼地で覆われた湿地帯、そして南部の最も人口の多い、肥沃な五大湖岸?セントローレンス渓谷(Saint Lawrence Valley)という農工業の盛んな地域。

ナイアガラの滝はオンタリオ州と米ニューヨーク州の境にあり、カナダ滝がアメリカ滝より大きい。

世界各国からの移民が多く、オンタリオ州の多民族な特徴を形成している。人口のうちフランス語を話す州民は約5%であり、フランコ・オンタリオンと呼ばれる。州の公用語にはなってないものの、フランス語人口はケベック州についで大きく50万人以上に上る。主にオタワ周辺と北オンタリオ地方でフランス語が使われている。北オンタリオ地方最大の都市、サドバリーでは人口の3割ほどがフランス語を使用している。
国立公園・州立公園

アルゴンキン州立公園 (Algonquin Provincial Park)

ブルース半島国立公園 (Bruce Peninsula National Park)

ファトム・ファイブ国立水域公園 (Fathom Five National Marine Park)

ジョージアン・ベイ・アイランズ国立公園 (Georgian Bay Islands National Park)

キラニー州立公園 (Killarney Provincial Park)

スペリオル湖州立公園 (Lake Superior Provincial Park)

ポイント・ピーリー国立公園 (Point Pelee National Park)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:56 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef