1990年代初頭のアメリカでは、ニルヴァーナやダイナソーJr.、パール・ジャム、サウンドガーデンなどがライブハウスやカレッジ・チャートなどを中心に、人気を獲得していった。彼らはグランジ・ロックと呼ばれた。すでに1970年代末にはオルタナティヴ・ロックという呼称は存在していたが、ジャンル名がアメリカの音楽ジャーナリズムで拡大していったのは、この時期である。グランジは、過去の全米チャート上位を独占した既存の1980年代的な産業ロック、ハードロック、ヘヴィメタル、ポップ・ロックなどとは違うロックのジャンルとして浸透していった。そのほかにも、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンやレッド・ホット・チリ・ペッパーズといった、ロックにラップの要素を取り入れたオルタナであるミクスチャー・ロックが登場した。
その後、カート・コバーンの自殺[13] や、その他の音楽状況の変化が要因となって、グランジ・ムーブメントは終焉を迎えた。
2000年代以降のオルタナティヴ・ロック界では、ホワイト・ストライプス、ストロークス、アークティック・モンキーズ、アーケード・ファイア、リンキン・パークなどが活躍した。
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脚注[脚注の使い方]
注釈^ 初期にはキャバレー・ヴォルテール、ポップ・グループなどが所属した英国のインディーズ・レーベル。
^ 英米ではコーポレート・ロックと呼ばれた。
^ ソニック・ユース、リプレイスメンツ、ハスカー・ドゥなどもカレッジ・ラジオで人気のバンドだった。
^ 2003年の『ローリング・ストーン』誌における特集、『NME』『SPIN』など多くの世界的ロック雑誌の記事傾向などもこれに該当。
^ Straw, Will (1991). "Systems of Articulation, Logics of Change: Communities and Scenes in Popular Music", Cultural Studies, 5, 3, pp.368-88。マクシマム・ロックンロール