オルタナティヴ・ロック
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地元レコード店主のスキップ・グロフにより1978年に自主制作で出された、ハーフ・ジャパニーズ[12] を含むニュー・ウェイヴ・バンドのコンピレーション・アルバム『30 Seconds over D.C.:Here Comes the New Wave!』が、地元バンドの作品である。グロフが設立を助けたティーン・パンクスによるディスコード・レコードも、D.C.を地図に載せることがテーマとなった。このティーンパンクスに大きな影響を与えたのが、ジャズから転向したアフリカ系アメリカ人パンク・バンド、バッドブレインズである。バッドブレインズは後にニューヨークに本拠を移し、東部のハードコア・パンク・バンドとしては初めて全米ツアーを行ってパンクスの間で知名度を上げた。さらにマイナー・スレット[注 7] をはじめとするティーンパンクスがハードコアを名のり、『フリップサイド』や『マクシマム・ロックンロール』(ラジオ番組、パンク雑誌の名称)を通じてDCシーンはパンクシーンで知られるようになった。しかし、バッドブレインズはボーカルH.R.がレゲエへの傾倒を強め、また、1983年にマイナースレットは解散した。
1990年代以降

1990年代初頭のアメリカでは、ニルヴァーナダイナソーJr.パール・ジャムサウンドガーデンなどがライブハウスやカレッジ・チャートなどを中心に、人気を獲得していった。彼らはグランジ・ロックと呼ばれた。すでに1970年代末にはオルタナティヴ・ロックという呼称は存在していたが、ジャンル名がアメリカの音楽ジャーナリズムで拡大していったのは、この時期である。グランジは、過去の全米チャート上位を独占した既存の1980年代的な産業ロック、ハードロックヘヴィメタルポップ・ロックなどとは違うロックのジャンルとして浸透していった。そのほかにも、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンレッド・ホット・チリ・ペッパーズといった、ロックにラップの要素を取り入れたオルタナであるミクスチャー・ロックが登場した。

その後、カート・コバーンの自殺[13] や、その他の音楽状況の変化が要因となって、グランジ・ムーブメントは終焉を迎えた。

2000年代以降のオルタナティヴ・ロック界では、ホワイト・ストライプスストロークスアークティック・モンキーズアーケード・ファイアリンキン・パークなどが活躍した。
オルタナティヴ・ロックに分類されるアーティストの一覧「Category:オルタナティヴ・ロック・バンド」を参照「Category:オルタナティヴ・ロック・ミュージシャン」を参照
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 初期にはキャバレー・ヴォルテール、ポップ・グループなどが所属した英国のインディーズ・レーベル。
^ 英米ではコーポレート・ロックと呼ばれた。
^ ソニック・ユースリプレイスメンツハスカー・ドゥなどもカレッジ・ラジオで人気のバンドだった。
^ 2003年の『ローリング・ストーン』誌における特集、『NME』『SPIN』など多くの世界的ロック雑誌の記事傾向などもこれに該当。
^ Straw, Will (1991). "Systems of Articulation, Logics of Change: Communities and Scenes in Popular Music", Cultural Studies, 5, 3, pp.368-88。マクシマム・ロックンロールのScene Reportsを例示しており、「シーン」はこの用法に基づく概念であるとみられる。これより創刊の早いロサンゼルスのファンジン『Flipside』は1978年には「L.A.Scene」という表現を用いており、1979年には「オレンジ・カウンティの2つの'scenes'」というような用法が現れている。
^ 郡部ながらTSOLなど、多くのオルタナ・バンドが登場した。
^ 禁ドラッグ、禁アルコール、禁フリーセックスという、お堅いストレージエッジ思想を主張したバンド。

出典^ Grunge - オールミュージック. 2020年9月19日閲覧。
^ “The Top 100 Alternative Albums of the 1960s” (英語). SPIN (2013年3月28日). 2020年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月28日閲覧。
^ Kot, Greg. “The Velvet Underground: As influential as The Beatles?” (英語). www.bbc.com. 2022年2月28日閲覧。


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