オリジナル
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上野千鶴子によれば、オリジナリティとは「すでにある情報の集合に対する距離のこと」である[1]。オリジナリティは論文の鍵だが[2]、ウィキペディアは独自の研究を許可してない。アインシュタインの相対性理論は、研究のオリジナリティの一例である。 日本認知心理学会の見方では、オリジナリティは発想的と社会的に分けられ、発想的オリジナリティは重要であるが、相対性理論を再発明しても社会的オリジナリティはないと言われている。一般的に、研究賞は社会的オリジナリティに与えられることが多く、世界は日本の学者ならではの発想的オリジナリティを認識していない可能性があるため、独立した賞を与える必要がある[3]
用例
旋律が類似しているxxという楽曲に対して、この楽曲がオリジナリティを保持しているのかどうかはしばしば議論がなされるところである。
使用上の注意

元となるものに対して、改変し作成したほうのものを、"独自"に改造したという意味からオリジナルと呼ぶ例が見受けられるが、この用法は誤りであるばかりでなく、混乱を起こす恐れがある。例えば、ある曲の「オリジナル版」といえば、それは元の曲を指すべきであって、それを"独自"にアレンジしたものを「オリジナル版」と称すのは誤りである。

また、完全に誤った用法でなくとも混乱を起こす場合がある。例えば、数枚のCDから自分の好きな曲を選んで複製しコンピレーションアルバムを作った場合、これを「自分のオリジナルのアルバム」と呼ぶことは一般的であると考えられるが、複製元のそれぞれのCDは「複製先のコンピレーションアルバムに対するオリジナルのCD」である。

自動車の場合、中古車等で塗装を独自の色で塗り替えた車両に対して「オリジナル・カラー(塗装)」等と表記されている事がよくあるが本来「オリジナルカラー」とは、自動車製造社(メーカー)によって新車時に工場で塗られていた色のことを指すので、この用法は混乱を招く可能性が高い。
日本の旧車雑誌であるOld-timerでは、改造修復などを受けていないオリジナルのままの車に対し、あえて「未再生原型車」という呼称を用いている。

新規の場合も当然「オリジナル」であるが、派生物が作られていない場合で独自性を強調する場合は、オリジナルでは無く、「特製」や「スペシャル」などの用語を使う方が混乱が少ない。
出典[脚注の使い方]^ 上野千鶴子『情報生産者になる』、19頁。 
^ “研究倫理& 論文執筆の指針 [大学院向け]”. 2022年6月28日閲覧。
^ “独創賞評価基準”. 日本認知心理学会. 2022年7月3日閲覧。

関連項目

複写

創作

盗作

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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