オリジナルビデオで扱われるテーマは多種多様であったが、その中でも特に多かったのがヤクザ、ギャンブル、エロの3ジャンルで、ホラーや都市伝説モノも一定の支持を集め、のちのジャパン・ホラーブームの下地をつくるなど、その後の映画界発展に大きく貢献したと評価される[3]。
1990年代までは地上波地方局の深夜枠を中心に放送されることもあった。
近年、レンタルビデオ市場自体が縮小傾向にあり、2002年辺りからDVD-Videoが市場に投入され、オンラインDVDレンタルやDVDセルの市場に移行しだした。DVDの場合、1本あたりの小売価格がVHSの10分の1に近いため、作品映像自体の製作費もそれに応じて安くなりつつある。
さらに2010年代後半になると、例えオリジナルビデオであってもネット配信でのビデオ・オン・デマンド(VOD)による視聴が普及しつつある。具体的にオリジナルビデオとして分類される関係上、標準画質映像のDVD版[注 2]だけが発売された少し後(1ヶ月遅れ程度)に、HDないし4K映像によるネット配信が続く形である。『日本統一』シリーズ(2013年 - )[注 3]がその代表格で、DVD発売が先のオリジナルビデオではあるものの、2010年代中盤辺りからからVODでの配信で人気に火がついた。そのため、初期の頃は低予算ではあったものの、シリーズを重ねる毎に製作費の意図的な高騰(地方ロケなど)や映画化を行うようになった。 すでに撤退しているものも含める。
オリジナルビデオの主なメーカーおよびレーベル
東映ビデオ:東映Vシネマ
にっかつビデオフィルムズ:にっかつビデオフィーチャー
ジャパンホームビデオ:Vムーヴィー
松竹:SHVシネマ
大映:新映画天国
東宝:東宝シネパック
GPミュージアムソフト:ミュージアム → オールインエンタテインメント
レジェンドピクチャーズ:ネクスタシー、シネポップ、リップスほか
VIP:Vピクチャー
TMC:MIDNIGHT、TABOO7、JUNKFILM、STAR★DUST、ENGELほか
ソフトガレージ
マクザム
ネット動画配信サービスのオリジナル
Huluプレミア - Hulu
Netflixオリジナル - Netflix
Amazonオリジナル(『Amazon Prime オリジナル』との表記も有り) - Amazonプライム・ビデオ
YouTube Originals - YouTube
FODオリジナル - フジテレビオンデマンド
Paraviオリジナル - Paravi
ABEMAオリジナル - ABEMAビデオ
dTVオリジナル(BeeTV制作を含む)- dTV
ひかりTVオリジナル - ひかりTV
オリジナルビデオ作品の例
ネオチンピラ 鉄砲玉ぴゅ?(1990年) 主演:哀川翔
静かなるドンシリーズ 主演:香川照之
スーパー戦隊Vシネマ(1996年発売の『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー」から2008年発売『獣拳戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャー』まではスーパー戦隊VSシリーズのみを取り扱い、2010年からは前年からスーパー戦隊VSシリーズが劇場公開用作品になった代替措置として、その年に放送を終えた作品の後日談を描く『スーパー戦隊・ラストエディション』(『侍戦隊シンケンジャー』(2009年2月15日?2010年2月7日放送)から『動物戦隊ジュウオウジャー』(2016年2月14日?2017年2月5日放送)までの『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011年2月13日?2012年2月19日放送)を除く、全ての作品でリリースされた。また、放送開始・終了から10年を経た作品の後日談を描く『10 YEARS シリーズ』(現在、『忍風戦隊ハリケンジャー』(2002年2月17日?2003年2月9日放送)『特捜戦隊デカレンジャー』(2004年2月15日?2005年2月6日放送)『炎神戦隊ゴーオンジャー』(2008年2月17日?2009年2月8日放送)の後日談がリリースされている。しかし、2018年よりスーパー戦隊VSシリーズとスーパー戦隊・ラストエディションが1つの枠で扱われるようになり、東映Vシネマの新レーベル『Vシネクスト』で期間限定上映・DVD発売という流れになった。(該当作品『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』『ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー』『魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー』『テン・ゴーカイジャー』)