オラクル_(企業)
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1994年には、DECのRDB部門を買収した。2005年には、JD Edwardsを買収した直後のピープルソフトを敵対買収し、ERPなどに進出した。2006年にはCRM大手のシーベル、2007年には業績管理ソフトウェアの最右翼であったHyperion Solutionsを買収し、同分野に進出するBIベンダーの買収合戦に先鞭をつけ、続く2008年にはアプリケーションサーバのBEA WebLogicを持つBEAシステムズを買収し、Oracle WebLogic Serverとした。

2009年4月にはサン・マイクロシステムズの買収合意を発表した。オラクルによるハードウェア事業を含む本格的な買収は、これが最初とされる。オラクルの歴史はラリー・エリソンも参照。
沿革

1977年6月16日 -
カリフォルニア州 Redwood Shores に Software Development Laboratories (SDL) として創業[10]。創業者はラリー・エリソン、en:Bob Miner、en:Ed Oates。

1979年

6月 - Relational Software Inc. (RSI) に改称し、メンローパークに移転。最初のデータベース製品である Oracle 2 がライト・パターソン空軍基地に購入され、PDP-11上で動作した。最初の製品をバージョン1ではなくバージョン2としたのは、顧客が最初のリリースの購入をためらう可能性があると考えたためである。

10月 - RSIはVAX版 Oracle(VAX上でPDP-11エミュレータモードで動作)を活発に販促。


1981年

?月 - Umang Gupta が同社に入社し、同社初のビジネスプランを書き、副社長兼ゼネラルマネージャを務めた。

2月 - Oracle Database 向けツールとして、Oracle*Forms の前身である Interactive Application Facility (IAF) などを開発。


1983年3月 - 移植性を高めるため Oracle をC言語で書き換え、Oracle バージョン3 をリリース。社名を主力製品名に合わせ Oracle とする。なお Oracle という名称は、創業者らがアンペックスで働いていたときに関わったCIAのプロジェクト名から来ている。

1984年

4月 - セコイア・キャピタルから追加資金を得る。

10月 - Oracle バージョン4 リリース。読み込み整合性 (read consistency) を導入。

11月 - Oracle Database をPC上に移植。メモリ容量512KBのPC(MS-DOS 4.1.4)で動作した。なお、MS-DOS バージョン5 用の Oracle は1986年にリリースされた。Mike Roberts が考案した技法を使い、286マシンのプロテクトモードで動作。


1985年4月 - Oracle バージョン5 をリリース。データベース管理システムとしていち早くクライアントサーバモデルを採用。

1986年

?月 - 分散クエリ機能をサポートした Oracle バージョン5.1 をリリース。クラスタリングについての研究を開始。

3月12日 - 株式上場を果たす。売上高は5500万USD


1987年8月 - アプリケーション部門を創設。データベースと密に連携する企業向けソフトウェアを開発。

1988年 - Oracle バージョン6 をリリース。低レベルロック機構とホットバックアップ機能をサポート。PL/SQLという手続き型言語の処理系を組み込んだが、プログラム格納方法やデータベースからの手続き起動方法を用意しておらず、本格的に使えるようになったのはバージョン7からである。この段階では、SQL*Plusなどの環境(あるいはホストプログラムにSQL文を埋め込むなど)からサーバにPL/SQLのブロックを送って、即座に実行することが可能だった。オラクルは各種クライアントツール(SQL*Formsなど)にもPL/SQLエンジンを搭載させた。

1989年 - 本社を Redwood Shores に移転。売上高は5億8400万ドルに達した。

1990年 - 第3四半期、オラクルは初の赤字を計上し、数百人の従業員を解雇した。エリソンはCFOとして Jeffrey O. Henley、COOとして Raymond Lane を雇い入れた。

1992年6月 - 性能を強化した Oracle 7 をリリース。他にも、管理ユーティリティ、アプリケーション開発ツール、セキュリティ機能、PL/SQLによるストアドプロシージャおよびデータベーストリガ機能、宣言的参照整合性などを導入。

1993年 - Oracle Forms、Reports、Graphics、Book をまとめた "Cooperative Development Environment" (CDE) をリリース。

1994年 - DECから DEC Rdb(後の Oracle Rdb)を購入。Oracle Rdb はDECの製品だったOpenVMS上で動作する。

1995年

6月21日 - 並列クエリ機能を備えた新たなデータウェアハウスファシリティを発表。

11月 - パリのIDC会議で、エリソンがネットワークコンピュータの構想を発表。


1996年 - ウェブブラウザOracle PowerBrowserをリリース。

1997年

4月 - ビジネスインテリジェンス (BI) 用アドホック・クエリツールである Discoverer をリリース。

6月 - SQLオブジェクト技術、インターネット技術、テラバイト級データサポートなどを導入した Oracle 8 をリリース。

9月 - Javaプラットフォームへのコミットメントを発表。Java統合開発環境(後の Oracle JDeveloper)をリリース。


1998年

1月 - Oracle Applications 10.7 Network Computing Architecture (NCA) をリリース。全てのビジネスソフトウェアをウェブ上で動作させ、標準のウェブブラウザで使えるようにした。

5月 - Oracle Applications 11 をリリース。

4月 - Java仮想マシンを Oracle Database に組み込むことを発表。

9月 - Oracle 8i リリース。

10月 - Linux向けの Oracle 8 と Oracle Application Server 4.0 をリリース。


1999年5月 - JDeveloper 2.0 をリリースし、データベースを使ったアプリケーション構築のための開発ツール/ライブラリ Business Components for Java (BC4J) を導入。

2000年

?月 - 子会社 OracleMobile を創設。Oracle 9i リリース。

5月 - Internet File System (iFS) を発表。後に Oracle Content Management SDK として商品化[11]

6月 - ポータルサイト構築機能をサポートした Oracle9i Application Server をリリース。


2001年 - エリソンは社内で自社製ビジネスアプリケーションを使い、10億ドルを節約したと発表した。

2004年

?月 - Oracle 10g リリース。

12月13日 - ピープルソフトを1株26.50ドルで買収する契約を結んだことを発表(総額103億ドル)。


2005年

1月14日 - オラクルは、ピープルソフトの買収で増大したグループ全体の従業員数を約5000人削減し、5万人にすることを発表。ピープルソフトの開発・サポート要員の90%をそのまま保持する計画である。

3月 - 中近東での活動を拡大するため、ヨルダンアンマンに支社を創設。

9月12日 - 顧客関係管理 (CRM) やビジネスインテリジェンスソフトウェアで知られる Siebel Systems を58億ドルで買収することを発表。


2006年10月25日 - Unbreakable Linux を発表。

2007年

?月 - Oracle 11g リリース。

3月1日 - オラクルは、業務管理ソフトウェア大手のHyperion Solutionを33億ドルで買収することに合意したと発表。

3月22日 - オラクルは SAP AG を違法行為と不正競争で訴えた[12]

10月12日 - オラクルはBEAシステムズを1株あたり17ドルで買収する提案を行ったが、BEA経営陣は同社の価値を軽く見ているとして、これを拒否した。

10月16日 - アプリケーション開発担当の上級副社長 John Wookey が突然オラクルを辞め、今後のアプリケーションのリリース計画に懸念が生じた[13]


2008年

1月16日 - BEAシステムズを1株19.375ドル(総額72億ドル)で買収することを発表[14]

9月24日 - オラクルはHPデータウェアハウス用サーバおよびストレージを共同開発し、HP Oracle Database Machine として発売することを発表[15]


2009年4月20日 - サン・マイクロシステムズを74億ドル(1株あたり9.50ドル)で買収する意図があることを発表[16][17]


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