Das Phantom der Oper
監督エルンスト・マトライ
脚本グレタ・シュレーダー・マトレイ
原作ガストン・ルルー
製作ジュールス・グリーンバウム
出演者ニルス・オラフ・クリサンダー
アウド・エゲーデ=ニッセン
エルンスト・マトライ
撮影マッツ・グリーンバウム
製作会社グリーンバウム・フィルム
公開 ドイツ帝国 1916年3月
上映時間76分
製作国 ドイツ帝国
言語サイレント
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原題:Das Phantom der Oper
監督:エルンスト・マトライ
出演者:ニルス・オラフ・クリサンダー(エリック)、アウド・エゲーデ=ニッセン(クリスティーヌ)、エルンスト・マトライ(ペルシア人)
サイレント モノクロ 上映時間76分 ドイツ映画 日本未公開
最初の映画化作品。1915年秋にベルリンヴァイセンゼーのグリーンバウムスタジオで撮影された。監督を務めたエルンスト・マトライは、ペルシア人役として出演もしていた。脚本を務めたグレタ・シュレーダーは、本作撮影時にエルンストと結婚し、「グレタ・シュレーダー・マトレイ」名義となっている。
1916年3月にベルリンの映画館「マルモルハウス」で、4幕構成にて初上映された。その後、フィルムの長さが1,381mの5幕構成で公開されたものの、同年7月1日・8月1日のデュッセルドルフ警察による検閲や、1921年4月22日のライヒ映画法によるベルリンでの検閲等で、青少年閲覧禁止とされた。
なお、本作のフィルムは現存されていないと見られている。 オペラの怪人 登場人物を必要最低限に減らした点と結末が異なる点以外は、原作に比較的忠実な映画化。エリックが「音楽と奇術に明るい、脱獄した猟奇犯罪者」に設定が変更されている。これ以降の映画版では、いずれもエリックが火事や事故などで醜悪な人相になったなどと、その原因を様々にアレンジして描いているが、本作は原作通り生来の醜さで、性格俳優ロン・チェイニーが特殊メイクを施して『ドクロのような人相のおぞましい化物』という描写をほぼ忠実に再現しているのが特徴。またエリックがクリスティーヌに向ける愛も、やはり原作通り身勝手でストーカーまがいの狂気じみたものであり、ミュージカル版で顕著になった三角関係という解釈はまだなく、純粋な怪奇映画の体裁を持っている。 この映画のオペラ座のセットは、1943年版他多くの映画でも使用され、今もユニバーサルスタジオに残る、世界最古の現役映画セットである。 サイレント映画だが、トーキー映画が誕生した1929年には、セリフとBGMを加えたトーキー版が公開された。オリジナルは、仮面舞踏会他いくつかの場面を2原色テクニカラーで撮影したパートカラー作品。息を呑むほど美しい色彩が評判を呼んだが、アメリカでも当時はカラーフィルムが高価だった為、全編モノクロ版も公開された。日本ではモノクロ版のみ公開された。1970年から1980年頃の8ミリ映画ブームの頃、仮面舞踏会のみ復元されたパートカラー版が8mmや16mmフィルムで販売され、日本でも輸入販売された。アメリカではパートカラー版(仮面舞踏会のみ)とモノクロ版のDVDが販売されているが、日本ではモノクロ版のDVDが販売されている。 オペラの怪人 テクニカラーで制作された作品で、常軌を逸する以前のエリックの悲劇を物語の前半に組み込むことで、彼を「怪物」扱いすることなしに、一人の人間として描き出そうという試みがみられる。エリックは長年オペラ座で演奏を続ける初老のバイオリニストだが、クリスティーヌの実の父であり、かつて音楽の仕事を追求するために幼い彼女と彼女の母親を捨てた作曲家であると設定された。ただ、この部分は初めの台本から削除され、完成した映画では、暗にクリスティーヌと父娘の関係であることを匂わせるにとどめ、真相は曖昧なまま、彼女は最後まで自分とエリックが父娘であることには気付いていない。 1943年度アカデミー撮影賞、アカデミー色彩美術賞を受賞。
1925年版
The Phantom of the Opera
監督ルパート・ジュリアン
脚本エリオット・J・クローソン
レイモンド・L・シュロック
原作ガストン・ルルー
製作カール・レムリ(ノンクレジット)
出演者ロン・チェイニー
メアリー・フィルビン
ノーマン・ケリー
製作会社ユニバーサル・ピクチャーズ
配給ユニバーサル・ピクチャーズ
公開 1925年9月6日(ニューヨーク・プレミア上映)
1925年9月
上映時間107分(最長版)
製作国 アメリカ合衆国
言語サイレント・英語中間字幕
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詳細は「オペラの怪人 (1925年の映画)」を参照
原題:The Phantom of the Opera[4]
邦題:オペラの怪人
監督:ルパート・ジュリアン
出演:ロン・チェイニー(エリック)、メアリー・フィルビン(クリスティーヌ)、ノーマン・ケリー(ラウル)
サイレント パートカラー/モノクロ 上映時間107分 ユニバーサル映画 アメリカ映画
1943年版
Phantom of the Opera
監督アーサー・ルービン
脚本サミュエル・ホッフェンシュタイン
エリック・テイラー
原作ガストン・ルルー
出演者ネルソン・エディ
スザンナ・フォスター
クロード・レインズ
音楽エドワード・ウォード
撮影ハル・モーア
W・ハワード・グリーン
編集ラッセル・F・シェーンガース
製作会社ユニバーサル・ピクチャーズ
配給ユニバーサル・ピクチャーズ
公開 1943年8月12日(ロサンゼルス・プレミア上映)
1952年1月
上映時間92分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
製作費約1,500,000ドル
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詳細は「オペラの怪人 (1943年の映画)」を参照
原題:Phantom of the Opera
邦題:オペラの怪人
監督:アーサー・ルービン
出演:クロード・レインズ(エリック)、スザンナ・フォスター(クリスティーヌ)、エドガー・バリア(ラウル)、ネルソン・エディ(アナトール)
カラー 上映時間92分 ユニバーサル映画 アメリカ映画
1962年版
原題:The Phantom of the Opera
邦題:オペラ座の怪人
監督:テレンス・フィッシャー