オプラ・ウィンフリー
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「『告白文化』を誘発して、論争を巻き起こすような流れを促進した」と批判されることもあったが、むしろ逆境を克服させてその人を支援する、という路線が賞賛の理由となっている[20]。同テレビ番組は長寿番組となり、オプラはお茶の間の(特に主婦層)人気を集めるようになった。アメリカで行われた「最も好きなテレビパーソナリティーは?」という調査で1993年から長らく3位以内をキープし、1998年から2003年まで1位だった[21]。25周年の節目となる2010年シーズン限りでの終了を明らかにし、最終回は2011年9月9日(2011年シーズンの第1週目)としている[22][23]

2011年、ウィンフリーが指揮をとる「OWN (Oprah Winfrey Network)」が開局。ディスカバリー・コミュニケーションズとHarpoの合弁で、Discovery Health Channelをリニューアルする格好での開局。地上波の『オプラ』終了後はこちらに専心する。

テレビ番組でスターとなったことはあるものの、日本での知名度はほとんどない[24]とされている。
俳優

テレビドラマや映画に多数出演し、女優としてアカデミー助演女優賞にノミネートされたこともある。
慈善家

慈善活動にも熱心で、250億円とも推定される寄付をこれまでにしたとされる。

2007年にアフリカに小学校を2校設立した[25]

2009年10月、アメリカのチャリティー団体The Giving Back Fundが2008年の「寄付額が最も多い有名人」を発表し、240万ドル(日本円で約2億円)を寄付して6位にランクインした[26]
雑誌編集者

司会業以外にも書籍の評論や雑誌の刊行(雑誌『オプラ・マガジン』を2004年から)を手掛けている。
資産

経済誌『フォーブス』によると、20世紀のアフリカ系アメリカ人の中では一番の資産家となり、2004年までの時点で黒人唯一のビリオネア(10億ドル以上の資産家)である。同誌が2007年1月に発表した「億万長者の女性セレブリティランキング」では、総資産約15億ドル(当時の換算で約1800億円)で1位となった。2007年に同誌が発表した「著名人100人番付」でも1位となった。

2008年に経済誌『フォーブス』が収入や名声に基づいた『パワーランキング』を発表し、収入が2億7500万ドル(日本円で約275億円)で1位を獲得した。

2010年7月23日付の『TV magazine』でTVスターたちのギャラが発表され、『オプラ・ウィンフリー・ショー』のギャラが年間3億1500万ドル(約268億円)になることがわかり、トークショー司会者部門で1位を獲得した。

2010年12月、経済誌『フォーブス』が「エンターテインメント業界で最も稼いだ人物」を発表し、3億1,500万ドル(日本円で約258億3,000万円)を稼いで1位にランクインした。[27]

オプラ・ウィンフリー・ショー』の1年間の報酬は2億6000万ドル(約200億円)で、アメリカテレビ界随一の高給取りである[28]

毎年9月のシーズンプレミア(年度第1回の放送)において、会場に訪れた観客に豪華なプレゼントが渡されること、それが他のテレビ番組のトークネタになるのも番組の特徴といえる。『オプラ』で会場に訪れた観客全員に新車や現金[29][30]、オーストラリア旅行をプレゼント。自前の制作スタジオを所有している。

2001年に、アメリカで指折りの高級住宅地、カリフォルニア州モンテシートに、プロミスト・ランド(約束の地)と呼ばれている5000万ドルの豪邸を購入[31]
影響力2007年12月10日に行われたバラク・オバマ(中央)の選挙キャンペーンに出席したオプラ(左)

非常に影響力を持ったテレビ司会者の1人として知られており、紹介した本は必ず大ヒットしたり、「ヒラリー・クリントンの次に女性大統領になる人物」とまで言わしめる。「タイム」誌が世界で最も影響力のある人物の1人として彼女を取り上げてもいる。

2008年アメリカ合衆国大統領選挙では早い段階でバラク・オバマ候補への支持を表明し、その後のオバマ旋風のきっかけの一つとなったとされている[23]2007年12月に行われたオバマの大統領選挙にむけての選挙キャンペーンにかけつけ、スピーチを行った。観客のほとんどはオプラ目当てで、オプラがスピーチをすると大歓声がおこった。これを見た専門家はオプラがオバマを応援することで票に影響がでるのではないかと分析しており、こういったところからもオプラの影響力の大きさがうかがえる[32]。ウィンフリーの支持により、オバマは多くの票を集めたという分析もある[33]

2013年8月には、スイスで買い物をした際に、ブティックの店員に370万円のバッグを見せてほしいと言ったところ、「あなたには買えない」と見せてもらえなかったことをテレビで発言し、スイス政府観光局が謝罪するなどの騒ぎになった[34]

2018年1月7日、第75回ゴールデングローブ賞で、功労賞であるセシル・B・デミル賞を黒人女性として初めて受賞。スピーチでTime's Up運動を支持し、二度と#MeTooと言わなくても良い時代へと確実に導くリーダーを求め、計3回スタンディング・オベーションを受けた[35][36]


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