同校フットボールチームのホームスタジアムは、オハイオ・スタジアムである。上空から見ると馬蹄形をしていることから、Horseshoeとも呼ばれる。同スタジアムはキャンパス内に所在する。収容人数は100,000人を超えるが、ホームの試合は毎試合売り切れで、特に対ミシガン大学戦のチケット入手は極めて困難である。
同校のフットボールチーム応援歌は"Across The Field"という。試合で勝利すると、"Carmen Ohio"と呼ばれる同校の美しい校歌が流れ、選手・監督・観客全員で斉唱する。また、"OH"という呼びかけに対して"IO"と答えるのが、同校およびコロンバスでの伝統的なあいさつになっている。
また、ハーフタイムにはマーチングバンドの演奏が行われるが、楽器を演奏しながら、フィールドいっぱいに人文字を描くというもので、225人のバンドメンバーが一糸乱れぬ統一された動きで巧妙な人文字を描く様は圧巻の一言であり、好評を得ている。[15]
また同校バスケットボールチームは2007年NCAA男子バスケットボールトーナメントにおいて決勝に進出したが、連覇を狙うフロリダ大学に敗れた。そのチームの中心となったグレッグ・オデン、マイク・コンリーJr、デカン・クックの3人は1年生ながら2007年のNBAドラフトに於いて1巡目で指名されている。
伝統ミラーレイク
2017年現在、140年を越える歴史を持つ同校では多種多様の伝統が校風に影響を与えている。その大多数は、フットボールチームの応援と関係し、生徒たちの日常生活にも大きく関わっている。その例としては、ミシガン校との毎年恒例のフットボールの試合前の木曜日から金曜未明にかけ、亡くなった伝説的なヘイズ監督の霊をコロンバス市に呼ぶために、11:00PMから翌日の4:00AMまで11月の寒さの中ミラーレイクと言う同校の池に飛び込み、泳ぎ回る生徒は毎年千人を遥かに超える。 大学の国際化の一環として、オハイオ州立大学は米国外の有力大学と提携し、選抜された優秀な学生を相互に留学生として派遣・受け入れを行っている。日本の大学では、北海道大学・慶應義塾大学・早稲田大学・南山大学・筑波大学・静岡県立大学・国際基督教大学(ICU)などが同校と提携している[17]。また、郊外のメアリスビル市に本田技研工業を抱えるためコロンバス都市圏には日本人の人口が比較的多く、同校にも日本人学生が在学する。
事件・事故
2016年11月28日、ソマリア移民の学生が車で歩行者の集団に突っ込んだ後、刃物で周囲の人々に切りつけ11人が重軽傷を負った。容疑者は、駆け付けた警官に射殺されている[16]。
日本とのかかわり
著名な卒業生
ノーベル賞受賞者 (Nobel laureates)
レオン・ニール・クーパー (Leon N. Cooper) 1972年 物理学賞 (1957-1958年 教授)
ポール・フローリー (Paul John Flory) 1974年 化学賞 (1934年 Ph. D 取得)
ケネス・ウィルソン (Kenneth Geddes Wilson) 1982年 物理学賞 (1988-2008年 教授)
ウィリアム・ファウラー (William Alfred Fowler) 1983年 物理学賞 (1933年 BS 取得)
ピエール・アゴスティーニ (Pierre Agostini) 2023年 物理学賞 (名誉教授)[18]
ピューリッツァー賞 (Pulitzer Prize) 受賞者
ポール・H.・バック (Paul H. Buck) 1938年 歴史報道 (1921年 BA 取得 1922年 MA 取得 )[19]
メアリー・オリバー (Mary Oliver) 1984年 詩報道[20]
ウォルト・ボグダニッチ (Walt Bogdanich) 1988年 特別報道 2005年 国内報道 2008年 調査的報道 (1976年 MA 取得)[21]
ジュディス・ミラー (Judith Miller (journalist)|Judith Miller) 2002年 解説レポート (学部在籍)[19]
ダイアナ・サグ (Diana Sugg) 2003 年 最優秀レポート賞 (1992 年 MA 取得)[19]
ニック・アンダーソン (Nick Anderson (cartoonist)|Nick Anderson) 2005年 社説漫画賞 (BA 取得)
ジュリア・ケラー (Julia Keller) 2005年 特集執筆 (1995年 Ph.D 取得)[21]
ジム・シェーファー (Jim Schaefer) 2009 年 現地取材報道 (BA 取得)[22]