オックスフォード大学University of Oxford
モットーThe Lord is my light
種別古大学
オックスフォード大学(オックスフォードだいがく、英語: University of Oxford)は、イギリスのオックスフォードに所在する総合大学。
ケンブリッジ大学とともに同国を代表する名門校として、現在でもその学術水準はきわめて高く、イギリスのTHE世界大学ランキングでは2017年から2024年まで連続して世界第1位[1]、QS大学ランキングでも世界総合第3位(2024年)[2]。オックスフォード大学出版局の出版活動やオックスフォード英語辞典の編纂を通じて、英語圏の学術・文化に大きな影響を及ぼす存在でもある[3]。
それぞれ独自に財源・組織をもつ独立した自治団体であるカレッジ(学寮)とホール(下宿)からなる学寮制の大学であり、カレッジとホールの連合体を総称してオックスフォード大学とよんでいる[4]。設立年代は定かではないが、12世紀末にパリ大学から神学者を招聘した頃が創設の起源とされることが多い[3]。
イギリスでは中世以来ケンブリッジ大学と並んで高等教育をほぼ独占してきたため、政治家・企業家など指導的な立場にたつ卒業生の数は多く、2024年までにクライストチャーチ・カレッジを筆頭に30人がイギリス首相となった[5]。また医学・化学・物理学を中心にノーベル賞受賞者も多数にのぼる[6]。
日本の今上天皇、皇后雅子、秋篠宮文仁親王ら多くの皇族の留学先となっており、6人のイギリス国王が学んでいる[7]。 運営の最高責任者は総長(Vice-Chancellor)[注 1]であり、2019年時点の総長はルイーズ・リチャードソン
概説
設置形態は、英語圏では公立大学であると認識されている。法的根拠がイギリス国王の勅許状により設立された自治団体であること、大学財政審議会(UFC)を通じて国家から国庫補助金の配分を受けており、大学規模や文科・理科の配分比率がUFCにより決定されていること、法的性質が明らかに違うバッキンガム大学などの私立大学が近年新設されたことによる。ただし、自然発生的な創立の歴史や高度な大学自治、独自の財産と安定収入のあるカレッジの存在、日本でいう国公立大学とは解釈が異なる。