ブライトウェル・ポイント = 石数合計 + 対戦相手の勝数合計 × C
定数Cは、オセロ盤のマス目の数 (64) を1人のプレイヤーの試合数で割った値に最も近い整数である[16]。例えば、各プレイヤーが10試合を行うリーグ戦ならば、Cは「64 / 10 = 6.4」に最も近い整数の6である。 現在普及しているオセロのパッケージは、日本オセロ連盟元会長の長谷川五郎が1970年頃に東京都で完成させてゲーム会社のツクダに持ち込み、1973年に発売されたものである[17]。 19世紀、イギリスのロンドンにおいて「挟んだら裏返す」ゲームとしてアネクセイション[18]とリバーシ[18](源平碁)が考案された。オセロ発売当初、長谷川はリバーシ(源平碁)がオセロの原型であるとしていた[19][20][21][22]が、2000年頃から、自身が考案した挟み碁がオセロの原型であると主張するようになった[23][注釈 3]。 なお、長谷川はオセロ発売前の1971年にオセロの実用新案を出願しており、名称を「源平碁」としている[25](のちに拒絶査定が確定)。日本では半世紀にわたって源平碁が行われており、自身の新案を源平碁に用いる碁石、盤、計算表を改良したものであるとした[25]。 アネクセイション、リバーシ、挟み碁、オセロは、いずれも「挟んだら裏返す」という基本原理を持つが、細かい部分では表のような違いがある。 オセロとそのルーツになったゲームの違いゲーム名最初期の文献(出典)開発年・開発者・発売元石の色盤面の形状初期配置複数石挟み着手不能時着手回数制限 オセロに似たゲームとして記録に残る最古のものは、1870年にイギリスのロンドンでジョン・モレット (John Mollett) が開発したアネクセイション (Annexation) というボードゲームである[18][注釈 6]。アネクセイションは、十字形の盤面を用いていたが、現在のオセロと同様に「挟んだら裏返す」という基本原理に基づくゲームだった[31][18]。開発から6年後の1876年にF・H・エアーズがこれを発売した[18]。 1883年、同じくロンドンのルイス・ウォーターマン (Lewis Waterman) がアネクセイションの盤面をチェッカー盤(チェスボードと同じ8×8の正方形)に改良してリバーシ (Reversi) を開発した[18][32][33]。リバーシは、1886年にロンドンのサタデー・レビュー紙に掲載され、世に知られることになった[34]。
歴史
オセロの起源
アネクセイションWaterman v. Ayres
(1888年)[18]1870年(ロンドン)
ジョン・モレット
F・H・エアーズ不明十字形不明不明不明不明
リバーシ(19世紀)Reversi and Go Bang
(1890年)[26]1883年(ロンドン)
ルイス・ウォーターマン
ジャック・アンド・サン.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul{line-height:inherit;list-style:none none;margin:0;padding-left:0}.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol li,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul li{margin-bottom:0}
黒白
黒赤
赤白
8×8の正方形オリジナル全部裏返すパス32手
リバーシ(20世紀)世界遊戯法大全
(1907年)[27]1900年頃
不明
多数
黒白
黒赤
赤白
8×8の正方形
クロス
パラレル
オリジナル
全部裏返すパス無制限
挟み碁オセロ百人物語
(2005年)[28]1945年(水戸)
長谷川五郎
未発売黒白多様[注釈 4]不明多様[注釈 5]不明不明
オセロオセロの打ち方
(1974年)[10]1970年頃(東京)
長谷川五郎
ツクダ黒白8×8の正方形クロス全部裏返すパス無制限
19世紀のリバーシ