海岸、河川、湖沼などに生息する。単独もしくはペアで生活するが、冬季になると集団で休む事もある。
食性は動物食で、魚類、鳥類、哺乳類、動物の死骸などを食べる。ヒツジの幼獣、タンチョウの雛を襲い食べることもある。水面付近にいる獲物は急降下して捕らえる。
繁殖形態は卵生。高木の樹上や断崖に木の枝を組み合わせた巣を作り、3-4月に1回に2個の卵を産む。主にメスが抱卵し、抱卵期間は約38日。雛は孵化してから70-75日で飛翔できるようになり、さらに35-40日後に独立する。生後5-6年で性成熟し、生後6-7年で成鳥羽に生え換わる。ヨーロッパでの平均寿命は20年以上とされる[7]。
人間との関係
H. a. albicilla オジロワシ
日本では1990年以降は確認数は増加傾向にあるが、一方で近年は繁殖率が低下傾向にある[7]。森林伐採・土地造成・道路建設による営巣地の破壊、湖沼・河川・海岸開発による採食場所および獲物の減少、工事やカメラマンによる繁殖の攪乱、狩猟用の銃弾による鉛中毒、電線による感電死、最大の要因である風力発電による衝突事故、人工の繁殖地への依存および過密化などが懸念されている[7]。スコットランドでは絶滅したが、再導入された。日本では1970年に国の天然記念物に指定されている[8]。1993年に種の保存法施行に伴い国内希少野生動植物種に指定されている[9]。北海道では1954年に初めて繁殖が確認され、1998年に56ペア、2008年に約150ペアの繁殖が確認されている[7]。絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)[7]
中国国家一級重点保護野生動物
日本ではハリアエエトゥス・アルビキルラとして特定動物に指定されている[9]。
画像
幼鳥
飛翔する本種
獲物を捕らえる本種
Museum specimen
Museum specimen - Russia
出典[脚注の使い方]^ Appendices I, II and III
典拠管理データベース: 国立図書館
ドイツ
⇒イスラエル
アメリカ
チェコ