オクラホマ州は温暖な地域にあるが、春先から晩夏にかけて、この地域特有の気候条件により雷雨が発生しやすい。降水量は大陸性気候に典型的なものである[52]。州の大半は竜巻街道と称される地域にあり[39]、年間平均54個もの竜巻が発生する。これは年間の竜巻発生率で世界最大級である[53]。特に1999年5月3日から5月6日にかけて連続的および同時多発的に起きた竜巻の中には種別最大級のF5クラスの竜巻も発生し各地域に甚大な被害をもたらした[54]。これは冷たい気団と暖かい気団の相互作用が頻繁に起こるためである。温度差や風向が異なる地帯の間に位置するために、州内の気象は比較的短距離でも幅広く変化し、短時間の間に劇的に変化することがある[39]。一例として、1911年11月11日、オクラホマシティの午後の気温は83°F (28 ℃) に達し(この時期としては過去最高)、その後のスコールで夜半には17°F (-8 ℃) まで下がった(これもこの時期の過去最低気温)[55]。
州東部はメキシコ湾からもたらされる湿気を含んだ南風の影響により年間平均気温は 62°F(17℃)、年間降雨量は 1,420mm を記録する温暖湿潤気候(ケッペンの気候区分Cfa)である。パン・ハンドルのハイプレーンズ(英語版)などロートン市から西の地域では比較的乾燥している[52]。パン・ハンドル地域の年間平均気温は 58°F(14 ℃)、降雨量は 430mm である[39]。夏場は州全体で 100°F(38℃) 以上を記録することもしばしばあり、また冬場は 0°F(?18 ℃) 以下も記録することがある[52]。州南部でも年平均10センチ程度、コロラド州との州境近くの北部では平均51センチ程度の降雪量を記録する[39]。また、ノーマン市のオクラホマ大学キャンパスに隣接してナショナル・ウェザー・センター[56]があり、地域のみならず全米の気象条件の研究を行う機関がある。また急激な雷雨や竜巻などのSever Stormと呼ばれる気象条件の研究・予測を行うStorm Prediction Center、暴風雨研究所、警戒警報訓練所もここを本拠地としている。これらはアメリカ国立気象局の下部組織である[57]。
過去最高気温は1994年6月27日にティプトンで記録された120°F (48.9℃) であり、過去最低気温は2011年2月10日にノワタで記録された-31°F (-35 ℃) である。
オクラホマ州主要都市の月平均気温
都市1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
オクラホマ・シティ8.3/-3.312.2/0.516.6/3.821.6/8.826.1/14.430.5/18.933.9/21.733.3/21.128.9/16.622.7/10.515.5/3.310/-1.7
タルサ7.7/-3.311.7/016.6/4.422.2/1026.6/1531.1/2034.4/22.833.9/21.728.9/17.223.3/10.615.5/3.910/-1.1
ロートン10/-3.313.3/-0.518.3/4.422.8/9.427.8/1532.2/2035.6/22.835/21.630/17.224.4/10.616.6/3.911.1/-1.1
月の平均最高気温と平均最低気温[58][59]
人口動態オクラホマ州の人口密度図
オクラホマ州の2011年7月1日推計人口は3,959,353人であり、2010年国勢調査(3,751,351人)からは5.54%増加していた[8]。
2006年の一人当たり収入は32,210米ドルで、50州では第37位であるが、その成長率では第3位だった[6]。また生活費指数では常に低い方にある[60]。オクラホマシティ郊外のニコルスヒルズの一人当たり収入は73,661米ドルと州内最高である。ただし、タルサ郡は平均収入で第1位である。2006年の世代別構成比では、5歳未満6.8%、18歳未満25.9%、65歳以上13.2%だった。女性の構成比は 50.9%である。
オクラホマ州の人口重心は、リンカーン郡のスパークスの町近くにある[61]。 オクラホマ州の人種構成及び前の国勢調査との比較 国勢調査年:2010年
人種及び祖先
白人72.2%76.2%82.1%
インディアン8.6%7.9%8.0%
黒人7.4%7.6%7.4%
アジア1.7%1.4%1.1%
その他4.1%2.5%1.3%
混血5.9%4.5%*
白人、ヒスパニック以外68.7%74.1%81.0%
ヒスパニック‡8.9%5.2%2.7%
注記:* 有効でない;混血は2000年の国勢調査で初めて報告された。‡ ヒスパニックは人種を問わない数字の合計である。
2005年時点でオクラホマ州内で申告された祖先による構成比は、ドイツ人系 (14.5%)、アメリカ人系 (13.1%)、アイルランド人系 (11.8%)、イギリス人系 (9.6%)、インディアン (11.8%、最大部族はチェロキー族で7.9%)、アフリカ系アメリカ人(8.1%) となっている[62][63])。ただし、インディアン純血と申告した者は8.1%である[64]。先祖をアメリカ人と申告した者の多くは、圧倒的にイギリス系であり、他にスコットランドやウェールズの系統も見られる。[65][66]。2002年のインディアン推計人口は395,219人であり、絶対数でも構成比でも50州の中で2番目に多い[63]。2006年時点で外国生まれの比率は 4.7% であり[67]、国内平均の12.4% よりかなり低い[68]。2010年国勢調査での非ヒスパニック人口構成比は68.7%であり、1970年の88%から20%近く低下した[69]。 オクラホマ州は圧倒的なプロテスタント・キリスト教州である。オクラホマ州住民の宗教による構成比は以下の通りである。
宗教
キリスト教 ? 85%
プロテスタント ? 77%
バプテスト (南部が多い) ? 32%
メソジスト ? 12%
en:Churches of Christ
ペンテコステ運動 ? 4%
長老派教会 ? 3%
アッセンブリーズ・オブ・ゴッド ? 3%
他のプロテスタント ? 19%
ローマ・カトリック ? 7%
他のキリスト教 ? 1%
他の宗教 ? 1%