オクラホマ州
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また67のインディアン部族が州内にいる[15]。部族の本部の数で最も多く、連邦が認定した部族でも39ある[140]。州西部の牧場経営者、インディアン部族、南部の開拓者および東部の石油成金が州文化の構成要素となり、大都市であっても国内で最も文化の低い所と見なされてきた[141][142]。州民は南部によく見られるもてなしの良さに慣れており、カタログ・フォー・フィランソロピーはその全体としての寛容さを国内第4位に位置づけている[143]。またジョン・スタインベックの小説『怒りの葡萄』がオーキーと呼ばれたダストボウル時代の教養の無い貧窮に喘ぐ農夫の困窮度を描いていたが、そのような否定的な文化にも馴染んできた[144][145][146]。しかし、オーキーという言葉は州民から肯定的な意味合いで使われることの方が多い。
芸術と演劇フィルブルック美術館、アメリカ合衆国の中でも50傑にはいる美術館[147]詳細は「w:List of Native American artists from Oklahoma」を参照

州内最大の都市圏でジャズ文化のポケットが繁栄しており[148]、インディアン、メキシコ系アメリカ人およびアジア系アメリカ人の社会がそれおぞれの文化の音楽や芸術を生み出している[149]。バートルズビルで開催されるオクラホマ・モーツァルト・フェスティバルはアメリカ合衆国南部で開催されるクラシック音楽の祭の中でも最大級のものである[150]。またオクラホマシティの芸術祭は国内でも最上級の芸術祭に挙げられている[148]

オクラホマ州から5人のインディアン・バレリーナが世界的な名声を得ており、バレーの歴史も豊かである。その5人とは、イボンヌ・シュートー、マジョリーとマリアのトールチーフ姉妹、ロゼリア・ハイタワーおよびモセリン・ラーキンであり、「5つの月」と呼ばれている。「ニューヨーク・タイムズ」紙は、タルサ・バレー団を国内でもトップクラスのバレー団に挙げた[148]。オクラホマシティ・バレー団とオクラホマ大学ダンス部は、イボンヌ・シュートーとその夫のミゲル・テレコフが結成した。大学ダンス部は1962年に設立され、この種のものでアメリカ合衆国では最初に認証された団体となった[151][152][153]。サンドスプリングス市には「ディスカバリーランド!」と呼ばれる屋外円形劇場があり、ミュージカル「オクラホマ!」の公式公演場である[154]。タルサ・サウンドやウェスタン・スイングなどタルサ市のケインズ・ボールルーム(ダンスホール)で人気を得た音楽スタイルを生み出してきた。この建物はウェスタン・スイングのカーネギーホールとも呼ばれ[155]、1930年代にはボブ・ウィリスやテキサス・プレイボーイズが公演を行った劇場だった[156]。スティルウォーター市はレッドダート音楽の発祥地として知られ、ボブ・チャイルダーズの演奏で知られている。

州都オクラホマシティで著名な劇団としては、オクラホマシティ劇団、カーペンタースクエア劇団、オクラホマ・シェイクスピア・インザパークおよびシティレップがある。シティレップは芸人や劇団の技術専門家にエクイティポイントを提供するプロ劇団である。タルサ市ではオクラホマ州最古の住民プロ劇団がアメリカン劇団であり、シアター・タルサはミシシッピ川より西では最古の市民劇団である。タルサ市には他にもヘラー劇団やタルサ・スポットライト劇団がある。ノーマン市、ロートン市、スティルウォーター市にも評価の高い市民劇団がある。

オクラホマ州は一人当たりの芸術に使う金で国内第17位と中ごろに当たっており、州内には300以上の博物館がある[148]。タルサ市のフィルブルック美術館はアメリカ合衆国の中でも50傑にはいる美術館と見なされ[147]、ノーマン市で地域の自然史関連文献を収めるサム・ノーブル・オクラホマ自然史博物館は、国内でも最大級の大学を本拠とする芸術と歴史の博物館である[148]。トマス・ジルクリーズの収集品がタルサ市のジルクリーズ博物館に収められており、アメリカ西部の芸術と人工物の収集では世界最大かつ最も包括的なものである[157]。ショーニー市のマビー・ガーラー美術館のエジプト美術コレクションは、イリノイ州シカゴとカリフォルニア州サンフランシスコの間にあるこの種のコレクションとして最も評価の高いものであると見なされている[158]。オクラホマシティ美術館は、デイル・チフーリによるガラス彫刻では世界でも最も包括的な収集になっている[159]。オクラホマシティの国立カウボート西部歴史遺産博物館には、アメリカ西部開拓時代の遺産が集められている[148]。ユダヤ人のホロコーストの遺品とユダヤ教関連の人口品では、タルサ市のシャーウィン・ミラー・ユダヤ美術博物館がアメリカ合衆国南西部では最大のユダヤ美術コレクションを収めている[160]
祭と行事インディアンによるパウワウのような文化行事が州内では多く開催されている

2007年11月16日に開催されたオクラホマの州昇格100周年祭は、アメリカ・バス協会によって2007年のトップイベントに挙げられた[161]。毎年、民族の祭や行事が州内で開催されており、例えば、インディアンのパウワウなど祭礼行事、スコットランド系、アイルランド系、ドイツ系、イタリア系、ベトナム系、中国系、チェコ系、ユダヤ系、アラブ系、メキシコ系、アフリカ系などの地域社会が文化遺産や伝統を祝うものがある。オクラホマシティで10日連続で行われるオクラホマ州祭は、100万人近い観客が訪れ[162]、毎年大規模なパウワウ、アジアの祭、ジューンティーンス(奴隷解放の日)などが行われる。タルサ州祭では10日間に100万人以上の観客が訪れ[163]、またタルサ市の五月祭は2007年実績で4日間に37万5千人以上を集めた[164]。2006年、タルサ市のオクトーバーフェストは新聞「USAトゥデイ」が世界のトップ10に、雑誌「ボナペティ」でドイツ系食品祭の国内トップに挙げられた。タルサではまた、毎年音楽祭「Dフェスと」を開催しており、州出身のバンドや音楽家が出演している。ノーマン市ではノーマン音楽祭を開催している。また1976年以来、ノーマン中世祭を開催しており、州内では初のものになっている。この祭はまずオクラホマ大学南オーバルで開催され、3年目にダックポンドに移され、その後規模が大きくなったので、2003年にリーブズ公演に移された。中世祭はオクラホマの週末行事としては最大、かつ州内で3番目に大きな行事となり、イベンツ・メディア・ネットワークからは国内100の行事の1つに選定された。
オクラホマ州出身の有名人

オクラホマ州出身の有名人(英文)


キャリー・アンダーウッド - 全米人気オーディション番組・アメリカン・アイドルの第4シーズンで優勝

ポール・ウェイナー - 野球選手 (アメリカ野球殿堂表彰者)

ロイド・ウェイナー - 野球選手。ポール・ウェイナーの弟 (アメリカ野球殿堂表彰者)

ノーキー・エドワーズ - ザ・ベンチャーズのリードギタリスト。チェロキー族の血を引いている

ボビー・コックス - 野球選手、監督

ニール・ショーン - ジャーニーのギタリスト。オクラホマシティのティンカー空軍基地で出生している

ウィリー・スタージェル - 野球選手 (アメリカ野球殿堂表彰者)

ウェス・ステュディ - 俳優

ランディ・バース - 野球選手、元阪神タイガース選手、州議会議員。チェロキー族の血を引いている

フォービアン・バワーズ - チェロキー出身の音楽家、軍人、GHQでは通訳。歌舞伎の保護を主張した


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