オオツノヒツジ
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吻端と臀部の毛衣は白く、臀部の白色部は正中線に沿って暗褐色の筋模様が入るため左右に分断される[2]メスの頭部。
メスの角はオスに比べてとても小さい。

耳介はやや長く、先端が尖る[2]。雌雄共に基部から外側および後方へ向かい、先端が前方外側へ向かうやや短く非常に太い角がある[2]。最大角長123cm[2]。角の先端は丸みを帯びる[2]。角の表面にはあまり横皺が発達せず、畝状の隆起もない[2]涙骨はあまり窪まない[2]。眼下部の臭腺(眼下腺)は小型[2]

染色体の数は52本[1][2]

O. c. auduboni オージュボンビッグホーン

角がやや細く、先端があまり顔に近接しない[2]眼窩があまり突出しない[2]。上顎の小臼歯前端から臼歯後端まで(頬歯列)が長い[2]

O. c. californiana カリフォルニアビッグホーン

角がやや細く、先端があまり顔に近接しない[2]。眼窩があまり突出しない[2]。上顎の頬歯列が長い[2]

O. c. canadensis ロッキービッグホーン

全身の毛衣は褐色や灰褐色[2]。角の先端が顔に近接する[2]。眼窩が突出する[2]。上顎の頬歯列が短い[2]

O. c. mexicana メキシコビッグホーン

全身の毛衣は淡黄褐色[2]。角がやや細く、先端があまり顔に近接しない[2]。眼窩があまり突出しない[2]。上顎の頬歯列が長い[2]

O. c. nelsoni ネルソンビッグホーン

全身の毛衣は淡褐色[2]。角の先端が顔に近接する[2]。眼窩が突出する[2]。上顎の頬歯列が短い[2]
分類

Ovis canadensis californiana Douglas,
1829 カリフォルニアビッグホーン

Ovis canadensis canadensis Shaw, 1804 ロッキービッグホーン

Ovis canadensis mexicana Merriam, 1901 メキシコビッグホーン

Ovis canadensis nelsoni Merriam, 1897 ネルソンビッグホーン

絶滅亜種

Ovis canadensis auduboni Merriam, 1901 オージュボンビッグホーン 

生態

夏は標高1,800-2,600メートルの高所で過ごし、冬になると寒さや雪を避けるため標高750-1,500メートルの低所へ移動する[2]昼行性[2]幼獣

繁殖形態は胎生。9-12月になるとオス同士で角を突き合わせて争う[2]。このような闘争は儀式化されたもので、闘争する頻度は高いものの傷を負うことは少ない[1]。妊娠期間は175-180日[1][2]。5-6月に1回に1-2頭(主に1頭)の幼獣を産む[2]

天敵として ピューマカナダオオヤマネココヨーテオオカミハイイログマアメリカクロクマがいる。
参考文献[脚注の使い方]^ a b c d e 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科4 大型草食獣』、平凡社1986年、146-147、149頁。
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育7 (偶蹄目III)』、東京動物園協会、1988年、117-118頁。


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