オウル
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1815年のウィーン議定書でフィンランドはロシア帝国領となったため、オウルもロシアの支配下におかれた。1822年の大火で街は激しく損傷したが、その後復興を果たした。

2009年1月1日にウリキーミンキ(英語版)を編入合併した。合併前のオウルは人口130,459人(2007年)、面積449.2km2(173.4mi2)うち陸上部369.7km2(142.7mi2)、水面75.5km2(29.2mi2)人口密度351.4人/km2(910.1人/mi2)であった。
文化2012年のエア・ギター世界選手権で演奏する名倉七海

叙情詩人ヴェイッコ・アンテロ・コスケンニエミ、作曲家のレーヴィ・マデトヤはオウル出身である。男声アカペラグループのMieskuoro Huutajat(英語版)やメタルバンドのセンテンストもオウル出身である。

オウル・ミュージックビデオフェスティバル(英語版)、ロックフェスティバルのQstock(英語版)、エア・ギター世界選手権(フィンランド語版)(1996年初開催)などがオウルで開催される。2004年と2005年のエア・ギター世界選手権では日本の金剛地武志が4位となり、2006年には大地洋介(ダイノジ)が優勝し、2014年には名倉七海が優勝している。毎年冬にはオウル音楽祭が開催され、毎年夏にはオウルンサロ音楽祭が開催される。毎年10月にはオウル・アイルランドフェスティバルが開催され、毎年11月にはオウル国際子ども・青年映画祭(英語版)が開催される。

美術館・博物館には、北オストロボスニア博物館(英語版)、オウル美術館(英語版)、Tietomaa科学館、Turkansaari屋外博物館などがある。1879年には市街地中心部にオウル出身の詩人Frans Michael Franzen(英語版)の銅像が設置され、1987年にはマーケットスクエアに銅像『Toripolliisi』が設置された。
社会
教育オウル大学の本部棟

オウルにはオウル大学とオウル応用科学大学(英語版)の2つの大学がキャンパスを構えている。1958年に設立されたオウル大学はフィンランド有数の規模を持つ大学であり、リンナンマー地区のキャンパスなどで約16,000人の学生が学んでいる。しばしば世界のトップ400大学にランキングされる[6][7]。オウル応用科学大学はフィンランド有数の規模を持つ応用科学大学であり、約8,500人の学生が学んでいる。

オウル専修学校では13,000人以上の学生が学んでいる。また、オウル経営学専修学校はカリキュラムにゲームのプログラミングを有するフィンランドで数少ない専修学校のひとつである。オウル・インターナショナルスクール(英語版)はフィンランドに9校あるインターナショナルスクールのひとつであり、英語による初等教育を提供している。
交通オウル空港

オウルの中心市街地から南西15kmのオウルンサロ(英語版)には、ヘルシンキ空港に次いでフィンランドで2番目に旅客数の多いオウル空港がある。2006年には847,946人、2016年には1,027,495人がオウル空港を利用した。2016年の内訳は国内便が950,203人、国際便が77,292人である[8]。ヘルシンキ空港以外ではヨーテボリ・ランドヴェッテル空港ルレオ空港、スンツヴァル=ティムロー空港(英語版)、トロムソ空港(4空港ともスウェーデン)に対して定期便がある。また、スペイン・カナリア諸島グラン・カナリア空港テネリフェ・スール空港、スペイン・バレアレス諸島パルマ・デ・マヨルカ空港、トルコのガズィパシャ空港(英語版)に対して季節運航便がある。オウル・バスターミナル

オウル駅からヘルシンキ中央駅までVRグループが運行する鉄道を用いた場合の所要時間は約5時間30分である。ヘルシンキの他にはコラリ(英語版)、ロヴァニエミセイナヨキタンペレなどの都市に鉄道路線が通じている。オウル港(英語版)はボスニア湾有数の商港であり、4つの埠頭を有する。

オウルにはフィンランド国道4号(英語版)が通じている。国道4号の起点は首都ヘルシンキであり、ラハティユヴァスキュラ、オウル、ケミ、ロヴァニエミを通ってフィンランド北端のウツヨキで終点となる[9]。国道4号はノルウェーのトロムソからトゥルクを結ぶ欧州自動車道路E08号線、ノルウェーのヴァードーからヘルシンキを通ってギリシャのクレタ島を結ぶ欧州自動車道路E75号線の一部でもある。

オウルは歩行者や二輪車など車以外の交通手段に配慮した交通網で知られており、フィンランドでこれらの交通手段は「軽交通」と呼ばれている。2010年時点でオウルには延べ600km以上の歩道があり、「軽交通」用の100以上の地下道と橋梁がある。これら「軽交通」用の道路の比率はフィンランドで最も高く、輸送手段に占める自転車の比率は20%と高い[10][11]
姉妹都市

アルタ、ノルウェー

アルハンゲリスクロシア

ボーデンスウェーデン

ブルサトルコ

ハレ (ザーレ)ドイツ

レーヴァークーゼン、ドイツ

オデッサウクライナ

シオーフォクハンガリー

仙台市日本

出身者詳細は「Category:オウル出身の人物」を参照
人物


ラルス・ガッレニウス(英語版)(1658-1753) : 画家。

ミカエル・トッペリウス(英語版)(1734-1821) : 宗教画家。

フランス・ミカエル・フランツェン(英語版)(1772-1847) : 詩人。

サラ・ワックリン(英語版)(1790-1846) : 女性教育者・著作家。

カールロ・ユホ・ストールベリ(英語版)(1865-1952) : 政治家。初代フィンランド大統領(1919年-1925年)。

キュオスティ・カッリオ(1873-1940) : 政治家。第4代フィンランド大統領(1937年-1940年)。

ファンニ・ルーッコネン(1882-1947) : 女性軍人。

ヴェイッコ・アンテロ・コスケンニエミ(1885-1962) : 詩人。

レーヴィ・マデトヤ(1887-1947) : 作曲家・音楽教師。

アーロ・ヘッラーコスキ(英語版)(1893-1952) : 詩人。

ヴィルホ・ランピ(1898-1936) : 画家。

マルッティ・アハティサーリ(1937-) : 政治家。第10代フィンランド大統領(1994年-2000年)。ノーベル平和賞受賞(2008年)。

ペーター・フォン・バーグ(英語版)(1943-2014) : 映画監督。

ケケ・ロズベルグ(1948-) : F1ドライバー。

レーナ・ペルトネン=パロティエ(英語版)(1952-2010) : 遺伝学者。

アキ・ラハティネン(英語版)(1958-) : サッカー選手。

カリ・ヤロネン(英語版)(1960-) : アイスホッケー選手。

レイヨ・ルオツァライネン(英語版)(1960-) : アイスホッケー選手。

エーロ・アホ(1968-) : 俳優。

ミカ・ロンカイネン(英語版)(1970-) : 映画監督。

アンティ・ニエミ(1972-) : サッカー選手。

ヴェサ・ランタ(1973-) : ミュージシャン。


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