バンドの核はギター及び主なソングライティングを担当したノエルと、ボーカルを担当したリアムのギャラガー兄弟。同じく労働者階級出身であるビートルズ[注釈 2]を大変敬愛している。コンサートでは「アイ・アム・ザ・ウォルラス」や「ヘルター・スケルター」などビートルズの曲を頻繁にカバー演奏した他、リアムが「ジョン・レノンのワーキング・クラス・ヒーローみたいな曲がある」と公言もしている[6]。ビートルズの影響は作品にとどまらず、スキャンダラスな言動も常にロック・ファンの注目を集めた。音楽メディアによって、中流階級出身のブラーとは何年にもわたって比較された。ファッションにおいては、パンク・ロッカーは切り裂かれたTシャツなど「反社会的」とされる恰好だったが、オアシスはウインドブレーカーやジャージといった労働者階級の普段着を着て、ライブやインタビューに臨んでいた。
音楽性とは別に、バンド内の諍いも有名であり、度々解散の噂が流れた。特に、バンドの核であったギャラガー兄弟の仲の悪さを示すエピソードは枚挙に暇がない[7]。後述の解散の理由も、兄弟の仲違いが少なからず影響している。 2009年8月28日、ノエルがオアシスの脱退を表明し解散した。2010年、残されたメンバーは新バンド「ビーディ・アイ」を結成し、ノエルはソロプロジェクト「ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ」の活動を開始した。
解散
メンバー
最終メンバー
リアム・ギャラガー(Liam Gallagher、1972年9月21日 - ) - ボーカル
ノエル・ギャラガー(Noel Gallagher、1967年5月29日 - ) - リードギター、ボーカル
ゲム・アーチャー(Gem Archer、1966年12月7日 - ) - リズムギター、キーボード元ヘヴィー・ステレオのギター&ボーカル。
アンディ・ベル(Andy Bell、1970年8月11日 - )- ベース元ライドのギター&ボーカル。
クリス・シャーロック(Chris Sharrock、1964年5月30日 - )- ドラムス元ザ・ラーズなどのドラム。4人目のドラマー。7thアルバムの収録後に加入したため、クリスがプレイしたスタジオ録音はない。
元メンバー
アラン・ホワイト(英語版
ポール・ "ボーンヘッド" ・アーサーズ(英語版)(Paul "Bonehead" Arthurs、1965年6月23日 - ) - リズムギター、キーボード初期メンバー。1999年脱退。公式サイトでは『家族とのもっと多くの時間を過ごしたいため』と説明されている。以降は地道に音楽活動をつづけながら、故郷・マンチェスターで暮らしている。地元のバンドにも参加していたが、2010年頃を持って離脱した。近年はソロ活動におけるリアムのバンドメンバーに合流、ツアーにも帯同している。
ポール・ "ギグジー" ・マッギーガン(Paul "Guigsy" McGuigan、1971年5月9日 - ) - ベース初期メンバー。1999年脱退。ノエルによると、バンドを抜けたいという内容のファックスを突然もらって以来、すっかり連絡がつかなくなったらしい。以降は特に目立った活動は見られなかったが、近年ではロンドンのクラブでDJ活動をしているとのことである。
トニー・マッキャロル(英語版)(Tony McCarroll、1971年6月4日 - ) - ドラムス初期メンバー。1995年脱退(事実上解雇)。
サポートメンバー
ザック・スターキー(Zak Starkey、1965年9月13日 - ) - ドラムス3人目のドラマー。リンゴ・スターの息子。ザ・フーのドラムと兼任。7thアルバムの収録まで参加するが、ザ・フーに専念するため脱退。ノエルからの評価が最も高いドラマーだった。