エンタープライズ_(スタートレック)
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艦長ジャン=リュック・ピカード[注 21]
要目(改装前/改装後)
全長685m/673m[10]
全幅250m
全高88m
最高速度ワープ9.95(諸説あり)
デッキ数24/29
乗員数854
登場作品
劇場版第8作
劇場版第9作
劇場版第10作

来歴詳細は「U.S.S.エンタープライズE」を参照

劇場版第8作から劇場版第10作の主役艦。劇場版第7作においてヴェリディアン3号星で撃沈喪失したD型艦に代わり、新たに登場したエンタープライズ[注 22]ギャラクシー級宇宙艦に代わる新たな旗艦として設計されたソヴェリン級宇宙艦の2番艦で、ボーグ集合体、ドミニオンカーデシア連合などとの交戦を想定し、火力、推力、防御力が格段に強化されている。船体全長はD型艦より伸びたものの、総質量は320万トンと船体の規模はC型艦より小さくなり、D型艦にあったようなクルーの家族や民間人が同乗するような余剰空間は設けられていない。ジャン=リュック・ピカード艦長以下、クルーの多くはD型艦から引き継がれている。

映像として登場するソヴェリン級宇宙艦は長らくエンタープライズのみであったが、『スタートレック:ピカード』第2シーズン以降、『スタートレック:ローワー・デッキ』第3シーズン以降では同型艦の活躍する姿が見られる。PIC第3シーズンでは多数のソヴェリン級宇宙艦が、他の最新鋭宇宙艦と肩を並べているシーンを見ることができる。

『スタートレック:ピカード』第29話「声」によれば、2401年時点で退役しているだけでなく、回収も修復も不可能な状態になっているようである。ショーランナーのテリー・マタラスによると、ウォーフ大佐がピカード提督の後任としてエンタープライズE最後の艦長になっていた。
性能

深宇宙探査だけでなく戦術的任務をも前提とした当艦の各種武装は、D型艦のそれよりはるかに強力となっている。フェイザーは宇宙艦隊最強の7.2メガワットの出力と対ボーグ用に自動波動変調機能を持つタイプ12フェイザーを12基装備。同時に12発の魚雷を発射できる魚雷ランチャー5基を備え、通常兵器の光子魚雷(反物質弾頭)に加えて、量子魚雷(零点エネルギー弾頭)をも搭載してる数少ない艦である。船体外部隔壁は断熱被膜塗装(アブレーティブ装甲)がれており、敵艦からビーム攻撃の直撃を受けてもそれを蒸発させある程度はじくことができる。ソヴェリン級宇宙艦の武装はディファイアント級宇宙艦のそれが踏襲されている。2376年には改装を受け、フェイザーアレイが4基、魚雷ランチャーが5基追加、ワープナセルパイロンの角度がわずかに背面・艦首方向に持ち上げられる等のマイナーチェンジが行われている(ワープナセルの移動により全長は685mから673mになった[10])。デッキ数も劇場版第8作では全24デッキと言及されていたが、劇場版第10作では全29デッキとなっている。

最高ワープ速度に関しては資料によりばらつきがあり(ワープ9.7、9.985、9.99等)、例えば2018年発行の"Star Trek: Shipyards"[10]では巡航速度ワープ8、最高速度ワープ9.95となっている。また、当艦以降の惑星連邦宇宙艦のワープナセルは、船体に比べてコンパクトな形状から長大なものへと移行した。これは『新スタートレック』第161話「危険なワープ・エネルギー」において、宇宙艦が超光速推進する際に人工的に作り出す強力な亜空間場(ワープフィールド)の航行痕跡が狭いエリアに重複することで、時空連続体が徐々に疲弊し最終的に亜空間断裂(宇宙空間が突然大爆発し以後その周辺域で超光速航法ができなくなる)を起こすことが判明し、ワープ技術の見直しがなされたからである。U.S.S.ヴォイジャーに代表されるイントレピッド級宇宙艦はワープナセルを可動式にしワープフィールドの形状を常に調整することでこの問題を解決したが、ソヴェリン級宇宙艦以降のワープナセルは固定式でありながら時空連続体にダメージを与えることなく高速ワープを可能にしている。

また作中に該当シーンがないため、当艦がD型艦のような船体分離・合体機能を持っているのかは不明。第1船体の船底側には分離ラインらしき深いスリットは確認できるものの、D型艦と異なり作中に登場する艦の断面図表示に明確な分離ラインはなく、さらに第2船体にはインパルスエンジンが設置されていないので分離した場合身動きがとれなくなることが指摘されている。加えて第2船体にはフェイザーアレイが船腹にしかなく(劇場版第10作からはワープナセルパイロンにもフェイザーアレイが増設された)、武装が十分とは言い難い。また、D型艦は大勢の民間人や子供を乗船させる手前、民間人などの非戦闘員を第1船体に残し攻撃力の高い第2船体で敵を撃退するという戦術が有効であったが、最初から民間人や子供が同乗していない当艦には不要である。


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