2008年11月22日、第49回テッサロニキ国際映画祭にて上映される[5]。2009年2月12日、第59回ベルリン国際映画祭にて上映される[6]。
日本ではアンゲロプロスの死後の2013年10月21日、第26回東京国際映画祭にて特別招待作品として上映される[7]。翌2014年1月に東映の配給[8]で全国公開された。この背景にはアンゲロプロスを20世紀の3大映画監督に挙げて尊敬し、その遺作を配給したいという岡田裕介社長(当時)の強い希望があった。 Rotten Tomatoesでは15件のレヴューで支持率は67%、平均値は6.1点だった[9]。 『The Hollywood Reporter』のピーター・ブルネットは、本作を「華麗と不合理の奇妙な混合」と評した[10]。一方、『Variety』のデレク・エリーは、「困惑させるほど偉ぶった英語の台詞と入り込めない話の筋に満ちており、とりとめがなく、支離滅裂だ」と述べて、本作を批判した[11]。 『Screen International』のダン・フェイナルは、「その献身的で誠実な演技にもかかわらず、イレーヌ・ジャコブとウィレム・デフォーは決して母親と息子には見えないが、ミシェル・ピコリは力強く権威のある存在感を示しており、ブルーノ・ガンツは最良の演技を披露している」と指摘した[12]。また、アンドレアス・シナノスの撮影については「フレーミングから色彩構成、キャメラの動きにいたるまで、求められているイメージを完璧に理解している」と評価した[12]。
評価
脚注^ a b Grivas, Alexis (2008年7月28日). “ ⇒Theo Angelopoulos pulls Dust of Time from Venice”. Screen International. 2015年3月16日閲覧。
^ “ ⇒Introduction”. エレニの帰郷. 2015年3月14日閲覧。
^ “テオ・アンゲロプロス監督の遺作「エレニの帰郷」日本公開決定! 東映・岡田社長が英断
^ “アンゲロプロス監督の遺作が公開 - 吉永小百合「大きな、大きなポエム」