Rotten Tomatoesでは15件のレヴューで支持率は67%、平均値は6.1点だった[9]。
『The Hollywood Reporter』のピーター・ブルネットは、本作を「華麗と不合理の奇妙な混合」と評した[10]。一方、『Variety』のデレク・エリーは、「困惑させるほど偉ぶった英語の台詞と入り込めない話の筋に満ちており、とりとめがなく、支離滅裂だ」と述べて、本作を批判した[11]。
『Screen International』のダン・フェイナルは、「その献身的で誠実な演技にもかかわらず、イレーヌ・ジャコブとウィレム・デフォーは決して母親と息子には見えないが、ミシェル・ピコリは力強く権威のある存在感を示しており、ブルーノ・ガンツは最良の演技を披露している」と指摘した[12]。また、アンドレアス・シナノスの撮影については「フレーミングから色彩構成、キャメラの動きにいたるまで、求められているイメージを完璧に理解している」と評価した[12]。
脚注^ a b Grivas, Alexis (2008年7月28日). “ ⇒Theo Angelopoulos pulls Dust of Time from Venice”. Screen International. 2015年3月16日閲覧。
^ “ ⇒Introduction”. エレニの帰郷. 2015年3月14日閲覧。
^ “テオ・アンゲロプロス監督の遺作「エレニの帰郷」日本公開決定! 東映・岡田社長が英断