『ウルトラセブン』第3話「湖のひみつ」に登場。
ピット星人が操る侵略用の生体兵器であり[注釈 2]、木曽谷の吾妻湖にて灰色の皮膚の幼体の状態で放流され、ピット星人に育てられて短期間で成長する。ピット星人の指令電波で操られるが、自律的行動も可能[18]。独特の鳴き声を発し、体表から50万ボルトの電気ショック[出典 5]を放つほか、口部分の半透明の発光体から三日月状の高電圧の放電光線[出典 6][注釈 3]や炭酸ガス[17]を発射する。
一度は釣り人に魚と間違われて釣られそうになるが、少女に変身したピット星人に助けられた後、その危機に際して赤い閃光と共に巨大化する。カプセル怪獣ミクラスと戦い、一時はミクラスに投げ飛ばされたりと劣勢になるが、尻尾を巻き付けての電気ショックで勝利する。その後、ウルトラセブンとの戦いでも、同様に尻尾による放電攻撃を浴びせるが、致命的なダメージを与えることができず、エメリウム光線で両方のアンテナ角を破壊されて動きを止めたところをアイスラッガーで尻尾と胴体、首を切断され、爆散する。
スーツアクター:池田芙美夫、鈴木邦夫[注釈 4]
セブンに尾を巻きつけるシーンでは、着ぐるみとは別に長い尾が用いられた[18][8]。
ミクラスと揉み合うシーンの撮影時には右のアンテナ角が折れ[24]、現場で補修されている。
エレキングが出現した湖のセットには、ウルトラホーク1号の発進シーンのセットが流用されている。
準備稿では、エレキングと戦うカプセル怪獣はレッドキングが予定されていた[24]。
『週刊少年マガジン』(講談社)に連載された桑田次郎によるコミカライズ版『ウルトラセブン』では、当初は口蓋が大きく開いて牙を剥き出しにした頭部や筋肉質の胴体を持つ容姿が描かれており[26]、空を飛んでセブンやホーク1号と空中戦を行うが、容姿は終盤にテレビ版準拠のものに変更されており、特に頭部については「訂正とおわび」と称した広告すら掲載されたうえ、後に発売された「桑田次郎マンガ版」と謳ったフィギュアでもテレビ版準拠の容姿が用いられている[27]。
未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では、宇宙人15人が手を組んで結成された宇宙人連合により蘇生され、ゲスラやペスターと共に第3話の湖から出現した際と同様に東京湾から出現する。その後、ピグモンの提案した怪獣ファイトをペギラ、ネロンガ、レッドキング、ジェロニモンと共に最後まで残ってセブンを苦しめるが、セブンを助けに現れた黄金怪獣ゴードに倒されるというシナリオが予定されていた。
尻尾で相手を絡め取っての電撃攻撃は、『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』では「エレクトリックテール」と表記されている。
ビデオ『ウルトラ怪獣伝説』では、テレスドンの危機を救うために出撃するが、セブンとの戦いで倒される。映像は『ウルトラセブン』の「湖のひみつ」の流用。
『ウルトラファイト』では、放電光線が火と呼ばれている。