ヌーメノールの没落のあと、エレンディル率いるドゥーネダインと、ギル=ガラド率いるエルフたちは同盟を結び、サウロンを打倒するべく戦った。エルロンドはこれをギル=ガラドの伝令として戦った。モルドールにおいて、ギル=ガラドとエレンディルはサウロン自身と戦い絶命し、エレンディルの剣ナルシルはかれの体の下で折れた。しかしサウロンもまた倒れ、イシルドゥアは折れたナルシルをもってサウロンの指を切り落とし、一つの指輪を手に入れた。サウロンは肉体を捨て、逃げ去った。キーアダンとエルロンドは、イシルドゥアに一つの指輪を捨てるよう勧めたが、イシルドゥアはそれを自分のものとした。 イシルドゥアはあやめ野近くの野営地でオークたちに襲われて落命し、息子たちと一族郎党のほぼ全てもまた殺された。しかしかれの妻と末子のヴァランディルは裂け谷に留まっており、無事だった。これを始めとして、第三紀を通じ、エルロンドはイシルドゥアの子孫たちに助けと避難所を提供しつづけた。 エルロンドは第三期109年に、ケレボルンとガラドリエルの娘、ケレブリーアンを妻とした。二人のあいだには双子の息子エルラダンとエルロヒア(130年)、そして娘のアルウェン(241年)が生まれた。
第三紀
北方王国の滅亡、カルドラン