エルフを狩るモノたち
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無料ウェブコミック誌COMIC メテオ』(ジー・モード)にて2013年1月30日[1]から2018年1月10日まで連載。
ストーリー
兄という存在に憧れを抱く女子中学生の新谷麻衣は、ある日母親から巷で名を上げる格闘家の龍造寺淳平が自分の兄であることを知らされる。突然の事実に戸惑うも夢が叶ってしまった麻衣だが、そこに同級生とその兄から因縁をつけられて暴行を受け、あわや危機に陥ったところでウォーターバブル王国の女王ロッタにより、セルシアのいたファンタジー世界とは別の精霊界エルディーナへと招喚されてしまう。そしてそこには同じように招喚された憧れの兄・淳平たちの姿があった。さらに本来は招喚呪文を用いたロッタの体に刻印されるはずの送元呪文は、ロッタの装備していた腕輪(おまもり)により、花火のような発光現象として飛び散ったため、日本に還るために「呪文のかけら」を捜索しなければならなくなってしまった。住人のほとんどがエルフのこの世界で、「呪文のかけら」を見つける手がかりはロッタが兄を招喚しようとしていたことから、「妹」に当たる人物に絞り込み探し出すこと。新たに麻衣を加えた「エルフを狩るモノたち」の旅が再び始まった。
登場人物

「声 - 」は、アニメ版における「声優」。
エルフを狩るモノたち

異世界に召喚され、日本に還るために必要な呪文のかけらを捜索する旅を続ける淳平たちのパーティ。近接戦闘能力に優れた淳平、頭脳派の策略家である愛理、中、遠距離を制する近代兵器マスターの律子と、異世界でも類を見ない能力の持ち主である3人で当初はエルフ狩りを続けていた。しかし捜索状況が思わしくなく、それまで淳平たちと敵対していたエルフの長・セルシアが協力を申し出た。魔法を得意とするセルシアの加入により、さらに強力なパーティと化した。エルフを脱がしていく彼らの悪名は高い(脱がし屋の組織から「神様」扱いされているほど)が、彼らと関わったことで好意を覚える者もいる。『2』では麻衣が新たにメンバーに加わっている。
龍造寺 淳平(りゅうぞうじ じゅんぺい)
声 -
関智一19歳(無印時)。乙女座格闘家を目指す空手の達人。高校時代に伝説を残したと言われるその格闘能力は最強レベルで、特にかかと落としのような足技を得意とする。後先考えずに物事を強引に進めるなど、超絶的な単細胞な男だが、それゆえに精神面では純真かつ繊細で脆い部分もある[注 1]。何も考えていないがゆえに発した一言が本質を突いており、周囲を感心させることもあるが、その後に発したセリフなどで台無しにしてしまうことも多い。決して頭は良くないものの妙に雑学が豊富な一面がある。天文学に長けており、幼いころに見たテレビの歴史番組の影響から天動説を主張していたファンタジー思想を極端に嫌っている[注 2]。一瞬でエルフを脱がす力ずくの特技の持ち主で、作中でも主だって脱がしているため、エルフからの非難が絶えず、これが「エルフを狩るモノたち」の悪名を広げる要因になっている[注 3]。「呪文のかけら」を全て集めて日本に帰還した後も、『リターンズ』では長旅でのエルフ狩りの影響で耳が長ければ男でも動物でも関係なく無意識に脱がしてしまう習性がついてしまった。その反面でセルシアを始めとした女性に対して怪我を負いかねない攻撃は行わない。日本にいたころから愛理の熱烈なファンであり、彼女に対して何かと好意的な様子を示すが愛理自身からは「出来の悪い弟」くらいにしか思われておらず、その一方では律子とセルシアの気持ちには少しも気付いていない。カレーが大好物で、激辛でも美味しく食べる。特に神保町には欧風カレー店ボンディ(実在の店)など行きつけのカレー店が多数あり、彼にとって聖地と化している。しかしファンタジー世界にはカレーが存在しないため、これもファンタジー世界を嫌う一因となっている。口癖は主に「空手の奥義を教えてやるぜ!」や「ファンタジーは嫌いだ!」。日本に帰還後は格闘家としてデビューを果たす。デビュー戦から無敗のまま、2年連続で総合格闘技のグランプリでチャンピオンの座に輝いた。麻衣を助けるために訪れた過去の日本で愛理のアイドル時代に出版された写真集を手に入れ、それを持って現在へと帰還する。セルシアをマルプルに洗脳されたことで相手が敵でも女性相手に本気で殴ろうとすると無意識に寸止めにしてしまう習性を持っていることが発覚した。ソリン諸島での戦いでセルシアを洗脳された怒りから彼女が召喚した魔獣を全て一撃で倒す程の力を引き出す。「化けの皮」といった概念をも脱がす技と上述の様に巨大なモンスターをも倒す格闘能力と実力が初期から上昇している。
小宮山 愛理(こみやま あいり)
声 - 富沢美智恵24歳(無印時)。双子座。若くしてオスカー賞を受賞した、ハリウッドの女優。ショートカットの黒髪で、異世界では出演映画のファンタジー風の衣装で行動している。「エルフを狩るモノたち」のリーダー的存在で、女優としての演技力と特殊メイクによる変装、明晰な頭脳を活かしたマインドコントロールなどの詐欺師的手法によってエルフを脱がしていく。観察力と洞察力は相当なもので、他人の嘘を見破ることができ、自ら吐いた嘘をうまく吐き通すことができる。冷静沈着で普段は穏やかだが、怒らせるとしっぺ返しも容赦なく、淳平に愛用のティーカップを割られた時も笑顔で責めるなど、一番怖い人でもある。腰に下げている剣は刀身そのものが付いていない演劇用の飾り物だが、見事な演技でそれを刃のついた本物のように見せ、さらに殺陣の経験から相手を斬り捨てたかのように思わせて騙したこともある[注 4]。日本に帰還後、二度目のオスカー賞を受賞した。麻衣が三歳だった11年前は日本でアイドルをしていた。その時に出版された写真集の存在を恥ずかしがっている。セルシア同様に「妹」である様である。マルプルの言動に違和感を覚え、彼女の懐に飛び込むために自ら契約に持ちかけて洗脳される。ロッタとその従者を斬り捨てたかの様に思わせてマルプル(とリヴァイアサン)を騙してロッタに再召喚を頼み込む。
井上 律子(いのうえ りつこ)
声 - 宮村優子17歳(無印時)。魚座。無印の時は女子高校生で、ポニーテールがトレードマークの少女。無印では当時高校生だったことから主に制服姿だった[注 5]


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