エルサルバドル
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^ a b 2024年大統領出馬に伴い、ナジブ・ブケレ大統領とフェリックス・ウジョア(スペイン語版)副大統領は2023年12月1日から2024年5月31日まで休職している。
^ ビットコインは暗号通貨仮想通貨)である。またサルバドール・コロンも法定通貨ではあるが、流通していない。

エルサルバドル共和国(エルサルバドルきょうわこく、スペイン語: Republica de El Salvador)、通称エルサルバドルは、中央アメリカ中部に位置する、ラテンアメリカ共和制国家である。北西にグアテマラ、北と東にホンジュラスと国境を接しており、南と西は太平洋に面している[5]。中央アメリカ5か国のうち唯一、カリブ海に面していない[5]。首都はサンサルバドル[1]

カリブ海の島国を除く米州大陸部全体で最小の国家であるが、歴史的に国土の開発が進んでいたこともあり、人口密度では米州最高である。
国名

正式名称はスペイン語で、Republica de El Salvador (発音 [re?puβlika de el salβa?dor] レプブリカ・デ・エル・サルバドル)。通称、El Salvador。エルナン・コルテスの部下として1524年にやってきたペドロ・デ・アルバラードによって「救世主」を意味するエル・サルバドールと名付けられた[5]

公式の英語表記は、Republic of El Salvador。通称、El Salvador。

日本語の表記は「エルサルバドル共和国」で、通称は「エルサルバドル」。「エル・サルバドル」「エル・サルバドール」とも表記される。漢字表記は、救世主国(もしくは薩爾瓦多)。
歴史詳細は「エルサルバドルの歴史」を参照
先コロンブス期詳細は「マヤ文明」を参照

紀元前のこの地にはモンゴロイド系の先住民、すなわちインディヘナ(インディオ)が暮らしていた。先古典期中期には、オルメカ文明の影響を受け、チャルチュアパ(スペイン語版、英語版)などに祭祀センターが築かれた。1世紀にイロパンゴ火山噴火、に伴い、先住民はグアテマラペテン低地など低地マヤ地域に避難したと考えられている。先古典期後期のウスルタン式土器石碑を刻む伝統も伝播した。6世紀末、ロマ・カルデラ火山の噴火に伴い埋まった集落ホヤ・デ・セレンは保存状態が良好であったため、世界遺産に登録されている。

10世紀ごろには小王国がいくつか成立し、そのうちピピル人はクスカトラン(スペイン語版、英語版)を首都にして16世紀までに統一王国「クスカトラン王国(スペイン語版、英語版)」(ピピル語: Tajtzinkayu Kuskatan, 1200年ごろ - 1528年)を建設しつつあった[5]
スペイン植民地時代征服者の一人ペドロ・デ・アルバラードスペインによるアメリカ大陸の植民地化」も参照

1524年スペイン人エルナン・コルテスの部下ペドロ・デ・アルバラードがクスカトラン王国を征服しようとした[5](アカフトラの戦い(スペイン語版、英語版))。インディヘナは一度スペイン人を打ち負かし、グアテマラに撤退させるが、1525年に再びやって来たアルバラードの攻撃により、ベルムーダ市はサンサルバドル(聖救世主)市と改称された。その後、1528年にはエルサルバドルのほぼ全域が征服された。

スペインの支配に入った後の1560年以降はグアテマラ総督領の一部として管理下に置かれ、農業牧畜業の生産などが営まれたが[5]、中央アメリカの中ではグアテマラと並び開発された地域だった。
独立と中央アメリカ連邦の崩壊「近代における世界の一体化#ラテンアメリカ諸国の独立」および「中米連邦」も参照中米連邦の擁護者だったフランシスコ・モラサン

19世紀前半にはインディアス植民地各地のクリオージョたちの間で独立の気運が高まった[5]。1789年のフランス革命以来のヨーロッパの政治的混乱のなか、ナポレオン戦争によりフランスに支配されたスペイン本国では、1808年からナポレオン支配に対するスペイン独立戦争が勃発した。フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトボルボン朝フェルナンド7世を退位させ、兄のジョゼフスペイン王ホセ1世に据えると、インディアス植民地は偽王への忠誠を拒否した。1811年から独立闘争が本格化し、1821年9月15日グアテマラ総督領が独立すると、エルサルバドルもスペイン支配から解放された[5]

1821年9月16日に独立したアグスティン・デ・イトゥルビデ皇帝の第一次メキシコ帝国に他の中央アメリカ諸国とともに併合されるが、1823年のメキシコ帝国の崩壊に伴い旧グアテマラ総督領の五州は中央アメリカ連合州として独立し、1824年には中央アメリカ連邦に加盟した[5]。エル・サルバドル出身のホセ・アルセが初代大統領となるが、独立後の自由主義者のフランシスコ・モラサンをはじめとするエル・サルバドル派と、保守主義者のラファエル・カレーラをはじめとするグアテマラ派の内戦のなかで1838年に中央アメリカ連邦は崩壊し、1841年には中米連邦の瓦解に伴い「エルサルバドル」として暫定的に独立を果たした[6]。このときにアメリカ合衆国への併合を求めたが断られている。

その後すぐに連邦再建を求めての内乱やグアテマラとの戦争が発生したが、1857年には中米連合軍の一員としてアメリカ人傭兵ウィリアム・ウォーカー率いるニカラグア軍と戦った。


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