エリザベス2世(エリザベスにせい、Elizabeth the Second、1926年4月21日[注釈 1] - 2022年9月8日[1])は、イギリスのウィンザー朝第4代女王(在位: 1952年2月6日 - 2022年9月8日)[2]。また、イギリスの他14か国の英連邦王国及び王室属領・海外領土の君主。イングランド国教会の首長(英語版)であった。全名は、エリザベス・アレクサンドラ・メアリー(Elizabeth Alexandra Mary)。 1926年4月21日、父方の祖父である国王ジョージ5世治世下のイギリスにおいて、首都ロンドンのメイフェアで、ヨーク公アルバート王子(後の国王ジョージ6世)とエリザベス妃(スコットランド貴族第14代ストラスモア=キングホーン伯爵クロード・ボーズ=ライアン末娘)の第1子・長女として誕生。宮廷内で育てられた。 1936年12月11日、父のアルバート王子の兄で自身の伯父であるエドワード8世が退位し(王冠をかけた恋)、父がジョージ6世としてイギリス国王に即位すると、エリザベス王女は推定相続人(王位継承順位第1位)となった。また、第二次世界大戦中に英国女子国防軍に所属して公務に携わるようになった。 1947年に、フィリップ・マウントバッテンと結婚
年譜
1952年2月6日、父の国王ジョージ6世が崩御し、1701年王位継承法に基づき、25歳の若年にして「女王エリザベス2世(Queen Elizabeth II)」としてイギリス女王(君主)に即位した[3]。なお、夫のフィリップは共同君主・共同統治者ではなく、「Prince Consort(いわゆる王配)」の称号を持たなかった。1953年6月2日に執り行われた自身の戴冠式は史上初めてテレビ中継された。
イギリス女王に即位したことにより、イギリス連邦に加盟する独立国家7か国、すなわち、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス)、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ連邦、パキスタン、セイロンの女王(国王)になった。ただ、連合王国女王のレルムに属する国家および領土の数は1956年から1992年までに独立あるいは共和制移行により少しずつ減少していった。