エリオット・スミス
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これはいいアルバムになると思うよ」[7]
突然の死Solutions Audioの壁面 2006年8月

2003年10月21日、スミスは胸に負った二箇所の刺し傷が原因で死去。34歳だった。スミスと同棲していたジェニファー・チバによると、当日二人は口論をしチバはバスルームに閉じこもっていたが、突然叫び声が聞こえたので飛び出してみると、そこにはキッチンナイフが胸に刺さった状態のスミスが立っていた。彼女はナイフを引き抜いて、救急車を呼んだが、スミスは搬送先の病院で午後1時36分に死亡した。当初は自殺とみられたが、公開された検視報告書では殺人の可能性も否定されていない。現場に残された付箋には「ほんとうに悪かったな。愛してるよ。神よ我を許したまえ (I'm so sorry?love, Elliot. God forgive me.)」と遺書のようなメモが残されていた[注釈 13]

スミスの死後、ロサンゼルス郊外にあるオーディオ関連製品の修理店Solutions Audioの壁面(『フィギュア8』のカバーに使用された)[注釈 14]には多くのファンが訪れ、花束や蝋燭をささげ、メッセージを寄せるようになった。
死後のリリース

遺作となったアルバム『フロム・ア・ベースメント・オン・ザ・ヒル』は2004年10月19日にリリースされた。遺族の希望により、本作の仕上げとミックスはロブ・シュナフとジョアンナ・ボルム(スミスの元彼女)が行っている。スミス自身は2枚組でのリリースを生前より望んでいたが、15曲入りの1枚のアルバムとしてリリースされた[注釈 15]

さらに、2007年5月8日にはKill Rock Starより2枚組アルバム『ニュー・ムーン』がリリースされた。このアルバムの収録曲は1994年から1997年にかけて録音されたもので、未発表曲、デモ、シングルB面曲で構成されている。売り上げによって得られた利益の大半はポートランドにある慈善団体に寄付された。
使用楽器
アコースティック・ギター

ヤマハ・FG-180

ギブソン・J-45

ノーマン製 12弦アコースティック・ギター

エレクトリック・ギター

ギブソン・ES-330

1969年以前のモデルと1969年以後のモデルの2本(色違い)を所有。それぞれチューニングを変えて使い分けていた。


その他

スミスはマルチプレイヤーであり、ピアノベースドラムクラリネットハーモニカなどの楽器も演奏した。特にピアノに関しては難解なセルゲイ・ラフマニノフの楽曲を弾きこなす技術を持っていた。
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム

『ローマン・キャンドル』 - Roman Candle (1994年)

『エリオット・スミス』 - Elliott Smith (1995年)

『イーザー / オア』 - Either/Or (1997年)

『XO (エックス・オー)』 - XO (1998年)

『フィギュア8』 - Figure 8 (2000年)

死後に発表されたアルバム

『フロム・ア・ベースメント・オン・ザ・ヒル』 - From a Basement on the Hill (2004年)

『ニュー・ムーン』 - New Moon (2007年) ※コンピレーション

『アン・イントロダクション・トゥ・エリオット・スミス』 - An Introduction to... Elliott Smith (2010年) ※コンピレーション

日本公演
1999年

1月12日 大阪:
心斎橋クラブクアトロ

1月14日 東京:渋谷クラブクアトロ

1月15日 東京:渋谷クラブクアトロ

2000年

7月28日
フジ・ロック・フェスティバル 1日目

12月3日 東京:新宿リキッドルーム

12月4日 東京:新宿リキッドルーム

12月6日 福岡:DRUM Be-1

12月7日 名古屋:名古屋クラブクアトロ

12月8日 大阪:心斎橋クラブクアトロ

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 「チャーリー」の名前は「Flowers For Charlie」や「No Confidence Man」の歌詞にも登場する。
^ Stranger Than Fiction時代の曲はオフィシャルサイトで聴くことができる。
^ ポートランド時代に住んでいた Elliott Avenueという地名からとったという説、当時の彼女のアドバイスによるという説、同姓同名のジャーニードラマーと混同されるのを避けたという説などがある。
^ 全10曲のうち、『ローマン・キャンドル』からは3曲のみが演奏され、その他はB面曲、ヒートマイザーの曲、および未発表曲という内容であった。
^ この曲はスミスが「1分で書いた茶番のポップソング」と呼んでいたもので「クソなイーグルスみたいな音だから」という理由で捨てられていた曲であった。
^ スミス自身が多くの楽器を自分で演奏したが、ジョーイ・ワロンカー(ベックR.E.M.などの作品でもプレイしているドラマー)やジョン・ブライオンといったロサンゼルス在住のミュージシャンもレコーディングに参加している。


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