エミレーツ・スタジアム
Emirates Stadium
エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)は、イギリス・ロンドンのイズリントン区にあるサッカー専用スタジアム。アーセナルFCがホームスタジアムとして使用している。現在の収容人数60,704人は、イングランドにおいて5番目に大きなスタジアムとなっている。
アーセナルの以前のホームスタジアム、ハイベリーからわずか0.5マイル(約800m)足らずの距離に位置し[1]、最寄り駅も地下鉄ピカデリー線・アーセナル駅のまま変わっていない。なお、UEFA主催試合の場合は公式スポンサー以外での広告露出が禁止されているため、アーセナル・スタジアムと呼ばれる。 1997年、それまでクラブのホームスタジアムであったハイバリーの拡張を行うため、イズリントン議会へ拡張工事の申請を行なったものの否決されたため、ウェンブリー・スタジアムの購入などを含めて議論した結果、ハイバリーから0.5マイル離れた産業廃棄物処理場跡地を2000年に購入した。2002年から新スタジアムを含めた周辺の工事が開始され、2004年からスタジアム本体に着工した。総工費3億9000万ポンドを投じて行われたこの計画は2006年に竣工し、旧スタジアムのあったハイバリー跡地には集合住宅が建設された[2]。建設費用は全てクラブが負担したため、クラブは資金調達に奔走することとなった。当時の主力選手だったニコラ・アネルカやマルク・オーフェルマルスらの売却などで資金を積み重ね[3]、クラブの株式売却などによって苦労しながらも資金をかき集め、2004年末には新スタジアムの命名権売却や新たな大口スポンサーを獲得した[4]。 こけら落しはアーセナルのレジェンドデニス・ベルカンプの引退試合として、2006年7月22日に彼がかつて所属したアヤックス・アムステルダムとの試合が行われた[5]。また、約3ヶ月後にはエディンバラ公フィリップを招いての落成式が開催され[6]、翌年2月にはクラブの監督や選手らがバッキンガム宮殿へ招待された[7]。
概要
エピソード
UAEのエミレーツ航空がネーミングライツを買い取ったことにより、エミレーツ・スタジアムと命名された。
ポルトガルのエスタディオ・ダ・ルスにスタジアムの形状が似ていると言われるが、同じ会社が設計している。
建設にはアーセン・ベンゲル監督(当時)の意見も採用され、ピッチの縦横幅がハイベリーより大きくなり、縦が約5メートル、横が約1.3メートル広くなった。
スタジアム建設には紆余曲折あり、初期の計画では2005年夏の完成予定だった。
スタジアム周辺は再開発が進められ、アパートや商業ビルが建設された。
スタジアムでは2010年2月からSCEの携帯ゲーム機PSPを利用し、観客に映像を提供するサービスを開始した。[8]