エピックレコードジャパン
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それを防ぐ為にアーティストとレコード会社が対等な関係になる必要がある」という狙いがあった[5]

差別化として、具体的には「欧米風A&Rを導入し、レコード会社・音楽出版社・マネジメント会社の関係を整理し直して、金の流れと役割分担を明確にし、所属するアーティストのプロモーション・ギャランティを増やすこと」「音源制作に当たって、所属アーティストのわがままをレコード会社がフォローする必要が無い。事前に決められた経費以上にかかった費用はアーティストが自腹を切るから、経費削減につながる」を特色として挙げていた[5]

社名の由来は「ANTI(アンチ)」「SONYのロゴを反転させる」経緯で決まり、「既成の業界構造を引っくり返す」というコンセプトを持たせている[5]

関連会社として芸能プロダクションアンティノスマネージメント、音楽出版社アンティノスミュージック(のちにソイツァーミュージックに改称)を設立しアンティノスグループを形成。また、アメリカにも支社を設立している。商品の流通販売には関わらず、それらはソニー・ミュージックエンタテインメントに依頼していた。しかし、レーベルの芯となるはずだった小室哲哉はエイベックスとの関係を深めていき、結局アンティノスレコードからのリリースは小室のプロデュースによるシングル・ライブアルバム各1枚とプレイステーション向けゲームのみであった。レーベル初期は丸山の人脈で他レーベルから移籍したTHE MODSGAKU-MCフラワーカンパニーズなどが主なメンバーとなり、知名度は高いものの当時セールスが低迷していた彼らの再起を狙うのが当初の目標とされた。

1996年5月、浅倉大介プロデュースによりT.M.Revolutionがデビュー。1997年から1998年にかけてシングル・アルバム共にミリオンセラーを果たすなど、以降レーベル末期まで経営の柱となる。1999年には浅倉が自身の参加するユニットIcemanと共にエピックレコードから移籍。藤井隆FayrayコタニキンヤサカノウエヨースケRUN&GUN等の新人も浅倉にプロデュースを依頼するなど、レーベル全体として浅倉への楽曲依存が高まり、リリースの大半は浅倉の手掛ける作品となった。ただし浅倉のプロデュースしたアーティストが全てアンティノスに在籍したわけではなく、他社のアーティストもプロデュースしていた(木村由姫パイオニアLDCpool bit boysavex tune等)。

2002年7月、会社機能がエピックレコードに吸収され、同社の一レーベルという扱いになり、以降は流通販売もエピックレコードが担当。2004年3月、ソニー・ミュージック内の会社再編に伴い法人としてのアンティノスレコードは解散。アンティノスマネージメントとソイツァーミュージック(旧:アンティノスミュージック)は合併し、2004年4月付でブルーワンミュージック(現:ソニー・ミュージックアーティスツ)となる。これによりアンティノスグループは2004年3月を以て終了した。

ロゴマークは設立当初から1997年頃まで、上がくり抜かれた円の中にラフな手書き風でAと書かれたもの。下に「antinos」と表記されている。1998年頃から終了までは握り拳で棒状の物体を真っ二つに打ち砕く姿をモチーフにした物が使用されていた。握り拳で打ち砕かれて2本に分かれた棒状の物体には「ANTINOS」「RECORDS」の文字が刻まれている。

アンティノスレコード - メディア芸術データベース

現在所属しているアーティスト
五十音順

秋山黄色(2020年 - )

いきものがかり(2006年 - 2017年活動休止、2018年活動再開)

吉岡聖恵(2018年 - )

HIROBA(2019年 - )


石崎ひゅーい(2012年 - 2013年、2016年 - )(デフスターレコーズへ移籍後再移籍)

宇多田ヒカル(2017年 - )(ユニバーサルミュージックから移籍)

小袋成彬(2018年 - )

キョエ(2019年 - )(プライベートレーベル)

クアイフ(2017年 -)

坂口有望(2017年 - )

鈴木愛理(2022年 - )

鈴木雅之(1980年 - )(シャネルズ・RATS&STAR在籍時含めて、レーベル移籍等一度も経験せず一番長く所属しているアーティスト)

ゴスペラッツ(2006年、2015年)


菅田将暉(2017年 - )

センチミリメンタル(2019年 - )

ダイスケ(2011年 - )

花冷え。(2023年 - )

松下奈緒(2006年 - )

ももすももす(2022年 - )

緑黄色社会(2018年 - )

渡辺美里(1985年 - )(同レーベルの女性アーティストとしては、鈴木雅之と並びレーベル移籍等せず一番長く所属している)

1?0、A?Z

2PM(2013年 - )(EPIC/JYP

CHANSUNG (From 2PM)(2018年 - )

JUNHO (From 2PM)(2014年 - )

Jun. K (From 2PM)(2014年 - )

NICHKHUN (From 2PM)(2018年 - )

TAECYEON (From 2PM)(2017年 - )

WOOYOUNG (From 2PM)(2015年 -)


BURNOUT SYNDROMES(2016年 - )

DEEN(2013年 - )

J.Y. Park(2020年 - )(EPIC/JYP)

Lizabet(2022年 - )

LMYK(2020年 - )

NiziU(2020年 - )(EPIC/JYP)

SIX LOUNGE(2022年 - )(ZEN MUSICから移籍)

Stray Kids(2020年 - )(EPIC/JYP)

T.M.Revolution(1996年 - )(旧アンティノスレコード出身)

abingdon boys school(2006年 - 2012年)

西川貴教(2017年 - )


the peggies(2017年 - )

Seven Billion Dots(2019年 - )

wacci(2012年 - )

YOAKE(2022年 - )

YUKI(元JUDY AND MARY)(2002年 - )

かつて所属していたアーティスト

1971年10月から1976年3月までCBS・ソニーの邦楽部門の一レーベルとして存在していたEPICレーベルのアーティストについては、「ソニー・ミュージックレコーズ#かつて所属していたアーティスト」を参照
あ - か行

Iceman(1996年 - 2000年)(旧アンティノスレコードへ移籍後、活動休止)

Aura(2008年 - 2012年)

赤い公園(2019年 - 2021年)(ユニバーサルミュージックから移籍、解散)

Aqua Timez(2006年 - 2018年、解散)

access(2002年 - 2004年)(ファンハウスから移籍、旧アンティノスレコード所属 → ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズDarwin Recordに移籍)

浅倉大介(ファンハウス → 旧アンティノスレコードを経て、現在は個人レーベルDarwin Recordを設立)


Akeboshi(2005年 - 2009年)

AJI(2002年 - 2004年)(2015年活動休止)

AZUMA HITOMI(2011年 - 2013年)

中孝介(2006年 - 2018年)(よしもとミュージックエンタテインメントへ移籍)

お中元 [中孝介+元ちとせ](2011年)


アナログフィッシュ(2004年 - 2007年)( → P-VINE/felicity)

アフロマニア(2006年 - 2008年)(解散)

AMADORI

(2010年 - 2012年)

アンジェラ・アキ(2005- 2014年活動休止)

安藤秀樹(1986年 - 1999年)

EAST END×YURI(1994年 - 1996年)(ヒップホップユニット・EAST END市井由理と組んだユニット)

GAKU-MC(1999年 - 2002年)(旧アンティノスレコード → ワーナーミュージック・ジャパントイズファクトリーへ移籍)


JETZT(1989年 - 1991年)(日本クラウンへ移籍)

イカルス渡辺(2008年)

ISIS(1996年 - 1999年解散)

伊豆田洋之(1986年 - 1993年)

一風堂(1979年 - 1984年解散)

因幡晃(ディスコメイトから移籍 → バップzetima/アップフロントワークスに在籍)

UGUISS(1983年 - 1984年解散)

韻シスト(2003年 - 2005年)( → Middle tempo production/LIL FARM → Groovillage

嘘つきバービー(2011年)(解散)

内海美幸(1979年 - 1991年)

U.N.O.BANDカンニング竹山隆範アンガールズいつもここからによって結成)(2005年)

ウラニーノ(2009年 - 2013年)

M-BAND(1982年 - ?年)(東芝EMIへ移籍 → 解散 → 新メンバーで再結成しインディーズで活動)

藤タカシ(1990年 - 1991年)


エレファントカシマシ(1988年 - 1994年)(ポニーキャニオン → 東芝EMI → UNIVERSAL SIGMAへ移籍)

エレファントラブ(1996年 - 2002年)(旧アンティノスレコード → インディーズ活動、解散)

大江千里(1983年 - 2000年)(2001年独立、個人レーベルStation Kids Recordsに所属)

大久保海太(1999年 - 2002年)(旧アンティノスレコード → インディーズで活動中)

O.P.D(1993年 - 1996年)

大沢誉志幸(ワーナーミュージック・ジャパン → 活動休止 → ユニバーサルミュージック)

大滝裕子(1978年 - 1981年)(アイドル時代のみ、その後CBS/SONYへ移籍、AMAZONSを結成)

大槻真希(1999年 - 2002年)

大橋純子日本フォノグラムから移籍 → VAPへ移籍)

岡村靖幸(1986年 - 2001年)(2003年の不祥事での逮捕後活動停止 → Def Jam Japan/ユニバーサルミュージックへ移籍 → 数回に亘る不祥事により2008年から活動停止 → 2010年代からインディーズで活動)

オナペッツ(1994年 - 1995年)

AURA(1989年 - 1991年)

GARLIC BOYS(1995年 - 1996年)

The castanets(1995年 - 1999年)(旧アンティノスレコード → インディーズ)

カサリンチュ(2010年 - 2011年、2013年 - 2019年)

勝手にしやがれ(2004年 - 2007年)(tearbridge recordsへ移籍)

GOT7(2014年 - 2021年)

Jus2(2019年 - 2021年)


河合夕子(1981年 - 2000年?)

川村結花(1998年 - 2003年)(東芝EMIから移籍 → Station Kids Records → R and Cへ移籍)

川本真琴(2001年 - 2002年)(SMARから移籍 → タイガーフェイクファとしてハマジムレコーズへ移籍)

KANIKAPILA(2015年 - 2017年活動休止)

菊池桃子(1993年 - 2014年)(バップから移籍)

桐谷美玲(2011年)

くじら(1985年 - )

葛谷葉子(1999年 - 2001年)(同社内のSO What?RECORDSに所属、現在[いつ?]は作詞・作曲家として活動中)

久宝留理子(1990年 - 1997年)(ビクターへ移籍、現在[いつ?]はライブを中心に活動中)

クライズラー&カンパニー(1990年 - 1996年)(解散)

葉加瀬太郎(1997年 - 2003年にプライベートレーベルHATS UNLIMITEDを設立、独立)


グリーンボーイズ(2017年)

Crystal Kay(1999年 - 2010年)(Delicious Deli Recordsへ移籍)

Qlair(1991年 - 1992年)(キューンレコードへ移籍 → 解散)

クレモンティーヌ(2003年 - 2004年、2011年、2017年)


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