エネルギー準位
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分子物理学量子化学において、エネルギー準位は束縛された量子力学状態の量子化されたエネルギーを指す。
結晶性物質

結晶はエネルギー準位の代わりに、またはエネルギー準位に加えてエネルギーバンドをもっている。電子は満たされていないバンド中の任意のエネルギーをとることができる。当初、これはエネルギー準位の要件の例外だと考えられていた。しかしバンド理論で示されるように、実際にはエネルギーバンドは非常に近い離散的なエネルギー準位が数多く集まり、分解できなくなっている状態である。バンド中では、エネルギー準位の数は結晶中の原子数のオーダーとなり、従って電子は実際には離散的なエネルギーしか取れないものの、連続的な値をとることができるかのように見えるのである。

結晶でのエネルギー準位のうち重要なものは、価電子帯の上端と、伝導帯フェルミエネルギー真空準位の下端、そして欠陥準位や不純物準位である。
脚注^ 清水明『新版 量子論の基礎―その本質のやさしい理解のために―』サイエンス社、2004年。ISBN 4-7819-1062-9。 

関連項目

摂動

計算科学

分光法

有効核電荷

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