諸説が乱立している状態である。
英語letch(レッチ)「助平な、いやらしい」の意[注 2]。
1955年マリリン・モンロー主演の映画の題名、"The Seven Year Itch"(邦題「七年目の浮気」)のItch(浮気)から。
英語horny【形】「性欲をかき立てられて」の頭文字H [要出典]。
「助平」の助にあたる英語Helpの頭文字Hから、大日本帝国海軍の兵隊が隠語として使ったという説(海軍では、「淋病」をR、妻をK.A(かあちゃん)と呼ぶなど、アルファベット由来の隠語を使う趣味があった)[要出典]。
同じく海軍語源説として石井幸之助の著作『報道班員従軍記』(光人社)中に、隠語としてHを上げ、語源をHELL(地獄)=下に落ちる話、との記述がある[要出典]。
破廉恥のローマ字表記"Harenchi"の頭文字H。永井豪『ハレンチ学園』が語源であるという説。初出が1968年以降であるため語源にはならないものの、ふたたび「エッチ」が広まるきっかけとなり、子供まで「エッチ」と言うようになり問題視された[16]。
キスをK (Kiss)、性行為を愛 (I) としたときのKやI以前の段階として、手をつなぐ、肩を寄せ合う程度から、軽い愛撫やペッティングなどの行為を「H」と称した[注 3]。あの男女はまだHの段階のつきあいであると言うような使われ方をした。1950年から1960年代中頃に言われた説。
自慰 (G) の後に来て、愛 (I) に繋がるのでH [要出典]。
女の子 (girl) の後に続くのでH [要出典]。
erotic (eroticism) ⇒ エロチック (エロチシズム) ⇒ エロ ⇒ エ ⇒ H [要出典]
「えちもの 姿ばかりを飾って役に立たない柔弱な者」[17]
「助平だわ」を逆に読んだ「和田平助」の名前のイニシャルから[18]。
(H)の字体が、男女同士の性交中の様子に似ていることから。縦線二本(││)が男女が並んだ姿を表し、横線一本(━)が男性器を表し、それ同士が合わさって(H)となり、性交中の姿に見えることから呼ばれるようになったという説[要出典]。
日本語以外の「エッチ」の用法) という言葉は、日本製の漫画やアニメ、ゲーム作品の中で、性的な内容・表現を漠然と含むものに対して用いられている。具体的にはヌード、セミヌード、パンチラなどの描写を含むが、登場人物が直接的な性行為にまでは及ばないような漫画・アニメ・ゲーム作品、またはそれらを模したものを指して "ecchi" と呼ぶことが多い。これに対して露骨な性描写があるような作品については、「ヘンタイ」 (hentai
英語では、`perv`や`dirty`などで意味が通じる[要出典]。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ アルファベットの H は現在では「エイチ」と発音されることが多いが、変態や性行為を表す H については現在でも「エッチ」と発音されており区別されている。
^ 日本では「エッチ・スケッチ・ワンタッチ (3番目は地方により変わる) 」という言葉が流行したが、その語源と思われる英語のetch-a-sketch (お絵かきボードの名称) が変化して、letch-a-sketch, letch sketch, またはsketch-a-letchなどのように韻を踏む言葉遊びがある。 ⇒参考
^ 亀井肇編集『外辞苑:平成新語流行語辞典』66ページ(平凡社 2000年7月 ISBN 4-582-12419-4)では、"エッチ"を中年世代男性は女性への軽いタッチ程度のことと理解するが、若者はセックスと同じ意味とする、と辞典発行時点での世代間の理解や捉え方に違いがあると記述・指摘している。
出典^ 『週刊読売』1955年8月28日号
^ a b 西垣幸夫『日本語の語源辞典』文芸社, 2005年。出典は三宅花圃『藪の鶯』(初出:金港堂、明治21年6月)「オヤあの方はH(エッチ)ぢゃァないの」「Hですけれどエンゲイジばかりですから」文脈からHusbandと推論。 ⇒[1]
^ a b 日本博学倶楽部『雑学大学』PHP文庫、2000年。間もなく変態の意味に変わり、やがて現在の意味へと変化していったとする。
^ a b 『週刊朝日』1952年4月13日号 18頁。「「エッチ」とは変態性 (HENTAISEI) の頭文字から来た言葉つまり、いやらしい男のことだ。映画館、満員電車などで、怪しげな男につきまとわれたとき「エッチ」と叫んで、同僚の救いを求めるのだ。」現代で言う痴漢や変質者のこと。「女子大生」など大学生からの聞き込み。
^ 米川明彦編著『明治・大正・昭和の新語・流行語辞典』三省堂、2002年
^ a b 舟橋 聖一『白い魔魚』新潮社 昭32.12.25初版 68-69頁。「Hは変態の頭文字。」
^ 語源由来辞典
^ 明石家さんまに関して、亀井肇編集『外辞苑:平成新語流行語辞典』66ページ、平凡社2000年7月 ISBN 4-582-12419-4
^ 島田紳助に関して、米川明彦編著『若者ことば辞典』36ページ東京堂出版、1997年2月、ISBN 4-490-10449-9
^ 島田紳助に関して、米川明彦編著『日本俗語大辞典』87ページ東京堂出版、2003年10月、ISBN 4-490-10638-6