一方で、マックスからシスター・アビゲイル殺害について聞き出したダニエルは証拠を回収しようとするが、嗅ぎ付けたエスターによってツリーハウスに放火され閉じ込められてしまう。なんとか脱出したものの、落下して頭を打ったところをエスターに殺されかけるが、マックスの体当たりによって未遂に終わり、ダニエルは搬送されて一命を取りとめる。エスターは病院でダニエルを再び殺そうとして失敗するも、それを知って激昂したケイトは鎮静剤を打たれて病院で一晩過ごすことになった。
ケイト不在の自宅でエスターがジョンに色仕掛けを行うと、異性として好意を向けられていると気付いたジョンは彼女を拒絶する。その頃、病院にいるケイトは携帯電話に連絡をくれた精神病院の医師によって、エスターは下垂体機能低下症による成長ホルモン異常を原因とした発育不全のため外見が幼いだけで、実際にはリーナ・クラマーという33歳の大人であることを知らされていた。医師の話によると、エスターことリーナは非常に暴力的な人物で、医師の知る限り少なくとも推定で7人を殺害して精神病院に入院させられたが、現在は脱走して行方知れずとなっているという。彼女の恐ろしい経歴を知ったケイトは自宅へ戻るため車を飛ばすが、電話を掛けてもジョンは一向に応答しない。
自宅に着くとジョンはエスターに刺殺されており、ケイトもマックスを探すうちエスターに肩を撃たれてしまう。やがてマックスが窮地に陥るが、これをなんとか救ったケイトは自宅から離れ、通報で駆けつけたパトカーを見て安堵する。しかし、追ってきたエスターが襲い掛かってきてケイトと格闘戦になり、2人はやがて氷の割れた湖に落ちる。なんとか脱出したケイトは足を掴むエスターを蹴落とすと、マックスを抱いてパトカーのもとへと向かった。 ※括弧内は日本語吹替
登場人物
ケイト・コールマン
演 - ヴェラ・ファーミガ(八十川真由野)主人公。3人目の子供を流産したことがトラウマとなり、悪夢に苦しめられている。元アルコール依存症患者。孤児院から引き取ったエスターと心を通わせようとするが、ある日を境にエスターを不信に思うようになり、やがて彼女の過去を調べ始める。
エスター
演 - イザベル・ファーマン(矢島晶子)コールマン夫妻が孤児院から引き取った少女。ロシア出身。9歳。頭がよく、絵を描くことが得意。首と両手首には常にリボンを巻き、それを外そうとすると大声で叫ぶ、歯医者を嫌う、入浴時は必ず浴室を施錠する、といった謎めいた部分を持つ。
ジョン・コールマン
演 - ピーター・サースガード(佐久田修)ケイトの夫。設計士をしており、自宅にいることが多い。10年ほど前に浮気していた過去がある。精神が不安定になったケイトを立ち直らせるため、養子を迎えることを提案する。エスターを信じきっており、彼女を不審に思うケイトに非協力的な態度を取る。
ダニエル・コールマン
演 - ジミー・ベネット(津々見沙月)コールマン夫妻の息子。義理の妹となったエスターを不気味に感じ、快く思っていない。
マックス・コールマン
演 - アリアーナ・エンジニアコールマン夫妻の娘。難聴を患っており、手話と読唇術で会話を行う。仲良くなったエスターを実の姉のように慕い、彼女の頼みを喜んで聞くようになる。
シスター・アビゲイル
演 - CCH・パウンダー(磯辺万沙子)エスターがいた孤児院のシスター。引き取られたエスターの様子を不審に思い、彼女が孤児院に来る前の様子を調べ上げる。
バーバラ
演 - ローズマリー・ダンズモア
スタッフ
監督:ジャウム・コレット=セラ
製作:ジョエル・シルバー、スーザン・ダウニー、ジェニファー・デイヴィソン・キローラン、レオナルド・ディカプリオ
製作総指揮:スティーヴ・リチャーズ、ドン・カーモディ、マイケル・アイルランド
共同製作:リチャード・ミリッシュ、デイビッド・バレット、エリック・オルセン
原案:アレックス・メイス
脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン
撮影:ジェフ・カッター
プロダクションデザイン:トム・マイヤー
衣装デザイン:アントワネット・メッサン
編集:ティム・アルヴァーソン
音楽:ジョン・オットマン
製作スタジオ:ダークキャッスル・エンタテインメント
日本語字幕翻訳:小寺陽子
日本語吹替翻訳:埜畑みづき
製作
映画の大部分はカナダのトロント、モントリオールで撮影された[4]。