エクストリミス
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マヤ・ハンセンが発明し、“A.I.M.”によって完成させたナノマシン。注射や吸入で被投与者の体内に投与し、その際は激しい苦痛を伴う。普段の外見が投与前と大きく変わることはないものの、被投与者は生体電位をコントロールされることにより、の未覚醒部分が活性化し、いずれも高い体温と摂氏3.000度強の高熱を放ち、爪や髪の毛が伸びやすくなり、感情が高ぶると肌と瞳がオレンジ色に光る。しかし、被投与者全てに適応できるナノマシンではなく、適応しなかった者は、体内でエネルギーが暴発し、3.000度以上の高熱を出して半径11m以内のものを全て瞬時に消滅させる人間爆弾となってしまう。適応した被投与者は、後述の“エクストリミス・ソルジャー”と化す。

本来は免疫強化、病気予防、欠損部位の超速再生など、最先端の医療技術を目指して研究されたものだったが、アルドリッチ・キリアンに利用されてしまうこととなる。
エクストリミス・ソルジャー(Extremis Soldiers)

エクストリミスに適応した被投与者が変貌した強化人間。前述の驚異的な回復能力各種に加え、腕1本で巨漢を投げ飛ばし、“アイアンマン・アーマー”も容易く破壊できる怪力を発揮するなど常人を遥かに上回る身体能力と、高熱を発し操る能力を得られる。

更に相性良く適応した被投与者は口から火炎を吹くことも可能になる。それでも驚異的な回復力を得たとは言え、不死身となる訳ではなく、非常に強力な衝撃を受けたり、一瞬で心臓を跡形もなく撃ち抜かれると、さすがに再生できず死に至る。

また、一度変貌したらこの体質のまま生涯を過ごすことになる訳でなく、トニー・スターク/アイアンマンによって投与前の体質に戻れる治療法が発見されている。
主な被投与者・関係者
アルドリッチ・キリアン(Aldrich Killian)
演 -
ガイ・ピアース[8]日本語吹替 - 小原雅人A.I.M.の創設者にして社長。若くして科学のエキスパートとなった天才で、ことわざ好きで“変人”の父親がいたという。1999年12月31日に、ベルンの技術会議の会場でトニーの熱烈なファンとして彼に自分の研究を紹介しようと声を掛けるが、結局取り付けた待ち合わせの約束を破られて1時間以上も待ちぼうけを食らい、投身自殺まで考えかけた過去がある。また、ペッパー・ポッツの嘗ての仕事仲間であり、彼女に独自の思惑を持つ。元々は乱れた長髪に眼鏡というギークな容姿で、杖を使う必要があるほど片脚が悪く、吃音気味の青年だったが、投与したエクストリミスの効果で障害を克服して、現在ではペッパーに馴れ馴れしく色目を使う程の二枚目に変貌し、上半身に一対の龍の模様のタトゥーを入れている。エクストリミスとの相性が良く、戦闘技術の訓練も積んでいる様子から、軽快な動きでリパルサーを躱して反撃するなど、エクストリミス・ソルジャーとしての戦闘能力は高い。トニーに約束を反故とされたことで、彼への復讐心と世の中への憎悪が芽生え、マヤが発明したエクストリミスの研究開発と人体実験をA.I.M.で行い、エクストリミスの適応者はエクストリミス・ソルジャーとして配下に置き、不適応者の爆死は“マンダリン”を演じるトレヴァー・スラッタリーが犯行声明用の電波ジャック映像を流してテロ攻撃だと世間に不安を煽り、それに乗じて各国へ武器を売り捌きA.I.M.を拡大した。そして、西側諸国最高権力者とテロリストを手中に収め、反テロ戦争を引き起こして世界市場を得ることを最終目的として暗躍する。クリスマスシーズンにスターク社を訪ね、エクストリミス開発の協力をペッパーに申し出たが、拒否されその場を一旦退く。後にトニーと離ればなれになり、マヤを自宅に匿ったペッパーを拉致して、強引にエクストリミスを投与した。そして捕らえたトニーに、ペッパーの現状と自身の野望を伝えて協力を求めるが受け入れられず、止めに入ったマヤを射殺し、フロリダ沖の埠頭へ向かった。そこでペッパーを人質にし、連行されてきたマシュー・エリスをタンカーの真上に吊るし上げ、彼の抹殺とその様子の電波ジャック放送の準備を進めるが、介入したトニーに阻まれて彼との応戦を余儀なくされた。左腕を切断されることもあったものの、エクストリミスの力で相手のアーマーを壊しながら善戦するが、トニーのアーマーを次々に着替える斬新な戦法と、巧みな口車に決定打を決められず、“マーク42”の自爆攻撃を喰らってしまった。それでも死には至らず、トニーに襲いかかろうとするが、生存していたペッパーからの猛攻を受けて爆死する。
マヤ・ハンセン(Maya Hansen)
演 -
レベッカ・ホール[9]日本語吹替 - 東條加那子エクストリミスを発明した植物学者兼DNA解析者[10]。シンクタンクの40人の科学者で構成されるチームで[10]、生物のDNAコードを解析する仕事をしている。トニーとは、1999年の大晦日にベルンの技術会議に参加した際に、エクストリミスの初期研究を紹介しながら一夜だけを共に過ごした関係で、それっきり会っていなかった。トニーの軽い物言いや態度にすかさずギャグで返す茶目っ気に富む女性であり、当初は再生医療研究のためエクストリミス開発に打ち込んでいたが、研究資金を援助するという条件で、A.I.M.にエクストリミスを提供してしまい、キリアンに従うこととなった。マンダリンを挑発したトニーにすぐ逃げるよう、スターク邸に警告しにやって来るが、爆撃に巻き込まれた。難を逃れてペッパーに保護され、彼女に自分はキリアンとマンダリンに繋がりがあると打ち明けるが、キリアンに見つかり、ペッパーが彼に拉致されるきっかけを結果的に作ってしまい、キリアンの下に戻ることとなった。後に捕縛されたトニーの前に現れ、キリアンへの協力を止めるよう説得されるものの応えなかった。しかしキリアンがトニーを痛めつけようとした際には良心の呵責を感じ、エクストリミス研究を握る自分がいなくなったらどうなるかと自害しようとする姿を見せ付けてキリアンを止めようとした。だが結局、彼に躊躇なく撃たれ息を引き取る。
エレン・ブラント(Ellen Brandt)
演 -
ステファニー・ショスタク日本語吹替 - 山崎美貴エクストリミス・ソルジャー。元は左前腕を欠損した身体障害者だったが、A.I.M.の実験で投与されたエクストリミスに適応し、キリアンの手先となった。左頬に何かしらの傷跡がある[注釈 1]。一見穏やかそうだが、敵対する姿勢を見せる者を妖しい笑みを見せながら容赦無く抹殺する血の気が多い女性である。エクストリミスの不適応者の母親であるディヴィス夫人を始末する目的で“ローズヒル”の酒場前に現れ、入店する直前のトニーに手袋を拾われ髪型を褒められるが、ディヴィス夫人から機密ファイルを受け取ったトニーに国土安保省の役員を装って再度接触し、言い掛かりを付けてきた保安官らを難なく手に掛けて、トニーと肉弾戦を展開した。エクストリミスの力を活かしてアーマーの無いトニーを苦戦させたが、トニーがキッチンガス電子レンジで起こした大爆発で吹き飛んで絶命し、その亡骸は電線に引っかかる。


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