エウリディーチェ
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ペーリと同じくカメラータのメンバーであった、ジュリオ・カッチーニは、この作品の初演に際して、自らが関与している歌手が出演する場面ではペーリの楽曲を歌わせようとせず、カッチーニの手による楽曲に差し替えを行なった[3]1601年、ペーリとカッチーニは、改めてそれぞれの手による《エウリディーチェ》を公にしている[3]
登場人物

悲劇(
ソプラノまたはメゾソプラノ

エウリディーチェソプラノ

オルフェオテノール

アルチェートロ(バリトン

ティルシ(テノール

アミンタ(テノール

ダフネーソプラノ

ヴェーネレソプラノまたはアルト

プルトーネバス

プロセルピナアルト

カロンテバス

ニンファと牧人の合唱

地獄の霊と神々の合唱

編成

初演の際にはハープシコードキタローネリラ、リラ・グランデ、リュート・グロッソなどが用いられた。
あらすじ
プロローグ

「悲劇」と名付けられた登場人物により、有節歌曲の形式で、王室の婚礼に対する祝福の言葉が歌われる。
トラーキアの野

オルフェオとエウリディーチェの婚礼の場面から始まる。エウリディーチェが自らの幸福な気持ちを歌い、仲間のニンフたちともに去る。オルフェオが友人たちと現れ、「過去の苦しみも今は幸せに変わった」と歌い、ティルシが婚礼の神を称えて「こよなく美しい星が清らかに燃える中で」と歌う。しかし、ダフネーが現れて、エウリディーチェが毒蛇に脚を噛まれて死んだ、と告げる。オルフェオはエウリディーチェを取り戻しに行く決意を固め、「私は泣かない、嘆かない」と歌う。
地獄

オルフェオは、女神ヴェーネレの導きで地獄の入口にたどり着く。ヴェーネレは、「あとは自分の音楽の力で進むように」と告げて立ち去る。オルヴェオが「私の涙に泣け、地獄の霊たちよ」と歌うと、地獄の王プルトーネは憤るが、オルフェオの歌声に感動したプロセルピナやカロンテに促され、地獄の掟を破り、オルフェオにエウリディーチェを返す決断をする。
トラキアの野

友人たちがオルフェオの安否を気遣っていると、エウリディーチェを連れてオルフェオが現れる。オルフェオは「私の歌に喜べ、緑の森よ」と歌い、エウリディーチェが続いて「この喜ばしい大気の中で」を歌う。一同がオルフェオの音楽の素晴らしさを讃えて幕となる。
脚注^ a b c d 『名曲解説全集』補巻3、34ページ。
^ a b 『新西洋音楽史』第2巻、33ページ。
^ a b 『新西洋音楽史』第2巻、34ページ。

参考文献

『名曲解説全集』 補巻3、
音楽之友社、34-37頁。 

グラウト=パリスカ『新西洋音楽史』 第2巻、音楽之友社。 

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