エイリアン_アイソレーション
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トラブルによる作戦変更を経て、ウェイツの裏切りによりラボに取り残されるアクシデントはあったものの、「切り離し可能な研究ラボ」にエイリアンを閉じ込めてガス状巨星に落として倒したかに思われた[8]。しかしアンドロイドの暴走により、別行動をとっていたリカルドと、いち早く異変に気付いたテイラーと脱獄したマーロウを除く、保安施設にいたウェイツらは全員死亡してしまう。その後、アンドロイドの暴走を命令しているステーション管理AI「アポロ」を停止させるべく、サミュエルズは自身を犠牲にしてアポロへの強制介入するが失敗。辛うじて、アポロ本体のある中枢部へ向かうシャトルを可動させ、それと引き換えに機能停止してしまう[9]
終盤
やがて、ステーション施設内の各所に残っていた音声データなどを収集していくうちに、「母リプリーもエイリアンにより襲撃されたこと」「エイリアンを兵器転用しようとしたウェイランド・ユタニ社こそが、この事件の諸悪の元凶であること」を知ったアマンダは、母の敵でもあるエイリアンを駆逐することを決意する。直接アポロ中枢部に侵入したアマンダは、ユタニ社がステーションの所有権を2日前に買収し、「最優先事項として、全てを犠牲にしてでもエイリアンの標本を入手せよ」とアポロに命令した結果、アンドロイドが暴走して人を襲うようになったことを知る。そして、アポロにより異常報告のあった原子炉へと向かう[10]。しかし、既にエイリアンは原子炉に巣を築いており、拉致した人間をエッグに変貌させることで繁殖し、複数の成体が生まれていた。アマンダは原子炉を暴走させることで、巣を一網打尽にしようとする[11]。アマンダによって巣は焼き払われたものの、なおも複数の成体、フェイスハガー、エッグは生き延びており、数少ない生存者を無差別に襲撃していく。その後、アネシドラ号の船長マーロウが自身の船を臨界爆発させることでエイリアンを駆逐しようとしたため、それをテイラーと共に阻止しようとするも失敗し、テイラーが亡くなる。アマンダは、無線でサポートしてくれるリカルドと協力しながら通信センターを探索し、宇宙空間にある衛星アンテナの位置を直接調節して、トレンス号の船長ダイアンと連絡を取ることに成功する。だがその帰路に、フェイスハガーに襲われたリカルドは死亡していた[12]
ラスト
崩壊が始まり火災の発生する宇宙ステーション内には、多くのエイリアンやフェイスハガーが徘徊していた。トレンス号との接続を行ったアマンダは、セヴァストポリ宇宙ステーションもろともガス状巨星に落とし、全てのエイリアンを駆逐することに成功したかに思われた。しかし、トレンス号に乗船できたものの、生き残った最後の一体がトレンス号に侵入しており、アマンダに襲い掛かる。アマンダは必死の抵抗を試みて、エイリアンもろともエアロックから船外に放出されてしまい、宇宙を漂流して消息不明となったところで物語は終わりを告げる[13]
後日談
直接の続編である『Alien: Blackout』では、「本作で宇宙漂流した後に、ウェイランド・ユタニ社所有の別の宇宙ステーションに収容されるが、アマンダと共に漂流していたエイリアンも回収してしまったことでステーションは壊滅状態となる。最終的に、アマンダは損傷した船の修理のために立ち寄った宇宙船のクルーと協力して、ステーションを爆破することでエイリアンを撃退し、そこから脱出して生還する」という筋書きとなっている。また、映画『エイリアン2』の作中において、ハイパースリープして57年もの宇宙漂流をしている所を発見された母親エレン・リプリーは、「アマンダは結婚して、子供はできなかったものの67歳まで生存した」ことを聞かされる。このことから、アマンダは最終的には地球に帰還できたと思われるが、母親とはついに対面することなく老衰により2年前に死去している。
登場人物
トレンス号
アマンダ・リプリー(Amanda Ripley)
外見モデル - ケジア・バロウズ
モーション・キャプチャー - ケジア・バロウズ、ポリー・ネイヤー声 - アンドレア・デック本編の主人公であり、エレン・リプリーの娘。ウェイランド・ユタニ社でエンジニアとして働く一方、15年前に失踪した母を探している。サミュエルズから「ノストロモ号のフライトレコーダーが回収された」との情報を聞き、宇宙ステーション施設セヴァストポリに向かい、未知の寄生生物エイリアンとの闘いを繰り広げることになる。母親同様に非常にタフな女性であり、混乱に陥った宇宙ステーション内を探索し、絶体絶命の状況に陥っても諦めることなく、狂暴なエイリアンに立ち向かっていく。
クリストファー・サミュエルズ(Christopher Samuels)
声 - アンソニー・ハウウェルウェイランド・ユタニ社製の男性型アンドロイド。アマンダにセヴァストポリへの同行を持ちかけた。アポロへの強制介入でワーキングジョーの暴走を止めさせようとするが失敗し、辛うじてアポロ本体のある中枢部へ向かうシャトルを可動させたものの、それと引き換えに機能停止に追い込まれてしまう(アマンダはそれを「死」と表現していた)。映画に登場したアッシュとは違い、最後までアマンダのために尽力し、リカルドからも「アンドロイドにしてはいい奴だった」とその最期を惜しまれていた。
ニーナ・テイラー(Nina Taylor)
声 - エメラルド・オハンラハンウェイランド・ユタニ社総務部長を務める女性幹部。「法律家」を自称し、ノストロモ号の調査および報告書の作成を目的に同行する。セヴァストポリへの到着前に爆発事故に巻き込まれ負傷するが、アマンダが医療キットを持ってきたことで一命を取り留める。マーロウが発見したというエイリアンの標本を確保しようという野心に駆られ、アマンダの不在中にマーロウと接触、折よく暴走したワーキングジョーに保安部が襲撃された混乱に乗じて、エイリアンを発見した星(LV-426)の所在地について教えてもらう条件で、彼を脱獄させるが、その後彼に騙される形で拉致され、最後はアネシドラ号の核融合炉の暴走に巻き込まれて死亡する。
ダイアン・ヴァーレイン(Diane Verlaine)
声 - ジェーン・ペリートレンス号の船長である女性。セヴァストポリのドッキングベイが損壊していたために、宇宙空間から直接アマンダたちをステーションに送る手段をとるが、その際に生じた爆発事故により船が損傷したことからその修理のために一時的にステーション近くから離脱することとなる。終盤に墜落寸前のセヴァストポリに舞い戻り、最後の生存者となったアマンダを無線越しに支援しながら、どうにか救出に成功する。しかし、トレンス号帰還後、ブリッジ内からエイリアンが出現したため、(直接的な描写はないが)アマンダ救出直後に同じく船内に入り込んだエイリアンに襲撃され、殺害されたものと思われる。
ウィリアム・コナー(William Connor)
トレンス号の航海士兼通信士。ヴァーレイン同様、アマンダ救出直後にエイリアンに襲撃される。
アネシドラ号
ヘンリー・マーロウ(Henry Marlow)
アネシドラ号の船長。探査に降りた惑星LV-426にてフェイスハガーに張り付かれ、寄生された妻フォスターを救うべく、セヴァストポリ・ステーションに密入港したが、妻はチェストバスターに胸を突き破られ死亡。その後、自身はエイリアンをステーションに持ち込んだ罪により逮捕された末に独房に入れられた。自身が回収したフライトレコーダーにあったリプリーの証言や、自身の経験からエイリアンの危険性を誰よりも理解し、かつてエイリアンを船ごと宇宙に葬ったエレンを称賛している。保安部がワーキングジョーに襲撃された際に、どさくさに紛れて、エイリアンに関する情報を得ようとしたウェイランド・ユタニ社幹部のテイラーの手引きで脱獄。リプリーがセヴァストポリの原子炉にあったエイリアンの巣を焼き払ったことで一時的にアポロがシステムダウンした隙にステーション近くに待機させていたアネシドラ号を呼び寄せ、近距離用シャトルを使って、テイラーをアネシドラ号へ拉致する。その目的はエイリアンの存在を知ったテイラーや、エイリアンに侵略されたセヴァストポリを葬ることで証拠を隠滅することであり、そのためにアネシドラ号の核融合炉を暴走させ、船ごと爆破させる暴挙に出ようとするが、制止しようとしたテイラーにパイプレンチで撲殺された。しかし、その試みは成功し、アネシドラ号は爆発し、テイラーは死亡。その爆発の余波で致命的な損壊を受けたセヴァストポリは既に大量繁殖していたエイリアンたちもろともガス惑星に墜ちて消滅し、セヴァストポリ内での起きた真実やエイリアンの存在は会社に知られることはなかった。また、一作目にてノストロモ号がLV-426に降り立つきっかけとなった宇宙船からの救難信号の顛末について二作目では言及されていなかったが、今作において彼が宇宙船内を調査した際に信号を停止させていたためであったことが判明した。
キャサリン・フォスター(Catherine Foster)
マーロウの妻。ノストロモ号の乗員ケインと同様に、エイリアン・エッグから現れたフェイスハガーに張り付かれ、エイリアンに寄生される。セヴァストポリに密入港してから2日後にステーション内の病院でにてチェストバスターに胸を突き破られ死亡した。遺体はウェイツの指示で病院の一室に安置されたまま、アマンダに発見される。
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