エイリアン_(架空の生物)
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人間の妊婦の体内に卵を産み付けられると宿している胎児にエイリアンの遺伝子が組み込まれ、それがチェストバスターへ変換される[注釈 25]
プロトモーフ『エイリアン・コヴェナント』で登場した種類。アンドロイドのデヴィッドがネオモーフやエンジニア達の身体を使い、様々な実験を繰り返した結果誕生したゼノモーフ(エイリアン)。エイリアンエッグから飛び出したフェイスハガーが人体に寄生体を植えつける事で誕生し、成体もほぼゼノモーフそのもの。細部はかなり異なるが、体は皮膚を取り除いた人体標本の様である。チェストバスターはゼノモーフと異なり成体とほぼ同じ姿である。作中ではドッグ・エイリアンと同様に、獲物を捕食する描写がある。幼体の頃は誕生を喜ぶデヴィッドの両手を平行に上げる仕草を真似する等、なついている様子を見せたが、カーゴ船で脱出する一行を襲撃する際にデヴィッドの存在を意に介さない、進行を妨害された際に腹いせに監視カメラを破壊する等、ネオモーフよりも狂暴かつ冷酷な面が見られる。
クローン・リプリー

エイリアンの同種とみなし記述する。
リプリー1-7
『エイリアン4』までに登場し、その最後で自決した
エレン・リプリーDNAクローン。『3』から200年後の2470年、軍の実験宇宙船「オーリガ」でフューリーに残っていた血液から再生された。これは『4』でリプリーに宿ったエイリアン・クイーンを再生して軍事に利用することを目的としたものであったが、リプリーのDNAがエイリアンのそれと融合してクローン再生が失敗に終わった結果、リプリーの人間としての身体にエイリアン・クイーンの腕が生えた、異形の姿になっている。リプリー8とは違い、血液は酸性ではない。生命維持装置を装着されて身動きをできなくなっているため、最後はリプリー8に自らを殺すよう懇願し、彼女によって火炎放射器で焼き殺された。
リプリー8
リプリー1-7での失敗点を改善して作られたクローン。リプリー1-7とは違い、リプリーそのままの形で再生されたが、彼女のDNAがエイリアンのそれと融合していたため、リプリー8は血液がエイリアンのそれと同様に強酸性であり、常人以上の怪力や鋭敏な感覚など各種能力を持っているうえ、銃器類も扱える。エイリアンのことは本能的に敵と見なし、躊躇なく殺してはいるが、自らより前に作られたクローンのリプリー1-7やニューボーンなどについては同族と見ており、悲痛な表情を浮かべつつ、断腸の思いで殺害している。
プロメテウスに登場した生物

便宜上ここに記述する。ただしこれらの生物がエイリアンの試作型なのか、過渡期にあたる存在なのか、完全に異なる種なのか、『プロメテウス』が公開された2012年時点では関係性は一切不明。
ハンマーピード『プロメテウス』に登場した小型の軟体生物。乳白色の体色に鱗の無い蛇の様な胴体、拳を握ったような形からV字状に開く中央に歪みのある頭が特徴。頭を切断されても直ぐ様再生させる事が出来る。また獲物の口内に長時間入り込むが、変異しないので目的は不明である。エンジニアの遺跡にある土壌に棲んでいたミミズ型生物が、祭壇の様な部屋に均整に並べられていた容器から溢れだした生物兵器ブラックタールに接して変異した。普段は溢れだしたブラックタールの中で泳いでいるが、遺跡調査中に無数のエンジニアの死体を見て怖じ気づき、道に迷ったファイフィールドとミルバーンの前に現れた。蛇の様に鎌首をもたげて威嚇音を発し、それに動じず触ろうとしたミルバーンの腕に巻き付いて骨折させた。ファイフィールドに切り付けられると、傷口から噴き出した強酸性の体液が血液が彼の頭部をヘルメットごと融解させ、頭を再生させた後にミルバーンの傷口から気密服に侵入し、口に入り込んで窒息死させた。
トリロバイト『プロメテウス』に登場した巨大な軟体生物。乳白色の体色に7本の太い触手、さらに裏面には細い触手を射出する無数の穴と歯の付いた大きな口があるのが特徴。エンジニアの遺跡にあったDNAのエキスで汚染されたホロウェイがショウと情交した結果誕生した。ショウを追って現れたエンジニアに襲い掛かって昏倒させ、さらに口腔から寄生体を植え付けた。大きさや触手の有無などの差異はあるが、わずかな時間で数十センチ程度から数メートルにまで及ぶ大きさへ成長した事や、獲物の顔面に取り付いて窒息させながら寄生体を植え付けることなど、外見上の相似だけでなく性質においてものちのエイリアンに通じる要素を多数備えている。ただしフェイスハガーが対象をある程度生かすのに対し、トリロバイトはそのまま殺害している。
ディーコン『プロメテウス』に登場した生物。トリロバイトに寄生されたエンジニアの体内より誕生した。鋭く尖った頭を持ち、眼球を持たない。上顎が二重になっており、内側の顎と下顎が突出するというエイリアンに近い特徴を有している。しかしながらエイリアンに特徴的な長い尾がなく、第二の顎も完全ではない。表皮も滑らかで機械的な幾何学模様が存在しない、成体のまま誕生するところなどに相違がある。
エイリアン: コヴェナントに登場した生物
ネオモーフデヴィッドがエンジニアの遺跡にあった黒い液体(生物兵器であるブラックタール)を用いた実験で生みだした、菌類のような母体から放出される黒い胞子が生物に寄生することで誕生する。胞子は空中を漂い直接人体へ侵入するので、フェイスハガーやトリロバイトのような中間体は存在しない。寄生された宿主の体調は急激に悪化し、激しい苦痛を受けた末に、侵入箇所の近くの体表を破ってネオモーフが出現する。尖った頭、成体のまま誕生するところはディーコンと共通し、乳白色で滑らかな表皮を持つが、長い尾や背中の突起など、よりゼノモーフ(エイリアン)に近い外見を持つ。誕生してすぐに周囲の生物(作中では人間)を襲い、強化ガラスを破るなど狂暴な存在。急激に成長し、作中では殺害した人間を捕食する場面も描写された。
デザイン・造型

第1作のエイリアン成体のスーツ原型は、デザインを手掛けたH・R・ギーガー自ら製作している。当初はデザインのみの参加のつもりが、アメリカのスタジオで制作されたモデルがイメージとかけ離れているという理由でロンドンでの撮影に志願した。第1作におけるギーガーによるデザイン過程は画集『ギーガーズ・エイリアン』に詳しい。ギーガーはエイリアンの体表を透明な皮膚で覆うことを希望していたが、撮影に耐える十分な強度のある素材が無かったため断念している。また首廻りの管状の器官には、日本製の灯油ポンプが流用されており、プロップから作られた精巧なコピーを仔細に観察すると、元の灯油ポンプに刻印された文字とJISマークが確認できる。没になったが、ロン・コップによるクトゥルフをモチーフとしたタコ頭の初期デザインも存在する。


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