エイリアン_(架空の生物)
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一度完全に貼り付かれると外科手術で分離するしかないようであるが、傷をつけると強酸の体液が噴き出すため、除去は困難である[注釈 12]。事実上、寄生された人間を救うにはフェイスハガーが離れた後で外科手術により後述のチェストバスターを除去するしか方法がないようである。今のところ、全シリーズを含め劇中においてフェイスハガーを自力で引き剥がした人間は、エイリアンの遺伝子によって超人化したクローン・リプリーのみである。また、描写されてはいないが、『AVP』においてスカー・プレデターがフェイスハガーに取り付かれた際もすぐに引き剥がしている。このフェイスハガーはスカーを窒息させること無く、一瞬の間に寄生卵を植えつけたため、スカー自身も寄生されたことに気づかなかった。寄生を果たすとフェイスハガー自体は死に、宿主の顔から剥がれる。体液は酸性から中性に変わるため、解剖や観察も可能になる。フェイスハガー自体は弱いため、銃撃でダメージを与えることが可能である。寄生対象は人間とは限らず、『3』では四足獣(イヌ)、『AVP』ではプレデターに寄生した。
クイーンフェイスハガー
『3』に登場した、エイリアンクイーンを産みつけるためのフェイスハガー。劇中では指だけが映されたために確認できないが、指の間には被膜があり、体色や体長が異なるなど通常の個体とは大きな差異があることが、プロップなどから確認できる。
チェストバスターフェイスハガーによって植え付けられた寄生体が成長した幼体。「Chest(胸を)burster(破壊するもの)」という名前の通り、宿主の体(主に胸部)を突き破って体外へ出てくる。このため宿主は必ず死亡するが、外科手術による摘出も可能である(現時点において、外科手術によりエイリアンを摘出することで生存できた人間は『4』のクローン・リプリーのみ)。フェイスハガーが剥がれた後、宿主は意識を取り戻しているため、チェストバスターが誕生する際は激痛に襲われ、悶絶する。大まかな形状は成体に近く、細い手を持つが足のないヘビのような姿をしており[注釈 13]、体色は白色?肌色である。移動スピードは非常に早い。成長速度も速く、誕生直後は比較的脆弱だが、何度かの脱皮を繰り返して成体へ至る。餌は不明だが、肉を食べる描写が登場する。前述の通り成体と比較して皮膚の耐久力は低く、火炎放射器による炎も有効であるが周囲に成体が存在する場合、絶命前に発した悲鳴によって呼び寄せる描写(『2』)があり幼体でも侮りがたい存在である。宿主の性質を受け継ぐことがあり、『3』ではイヌに寄生(ドッグバスターとも通称される)したため、それと同様の素早さを持ち、『AVP』では寄生したプレデターと同様の外顎を持ったチェストバスター(後のプレデリアン)が誕生した。 また宿主や植え付けた個体によって、チェストバスターの大きさや成長率は異なるようである[注釈 14]。作品を重ねるごとに潜伏期間が短くなっており、『1』では数日だったものが『AVP』シリーズに至っては数時間となっている。
エイリアン・ビッグチャップ『1』に登場した個体。名前の意味は「大きな額」。単に「エイリアン」もしくは「ゼノモーフ」とも呼ばれる。シリーズに登場するエイリアンの中でも、このビッグチャップのみ眼窩を持つが、眼球らしきものは無い。プロップなどでは頭部に人間の頭蓋骨を模した造形が確認できるが、半透明のフードによりほとんど見えなくなっている。背中にパイプ状の突起物が5本生えており、手足は人間より長い。寄生されたノストロモ号の乗組員ケインの体から誕生。以後、船内で成長し、孤立した宇宙船の中で暗闇から乗組員を一人ずつ襲い殺す恐るべき存在として描かれる。リプリーとアッシュを除く乗組員を惨殺するものの、最後はリプリーによって脱出艇ナルキッソスのエアロックから放出、ロケット噴射で吹き飛ばされ、宇宙空間の彼方へと消えていったが、明確な死の描写はない。ノベライズ版では船外に放出された後に気圧の急変のため破裂している。初期の設定では、このビッグチャップ単体で繁殖可能であり、カットされたシーンでは、姿を消したダラスとブレットを巣に拘束し、エッグへと変貌させようとしていた。人間をエイリアンに改造するという設定は、『AVP2』のプレデリアンの繁殖能力として採用され、プレデリアン自身もビッグチャップの意匠がある。
アイソレーション・ゼノモーフゲーム『エイリアン アイソレーション』に登場した個体。作中では「人殺し」もしくは「エイリアン」と呼ばれる[注釈 15]。基本的なデザインは第1作に登場したビッグチャップに準ずるが、後脚が趾行性である。これはゲームの性質上、素早く動くことが多いためである[11]。第1作より15年後の2137年にノストロモ号のフライトレコーダーを回収したアニセドラ号の乗組員C・フォスターより誕生。セヴァストポリ宇宙ステーション内で居住者を殺害、または捕獲して原子炉に張った巣でフェイスハガーを寄生させて仲間を増やしていた[注釈 16]。当初は第1作と同様に1体のみがステーション内を徘徊しており、ゲーム中盤でアマンダ・リプリーの活躍によってステーションから切り離しが可能な研究ラボに閉じ込められ、追放される。しかし、終盤にステーション内の原子炉に巣を作っていたことが発覚してからは複数体が登場する。本作では第1作の「完璧な生命体」という側面が強調されており、リボルバーや閃光弾等は全く通用せず、ショットガンの接射や最大チャージのボルトガンですら一瞬怯ませる程度。火炎放射器やパイプ爆弾等で一時的に撃退させられるが、作中ではどう足掻こうが絶対に殺す事はできない。武器・アイテムによる撃退も、多用しすぎると脅威ではないと学習され、火炎放射器にすら一切怯まなくなり、投擲物で注意を引こうとすれば逆にこちらの位置を割り出してくる事もある。一方でエイリアンの攻撃を防ぐ手段は存在せず、例え遠くから発見された場合でも一瞬で距離を詰めてくるため、エイリアンに発見される事は正に「死」を意味する。元より生身の人間がどうこうできるような存在ではないため、「どう対処するか」よりもまず「遭遇しない事」が何よりも重要となる。しかし通風口で待ち伏せする、逃げ込んだダクトに先回りする、机の下に隠れても覗き込む、執念深く警戒する等の知的行動を行うためそれも容易ではなく、プレイヤーは常に極限の緊張感に晒される事となる。
エイリアン・ウォーリアー『2』から登場した種類。以降の作品で同様の役割を担う種類を指す総称でもある。ビッグチャップと違い、頭部のフード状の部分が無くなっている。前作の機械的な容姿から、細身の昆虫を思わせる外見となり、腕には外骨格状の突起物が追加され、牙は前方へ突き出ている。社会性昆虫で言えば働きバチや働きアリ、兵アリの様な生態を持ち、エイリアン・クイーンを中心とした社会においては、寄生対象となる獲物の捕獲と拘束、産卵中のクイーンの護衛およびコロニーに近づく脅威の排除などを行う。群生コロニーを形成し、獲物がいない時には天井や壁などで休眠状態で待機し、敵や獲物が接近した場合には集団で襲い掛かる。寄生対象がいる時は積極的に襲撃をかける。知能だけでなく学習能力もあり、一度襲撃に失敗した通路は使用せずに他の進入経路(天井の隙間や通気口など)を見つけ出して侵入してみせた。巣が大気変換施設にあるのも、暖かく過ごしやすいことと人間がその場所を破壊出来ないと看破した為である事がノベライズ版にて示唆されている。大群で登場し設定上は100体近く生息しているが、実際の撮影に用いられたスーツは5体程度で、アニマトロニクスも活用されている。ノベライズ版ではコロニーの人口総数157名のうち、半分強の100人程度がエイリアンになったと仮定していた。その内50体が植民地住人達との戦いと最初の海兵隊との戦いで倒され、さらに半分以上のエイリアンがセントリーガンの攻撃で倒されていた。
エイリアン・クイーン『2』から登場した、エイリアン社会のトップに君臨する種類である。社会性昆虫の「女王体」がそうであるように、クイーンの体のサイズも、通常のエイリアン・ウォーリアーを遥かに上回る。腕は大きいものと小さい物が左右2対、計4本生えている。必要に応じて二足歩行する。頭部からは2?3mほどもある冠のような器官が後方に伸びており、目の無い顔面部分は普段その下へ格納されている。背中の突起もパイプ状ではなくトゲ状で、左右3対計6本である。クイーンの役割は主にエッグの産卵である。
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