エイリアン_(架空の生物)
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[注釈 5]の先端には鋭いを備えており、これと強い握力とを併用することで、凹凸の無い滑らかな天井や壁に張り付くことも可能である。

尾は身の丈以上に長い。先端はの穂先のように鋭利な形状をしていて、金属や岩石を砕くほどの力と硬度を持っている。戦闘時には、のように振り回す他、槍のように突き刺して使用する。力も非常に強く、200キロ近い体重を持つプレデターを先端に刺したまま持ち上げることができる。また尾の先端を切断したとしても傷口から飛び散る体液を臨機応変の武器として使用する危険性が生じてしまう。「AVP2」ではプレデターがこれを材料に対エイリアン用に加工したスラッシャー・ウィップが登場している。
外殻
フェイスハガー及びチェストバスター形態の外皮は白いタンパク質によって構成されている。チェストバスターから脱皮を繰り返し成体へと成長する過程で、外皮[注釈 6]は硬質化し黒いシリコン樹脂状に変質していく。赤外線に写らないという特徴があり、『2』では赤外線ゴーグルを付けても何も見えないために海兵隊員達がパニックに陥るシーンが存在する[注釈 7]。温度や湿度など環境の変化にすぐさま適応し、宇宙空間などの真空状態にも耐えうるが、硬質感のある見た目ほどに強靭ではない。人類の武器では、拳銃弾では致命傷を与えるのは容易ではないが、M4カービン[10]のような小銃弾なら破壊でき、プレデターの場合はレイザーディスクなどの切断兵器や、プラズマキャノンの攻撃で倒すことが可能である。炎や液体窒素を浴びせられるといった、極端な温度変化にも耐えうるが、反応からするとダメージは受けているようである。ただし、エッグやチェストバスターの状態で炎に耐えることはできず、燃え上がってしまう。『2』のノベライズ版や、各ゲーム作品では、火炎放射器でエイリアンの成体を殺傷する描写もある。しかし、ビデオゲーム「エイリアン アイソレーション」では拳銃は勿論、散弾銃やボルトガン等の強力な銃でもダメージを与えられないばかりか怯みすらしないなど、映画シリーズとは別格のタフネスさを誇っている。またエイリアン自身の体液も防ぐため、プレデターはこの外殻から武器を作り出す事もある。
体液
幼体・成体を問わず体液は黄色い強酸性で、金属その他のあらゆるものを腐食させる性質を持つ。そのため、うかつに攻撃すると返り血によって攻撃者側も大きなダメージを受ける。さらに自らの出血を利用して拘束状態を脱したり、武器として使用した例も見られる。当然ながらエイリアン自身の外殻は溶けることはなく、『AVP』シリーズでは、プレデターがエイリアンの体を対エイリアン用の武装に加工する様が描写されている。体液は持ち主が死亡すると酸性から中和されていく。武器として使用の描写から、胃のような粘膜による耐酸性ではなく、体組織自体が根本的に酸で溶けないことが判明している。しかし、『AVP2』のラストでは、雨の降りしきる中でプレデリアンと刺し違えて大量の返り血を浴びていたクリーナーの肉体がまったく溶解しなかったり、同じように雨の中で殺されたエイリアンの返り血で物が溶けるという描写がまったく無かった。この酸の他に、エイリアンは涎をはじめ全身から大量の粘液を分泌している。作品によって涎も酸性を持ったり持たなかったりしている。『4』に登場したニューウォーリアーは口から酸を吐いて攻撃することができる。ゲームでもエイリアンが酸を吐いて攻撃する作品がある。死後中和する、体積以上の量を溶かすといった点から、海外のファンサイトなどでは酸ではなく腐食性の細菌が体液中に存在しているのではないかと考察する向きもある。
分泌液
樹脂状に固まる分泌液によって幾何学的な巣を構築する。さらに犠牲者をこれで拘束し、チェストバスターを寄生させる。ただし、分泌のプロセスは不明。薄い状態なら人力でも破壊は可能。巣の模様にはエイリアンの姿が溶け込むため、これを利用して侵入者に対する奇襲が可能となっている。
身体能力
チェストバスターやフェイスハガーも動きは敏捷かつ俊敏である。後者は強靱な尾によって獲物に飛びかかったり、首を締め上げたりする。成体になっても俊敏性は衰えず、天井や床下などを自在に音もなく動き回る。人間が素手でエイリアンに対抗する事はほぼ不可能であり、場合によってはプレデターをも倒す。至近距離で連射された弾丸をかわすなど反射にも優れる。また、動作探知機に感知されないほどの隠密性も持つ。酸素呼吸をしているかは不明だが、劇中では睡眠中に呼吸音と共に身体を上下させる様子が描写されている。また、大気組成が地球と異なる環境下や真空の宇宙空間でも長期間生存する事が出来る。
知能
機械動力を意図的に断つ程の知能があり(『エイリアン2』:ただし明確な描写は無く、知能的に電力を遮断したのかは明確ではない。)、クイーンに関しては卵を守ろうとする母性も見せている。エイリアン4ではボタンを押すと「お仕置き」の液体窒素が噴射されるという事を学習し、さらに人間を殺害するためにその装置を利用するという知能を見せた。同族同士で連携し集団戦を展開する事も出来る。『2』ではリプリーの威嚇を受けたクイーンが卵を守るためにウォリアーに彼女への攻撃を控えさせたり、エレベーターに乗って逃走したリプリーを後続のエレベーターで追う描写がある。『4』のノベライズ版などではテレパシーのようなもので意思疎通を図っている事が示唆されているが、劇中でそれが具体的に描写された事はない。『AVP』のノベライズ版では、クイーンの怒りを感じたグリッド以外のエイリアンが怯えるという描写があった。同様の描写は『AVP2』のノベライズ版にも登場する。作品を重ねるごとに高い知能を持つような描写が増えてきており、最新作においてはある程度の意思の疎通が描かれている。
種類
エイリアン・エッグ(オヴォモーフ)中間体であるフェイスハガーを内部に保護する卵のようなもの。単に「エッグ」ともよばれている[注釈 8]。形状は卵形だが、上部には花弁状の開口部があり、殻のような硬質感はない。根が生えており、内部には血管や神経のようなものが見られる。寄生対象が近づくと花弁が開き、内部からフェイスハガーが飛び出し襲い掛かる。外殻部分は半透明で、光を当てると中で蠢くフェイスハガーが透けて見える。生物の発する気配や振動を感知してフェイスハガーを排出する性質があるため、内包した状態で持ち運ぶことは不可能に等しいようである[注釈 9]
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