エイリアン4
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製作費$75,000,000[1]
興行収入$161,376,068[1]
配給収入10億円[2]
前作エイリアン3
次作プロメテウス
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『エイリアン4』(エイリアンフォー、Alien: Resurrection)は、1997年アメリカ合衆国の映画。監督はジャン=ピエール・ジュネ。日本での公開は1998年4月25日。20世紀最後のエイリアンシリーズでもある。
概要

シリーズの4作目[3]。原題の「Resurrection」は「復活」「蘇生」を意味し、前作『エイリアン3』のラストで自決したはずのリプリーエイリアンの復活、完結したと思われたシリーズの復活の両方を表している。監督には『デリカテッセン』などで知られるフランス人映画監督のジャン・ピエール・ジュネが起用された。

今作のリプリーはクローン再生されたものという設定であり、前作までとは全く異なるキャラクターとして描かれている。前作が評価上で低迷したことにより、続投に難色を示していたリプリー役のシガニー・ウィーバーも、この新リプリーの設定を気に入って出演を許諾したという経緯がある。

また、今作ではシリーズ初のフルCGによるエイリアンが登場している[4]。また、前々作『エイリアン2』では水面でのシーンが登場するが、今作では水中シーンが登場し、スタントマンは使わず、ウィーバーら自身が水中撮影をこなしている。同シーンは『ジョーズ』などに代表されるオーソドックスな水中パニック映画に通じ、「今度のエイリアンは泳ぐ」といった宣伝もされていた。

過去3作では、エイリアンによる殺戮シーンは場面が切り替わるなどの手法を用いていたために詳細には描かれなかったが、今作ではエイリアンによる人体破壊シーンや臓物露出シーンが大量に描かれ、シリーズ中最もゴア描写が多い作品となっている。
ストーリー

前作の舞台であるフューリーの宇宙刑務所において、主人公リプリーはエイリアン・クイーンを体内に宿したまま溶鉱炉に身を投じ、永きに渡るエイリアンとの戦いに幕を下ろした。

舞台はそれから200年後。フューリーの宇宙刑務所に残されていたリプリーの血液をもとに、軍の実験宇宙船「オーリガ」で、科学者らの手によりクローン体「リプリー8号」として再生される。その目的は、リプリー8号の体内に寄生するエイリアン・クイーンの摘出であり、エイリアンを繁殖させて軍事兵器として利用することであった。リプリー8号の存在はあくまでも副産物に過ぎなかったが、クローン化の過程で彼女の遺伝子はエイリアンのそれと融合しており、科学者らにとって興味深い実験材料であった。

しかし、復活した無数のエイリアンは、仲間のエイリアンを殺してその体液の酸で床を溶かすという巧妙な手口で逃亡し、研究者や軍人たちを次々と虐殺していく。リプリー8号は本能的にエイリアンを「敵」と見なし、エイリアンを植えつける苗床である生きた人間を輸送してきた宇宙貨物船「ベティ」のクルーと共に、オーリガからの脱出を試みる。

その脱出の最中、リプリー8号は進化の末に子宮を得たエイリアン・クイーンから、人間とエイリアンのハイブリッド生物「ニューボーン」が誕生するのを目撃する。ニューボーンは生みの母であるクイーンを殺害し、自分と同じ人間とエイリアンの遺伝子を併せ持つリプリーを母親と思い込む。自分は人間なのか怪物なのか、その答えを出しかねていたリプリー8号は、仲間を救うためにニューボーンへ立ち向かう。
登場人物・キャスト
主人公
リプリー8号
演 -
シガニー・ウィーバークローン技術により誕生した、エレン・リプリーの8体目のクローン。生前のリプリーとはごく一部で記憶を共有している部分はあるものの、個体としては完全に別人であり、事実上の2代目主人公となる。クイーン・チェストバスターに寄生されていた時の状態を再現する形で誕生しており、その過程でエイリアンの遺伝子が混ざっている。そのため、金属製の床を溶かしてしまうほどの強酸性の血液を持っている。また、身体機能にも向上が見られ、宇宙貨物船「ベティ」のクルー達を苦もなく格闘でいなしたり、バスケットゴールを背に向けてシュートを決めたり、軽い手錠なら引きちぎるほどの怪力を持っている。性格はやや人を見下したような喋りをしたり、ブラックジョークや卑猥なことを連想させるジョークを平気で言う等、かなりニヒルで冷めたものとなっており、過去作とは性格に大きな変化が見られる。しかし、エイリアンを利用しようとする者達に対して嫌悪感を示していることはオリジナルと変わらない。物語終盤でニューボーンに母として慕われるが、その凶暴さを見てやむなく殺害を決意する。ニューボーンの最期を見届けた後はコール、ジョナー、ブリースと共に地球へ生還した。
アナリー・コール
演 - ウィノナ・ライダー宇宙貨物船「ベティ」の新米クルーである技師。ショートヘアの髪型に整った美しい顔だちとボーイッシュな服装。屈強なベティのメンバーに比べると体の線が細く、小柄なためやや下に見られているが、正義感が強い性格でメンバーの一定の信頼を得ている。特にブリースとは仲がよく、クルーとはぐれていた彼が戻ってきた際は安堵の笑みを浮かべた。物語途中で、エイリアンに寄生されているリプリー抹殺のためにオーリガに乗り込んだことが明らかとなり、リプリーと遭遇する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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