エイリアン3
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ギブスン版の脚本は後に書籍化され、邦訳が竹書房から2022年に刊行された[9]

2番目の脚本はエリック・レッドによるもので、リプリーを含め生存者はおろか死体すらないスラコ号が、ウェイランド・ユタニ社が経営する農業コロニーに到着するというものだった。エイリアンと戦うのはサム・スミスというコロニーで暮らす農夫の青年であり、後にサイボーグとなった彼は様々な家畜(牛、鶏、豚など)から生まれたエイリアンと白昼、西部劇よろしく戦うというシナリオだった。

しかし、最終的に「リプリーの出ないエイリアンはあり得ない」という当時の20世紀フォックス会長ジョー・ロスの鶴の一声に加え、ウィーバー自身も支持しなかったことから、採用されなかった。本稿からは、人間以外から誕生する逆関節・四足歩行エイリアンが採用されている(実際の脚本では、主人公は最初にスラコ号に乗船する兵士であり農夫ではない。実家が農家というだけである)。

3番目の脚本はヴィンセント・ウォードが草稿を書き、それをジョン・ファサノが脚本としてまとめるという形で執筆された。ただし、実際にはその前にデヴィッド・トゥーヒーによって3番目の脚本が書かれている。刑務所衛星を舞台に企業が培養したエイリアンが暴走するというストーリーで、主人公は収容されている囚人だった。

極めて宗教色の強いストーリーであり、地球は既に滅亡しており、聖書の教えに従って生きているごく一部の人間が木製のコロニーで中世さながらの生活をしていて、そこにエイリアンに汚染されたスラコ号の脱出艇とリプリーだけが到着するという内容だった。羊から生まれた「シープ・エイリアン」を筆頭に、サメ型の「シャーク・エイリアン」、麦や木目調に擬態するエイリアン、リプリーを魔女と呼んで殺そうとする人物から生まれる「ヘッド・バスター」なる新種が出てくるというものであった。

しかし、ウォードがスタッフの人選にまで口出しするようになったため、20世紀フォックスは彼を解雇すると共に、脚本を採用しなかった。本稿からは、聖書に従って生活する囚人達やリプリーのスキンヘッド、溶鉱炉でエイリアンを倒すことなどが採用された。また、原案としてウォードの名前がクレジットされている。

その後もグレッグ・プレス、ラリー・ファーガソンなど脚本家は二転三転し、最終的にプロデューサーのデヴィッド・ガイラーウォルター・ヒルがそれらをまとめて執筆した脚本が完成稿となった(クレジット上はガイラー、ヒル、ファーガソンの3人)。以上のシナリオの変遷については『映画秘宝』に掲載された[いつ?]映画評論家の品川四郎の文章による。
配役

製作補も務めた主演のシガニー・ウィーバーは、当初3作目には出演しない意向だったが、(自身が銃規制賛成派であることから)ガンアクションを行わないこと、自由に意見を発言して良いことを条件で出演を了承したという。しかし、現場ではフィンチャーとのトラブルが絶えず、「監督こそエイリアンよ!」と激怒するほどだったという[要出典]。
ゲーム

ワイランド・ユターニ・コーポレーションのC3グレード副指揮官リプリーとなり、監獄惑星フュアリ161でエイリアンと対決する。まず、エイリアンのまゆの中に閉じ込められている囚人たちを助けだすなどの任務を果たし、最後に女王エイリアンを倒すストーリー。タイトルは「エイリアン3」だが、多数のエイリアンと女王エイリアンが登場するほか、アイテムとしてパルスライフルなども登場するので映画の2と3を合わせたようなイメージの世界となっている。

アクレイムジャパンから当時の各コンシューマー機で発売された。

1993年6月17日 -
ゲームボーイ

1993年7月9日 - スーパーファミコン

1994年5月27日 - ゲームギア


ゲームギア版が約1年遅れでリリースされているのは、当時アクレイムジャパンがセガ系列のコンシューマー機に参入していなかった為である(親会社の米国アクレイム・エンタテインメント社は現地のセガのコンシューマー機には参入していた)。海外ではメガドライブ版も発売されているが、アクレイムジャパンは日本でのリリースを見送っている。これはアクレイムジャパンがメガドライブに参入する前にビック東海からの発売が予定されていたからであるが、最終的には発売中止になっている。また、メガドライブ版は原作とは異なる結末を迎えている[10]

1993年にはセガ(後のセガ・インタラクティブ)からこの映画を題材にしたアーケードゲーム『エイリアン3・ザ・ガン』が発売されている。ジャンルはガンシューティングゲーム[11]

脚注^ a b “Alien 3”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年6月5日閲覧。
^キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)514頁
^ ただし、邦訳では「無線記録で読んだ」と誤訳されている
^ A.C.クリスピン、東江一希=訳『エイリアン4』(角川文庫)127
^ Alien - Resurrection: The Official Movie Novelization
^ Alien 3 (1992) - Full Cast & Crew - IMDb


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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