ウール
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ふたこぶラクダ[注釈 5]
ウールはキャメルと呼ばれる[9]中近東などで生産されている。ふたこぶラクダの体表には2種類の毛が混在しており、太さ15?24μm程度で長さ25?125mm程度で非常に細く柔らかい弾力性を持った主に「ラクダ色」の毛と、太さ15?120μmで長さ125?300mm位の褐黒色の剛毛(刺し毛)が混じっている。剪毛(刈り取り)はせず、毎年、晩春の抜け替わりの時期に落ちたものを拾い集めて、刺し毛は取り除き、やわらかい毛だけを使う。毛布などに使われている。[9]

リャマ
アンデス山地で生産されている。

アルパカ
これのウールはアルパカと呼ばれる。主にアンデス山地で生産されている。ペルーの中部から南部、ボリビアなどに分布し、海抜3千600メートルを超える高地に棲息。そのウールは、やわらかいが同時に刺し毛の特性も持っており、手触りは滑らか、弾力と光沢を持つ。繊維の細さは、若い間は23μmほどだが年齢とともに太くなり27?28μmほどなり、その色はこげ茶・灰色・淡茶・白・黒などさまざまである。[9]

ビクーニャ(ビキューナ)
これのウールはビキュナなどと呼ばれている。アンデス山地で生産されている。

グァナコ
エクアドルアルゼンチンで生産されている。

ウサギ
アンゴラ。主にフランス、他にもチェコドイツ、中国、日本などで飼育されており、そのウールは手触りがやわらかく、軽く、パステルカラーに発色し、ニットの中でも特に軽くてふわふわとした製品の材料として使うのに向いている[9]
ウール製品
ウールの毛糸詳細は「毛糸」を参照

ウールの繊維をつむいで毛糸を作る。

ウールを紡いで毛糸を作る(博物館の歴史展示)

手作業で行う毛糸のつむぎ(ネパール)

現代の先進国の工場におけるウールの紡績。大規模な紡績機でおこなう。

ウールを染色する作業

染色された毛糸。細めで、主に毛織物工場やニット工場などで使われるもの。

多様な色に染められた毛糸

玉状にして市販されている毛糸。太めで、主に家庭で、編み針を使い手で編む "編み物" に使われるもの。

毛織物詳細は「毛織物」を参照

毛糸を織って毛織物をつくる。

長所と短所.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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長所


肌触りが柔らかい。

油分を含み、撥水性があって、濡れても保温性がある。また汚れが付着してもブラッシング等で除去しやすい。このため野外での着用に適する。

多くの空気を含むため断熱性が高く、通気性がありながら防寒性と保温性が高い。このため冬服や寝具(毛布)に適する。

しわになりにくい。

移った臭いを放散しやすいので、風にさらすことなどで脱臭できる。

他の繊維よりは燃えにくい。火にさらされると焦げるが、燃え上がらない。

短所


洗うと縮む。クリーニングによってウールの油分が奪われることもある。

擦れたり、当て布を使わずにアイロンをかけると光ったりする。

虫やカビの害を受けやすい。

通気性が高い反面、防風性が低い。


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