ウルヴァリン
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)はシリーズからウルヴァリンを脱落させようと考えた[7] がクックラムの後任者となったジョン・バーン(英語版)はウルヴァリンを擁護した。後の説明によると、同じカナダ人のキャラクターが脱落するのを見たくなかったのだと言う[8]。バーンは物語作りにも関わり、カナダ政府がウルヴァリンの逮捕のために結成したスーパーヒーローチーム「アルファ・フライト」を創造した。続く物語で、ウルヴァリンは自身の理解しがたい過去を抑制するために戦っているという不安定な性格設定を徐々に施していった。バーンはウルヴァリンの新しい茶色と黄褐色のコスチュームのデザインもしたが、クックラムのデザインした独特なヘッドピースはそのままにした。

バーンがシリーズを去ってからも、ウルヴァリンはX-メンに留まっていた。キャラクターの人気は、主演タイトルとして、クレアモントとフランク・ミラーによる4冊のリミテッドシリーズ『ウルヴァリン』(1982年9月 - 12月)、クレアモントとアル・ミルグラム による6冊のミニシリーズ『キティ・プライド&ウルヴァリン』(1984年11月から1985年4月)が刊行されたことでますます高まった。1988年11月には、クレアモント作、ジョン・ビュッセマ画によるオンゴーイングのシリーズ『ウルヴァリン』が始まった。ラリー・ハマがのちにシリーズを引き継いだ。さらに、ピーター・デイビッドやアーチー・グッドウィンエリック・ラーセンフランク・ティエリ、グレッグ・ルッカ、マーク・ミラーなど多くのライターが参加している。アーティストも、マーク・シルヴェストリ、マーク・テシェアラ、アダム・クーバート、レイニ・フランシス・ユ、ロブ・ライフェルド、ショーン・チェン、ダリク・ロバートソン、ジョン・ロミータ・ジュニア、ウンベルト・ラモスがらが参加した。

1990年代、ウルヴァリンがマグニートーによって骨格のアダマンチウムを引き抜かれた後、骨質の爪を生来持っていたことが明らかとなった。それはピーター・デイビッドの一時の冗談に触発されたものだった[9]

ウルヴァリンシリーズと色々なX-メンシリーズでの登場に加えて、キャラクターの過去を取り上げた2つのストーリーライン、つまりマーベル・コミック プレゼンツ #72-84 (1991)でシリーズ化されたバリー・ウィンザー・スミスの「ウェポンX」とジョー・カザーダ、ポール・ジェンキンス、ビル・ジェーマスの共作でアンディ・クーバートが作画した6冊のミニシリーズ「オリジン(Origin)」(2001年11月から2002年7月)がある。第二期ソロシリーズであるスティーブ・ディロン画・ダニエル・ウェイ作の『ウルヴァリン: オリジン』は現在共に進行している第二期ウルヴァリンソロシリーズを副産物として産み出した。
ウルヴァリンの素性の成り立ち

共著者のレン・ウェインは当初、ローガンはクズリの突然変異体であり、超種族ハイ・エボリューショナリー(High Evolutionary)によって人間の形態に進化したとしていた[10]。X-メン#98にあるウルヴァリンの生物学的な分析は、彼が一人前のミュータントではないことを示唆しており、X-メン#103でウルヴァリンは「レプラコーンを信じていない」といい、レプラコーンはしゃべるクズリを信じられないと答えている[11](これは『鏡の国のアリス』での、ライオンとユニコーンの会話のパロディ)。

超人ハルク対ウルヴァリン(超人ハルク#180-181の復刻版)に掲載されたクックラムのインタヴューは、「ウルヴァリンがクズリの突然変異体である」という主張を補強するものである。そこでクックラムは、ウルヴァリンを人間にするのにはハイ・エボリューショナリーが重大な役目を担ったと考えていると話した。

当初クックラムは、ウルヴァリンをスパイダーマンのように十代後半の年齢にし、超人的な強さと能力を持つようにしたかった。しかしこのクックラムのもくろみは、ジョン・ロミータSr.が覆面なしのウルヴァリンを毛深い40歳代のオヤジキャラとして描いたのを見て、大きく変わった。

レン・ウェインは、ウルヴァリンのツメは元々格納が可能なもので、グローブの部品と爪の両方がアダマンチウムでできていることを想定していた[12]。このアイディアは、グローブを付ければ誰でもウルヴァリンになれる方が良いと考えたクレアモントによって拒否されたが、X-メン #98において、この爪はウルヴァリンの身体の一部であることが初めて公式に明かされた。
ウルヴァリンの素性の成り立ち 2

デイブ・クックラムが去り、ジョン・バーンが画家になった後、バーンはインタヴューや彼のウェブサイト上でウルヴァリンにふさわしい顔を描いていると言っていた。しかし、ジョン・ロミータSr. が既に彼の顔を描いていたことを知った。その後、バーンはその絵をセイバー・トゥースの顔として使った。バーンはその時、セイバー・トゥースがウルヴァリンの父親であるというアイディアを思いついた(結果、彼らは似たような治癒能力とキレやすい性格を持っている)。

バーンとクレアモントは、ウルヴァリンが60歳前後であり、青年期にセイバー・トゥースによって施された何十年もにわたる虐待から逃れた後、第二次世界大戦に従軍していたと設定した。その計画はウルヴァリンにとってほとんど偶然に引き起こされたものだった。つまり、回復した直後、ベッドから降りようとした彼の足はすぐに折れ、彼の治癒能力は自身の骨格には働かないことがわかった。彼は病院のベッドで十年以上過ごし、もう少しで気が狂いそうだった(これが彼のバーサーカー的激情の理由である)。その頃、カナダ政府は彼に、全身の骨格を固体のアダマンチウムで置き換える(注入ではなく)と言うアイディアを持ちかけた。爪は予期せぬものだった。

だがこの起源はやり過ぎだったようで、その後一度も使われていない。
人物

普段は温厚であるが稀に容赦なく他人に牙を向けると言う一面もある。しかしながら、野菜が嫌い。

マーベル・コミックの公式ホームページでは元バーテンダーなど様々な職歴が紹介されている。カナダアルバータ州が故郷である[13]


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