ウルヴァリン
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戦いの後、日本を去る前に彼はマリコに白菊を贈るとともに、ついに自分の名がローガンであると告げた [19]。彼が自分自身を指す名前を明かしたのはこの時が初めてである。

時が経ち、彼はマリコに惚れ込み、ジーン・グレイは彼に愛情を持つようになった。

カナダのスーパーヒーローチームアルファフライトのリーダー・ヴィンディケイターが、チームの最初のミッションとしてウルヴァリンを捕獲するために戻ってきたが、X-メンはアルファフライトに勝利した。

その後しばらくして、キティ・プライドがX-メンの新メンバーとして参加する。その直後、ジーン・グレイがフェニックスとして暴走し、死亡した(「ダーク・フェニックス・サーガ」事件)。サイクロップスは彼女を失った悲しみのあまりチームを去り、ストームが新たなチームリーダーとなった。ウルヴァリンは初めて黄色と茶色の衣装を着用し(アンキャニィ・X-メン #139)、今回はナイトクロウラーと共にウェンディゴを捕え、アルファ・フライトと和睦するための旅に出た[20]

この冒険の最中、ヘザー・ハドソンはウルヴァリンがローガンという名前であることを明かし、他の者が彼の名前と過去、そして彼の隠れた本性を明かした。その時ナイトクロウラーは「なぜ名前を言わなかったのか」と尋ねると、ウルヴァリンは単に「誰も聞かなかったから」と答えた。ウェンディゴが倒され、二人は(本質的にまるで違っていたが)すぐに親友になった。

彼の最初のソロシリーズ(クリス・クレアモント作、フランク・ミラー画)で、既婚者となっていたマリコと再開したウルヴァリンは、その爪を駆使して彼女の父親である暗黒街の顔役(crime lord)ハラダ・シンゲンを襲撃する。マリコはローガンには話をしないと決めていた。ツメを抜くhonorを持っていなかった。彼女の夫が殺され、シンゲンとの再戦し打ち勝ったことでローガンの名誉は回復され、二人は婚約した。しかし結婚式はバイパーとシルバー・サムライ、この一件の黒幕であったマスターマインドによってめちゃくちゃにされた。

別の物語では、ウルヴァリンは東京でのX-メンと巨大なドラゴンの戦いの余波で殺された女性の娘コバヤシ・アミコの世話をする責任を負った。後の物語では、ローガンは彼の親しい友人や恋人のユキオの保護の元にいるアミコの元へ何度も訪れた[21]

それからウルヴァリンはキティ・プライドと共に日本に旅立った。それはかつての指導教官Ogunと対決するためであり、数年前に殺され彼の悪意ある魂は宿るべき主を必要としていた。Ogunはキティに取り憑き、彼女を彼の暗殺者に仕立てたが、ローガンは彼女が克服するのを助け、Ogunを彼女の身体から追い払った。その後、ローガンとキティは親しい友人になり、キティは彼の娘のような存在になる[22]

ストームの力が失われ一時的にX-メンを去った時、ウルヴァリンはX-メンの弱体化したチーム(主なメンバーはハボック、サイロック、ロングショット、ローグ。時にはコロッサスもいた。)のリーダーを継いだ。このチームは主に「フォール・オブ・ミュータンツ」や「インフェルノ」などのクロスオーバーイベントで活躍した。

「フォール・オブ・ミュータンツ」事件の後、死んだと思われていたX-メンのメンバーたちは世界各地で離れ離れになって復活した。復活直後のウルヴァリンはレディ・デスストライクとリーヴァーズによる攻撃を受け、若きミュータント、ジュビリーによって命を救われる[23]。ジュビリーは後にキティやアミコと同じく、ウルヴァリンの娘代わりの存在になった。この頃ウルヴァリンは、パッチという偽名を名乗ってマドリプール(架空の街)でかなりの時間を過ごした。

オーストラリアにいる時に、アポカリプスはウルヴァリンをだましてサヴェッジランドへと旅立たせた。そこで、現地の一族の女首長Gahckとの関係をスタートさせた。そこで彼はアポカリプスのバージョンの狂ったロボットをみつけた。それはアポカリプスが望んだ時に破壊した者だった。彼は一族へのアポカリプスの実験を終わらせ、知らないうちにGahckとの間に息子をもうけ、彼女は彼にEristaと名付けた[24]

X?メンがアメリカに戻ってから、ウルヴァリンはカナダのウェポンX基地に戻った。そこで彼は自身の記憶の多くが埋め込まれたものだと知り、彼の性格はより暗くなり、ロボットのShivaと戦った[25]

ウルヴァリンは日本に戻りマリコと再会したが、彼女は自分の組が違法な活動を全て止めるまで彼への愛を再発火させるのを拒んだ。しかし、彼女は間もなくウルヴァリンを恨むマツオ・ツラヤバの元で働くヤクザの殺し屋にフグ毒を盛られる。マリコはウルヴァリンに、毒によってゆっくり苦しんで死ぬのではなく、介錯してくれと頼み、ウルヴァリンは渋々これに応じた。この出来事はウルヴァリンのキャラクターを劇的に変え、彼をより抑制され、他人に心情を表さないようにした。ウルヴァリンはマツオに、マリコの命日には彼の元に訪れて、何も残らなくなるまで身体の一部をスライスしてやると断言した[26]

マリコが死んで間もなく、ウルヴァリンとジュビリーは、ウェポンX計画のハインズと共にかつて所属していたチームXのメンバー(セイバー・トゥース、マーベリック、ジョン・ライス、マストドン、シルバー・フォックス)と再会した。サイ・ボーグ(Psi-Borg)としても知られた強力なサイキックで、彼らの多くをウエポンX計画のために洗脳したアルド・フェロ(Aldo Ferro)を捕えるためであった[27]。Ferroとハインズはセイバー・トゥースにシルバーフォックスを殺させてまもなく死亡した。

ウェポンXの精神的干渉とマリコとシルバー・フォックスの死に起因する精神的衰弱を被った。かつてチームXでテリー・アダムズを暗殺するミッションについていたことを考えて、ウルヴァリンはロシアの宇宙計画施設に侵入し、遺伝子操作され強力なサイキック能力を持つ宇宙飛行士Episilon Redに遭遇した。レッド、つまりウルヴァリンが追うテリー・アダムズは施設の脱出を助けてくれたお返しにウルヴァリンの精神の心理的な壁の多くを破壊した。どの記憶が真実でどの記憶が虚偽なのかと言うこの更なる知識によって、ウルヴァリンは遂に粉々になった人生の欠片を取り出すことが可能になった[28]

この幸せは長くは続かず、「フェイタル・アトラクション」事件の最終局面で、ウルヴァリンの骨格を覆うアダマンチウムはマグニートーの金属操作能力によって強制的に引き剥がされた[29]


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