ウルヴァリン
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セイバー・トゥースは、彼の誕生日にシルバーフォックスを強姦した末に殺害している[14]

また「ウェポンX」計画に参加する前には、諜報員のキャロル・ダンバースニック・フューリー、兵士時代のベン・グリム、スパイのリチャードとメアリ・パーカー(ピーター・パーカーの両親)と会っている。
ウェポンX

[15] で始まったシリーズ「ウェポンX」の中で、バリー・ウィンザースミスはウルヴァリンについての新たなバックストーリーを作り出した。

ローガンは狩猟場で他の兵士を射って軍を除隊させられた放浪者であるとされた。

過去を知らず、長期間にわたる記憶の喪失に苦しめられていたローガンは、酒場で薬を盛られ、謎の人物「プロフェッサー」とDr.エイブラハム・コーネリアス、その秘書キャロル・ハインズによって運営されるカナダ政府の秘密施設「ウェポンX」へ連れて行かれた。

彼らは被験者であるローガンの髪や体毛を総てそり落としたが、彼の体毛は自己治癒能力によって急速に再生し、投与した薬物も抜けていく。ローガンがミュータントであることを確信したプロフェッサーの命令で、研究グループはローガンの全骨格にアダマンチウムを注入して強化し(爪はこの時現われた)、また彼を洗脳して殺戮機械に変えた。しかし、程なくしてローガンの洗脳は解け、彼はプロフェッサーやコーネリアス、ハインズら施設の人間のほとんどを殺害して施設を脱走した。野生に逃げたローガンは、そこでカナダ政府の役人であったジェームズとヘザーのハドソン夫妻に遭遇したのをきっかけに、カナダ政府の超人部隊デパートメントHに入隊した。
初登場

ウルヴァリンの歴史的な初登場は「超人ハルク」#180の最後のページの1コマである。いまやデパートメントHのスーパーエージェントであり、ウルヴァリンのコードネームを使うローガンは、ハルクとウェンディゴの戦いがもたらす周囲への破壊を止めるために派遣された。彼のスピードと運動能力はthe two plodding powerhousesに打ってつけの人物であることを証明したが、彼がウェンディゴを追いかけたことがハルクを困惑させた。やがて子供のような精神のハルクは、二人は今や友達であると信じるようになる。戦いはウェンディゴが敗れ、ウルヴァリンがハルクからの右フックで気を失うところで終わった。デパートメントHが到着し、ハルクと戦うのに時間を使い過ぎてプランBを開始したとウルヴァリンに言ったが、これは未解決である。
X-メン

「ジャイアントサイズ X-メン」#1で、プロフェッサーX はウルヴァリンをX-メンの新たなメンバーとして招き入れた。

クリス・クレアモントと他のライターはやがて彼のキャラクターに複雑さを付け加えた。例えば、日本語の読み書きができ、また個人的な尊敬に対して鋭い感性を持っており、彼の尊敬は滅多に与えられるものではないことなどが明らかにされた。

シリーズ中で、ウルヴァリンはしばしばX-メンのリーダーであるサイクロップスと衝突した。それは遠い昔に死んだローズに似た容姿を持つチームメイト、ジーン・グレイとの関係に起因していた。格闘では狂戦士的な怒りに駆られる傾向があったが、次第に野生の衝動を制御する術を会得していった。チームメイトのバンシー以外には誰にも自分自身のことを明かさなかった。当時英国政府のエージェントをしていたバンシーは、ウェポンX時代の前のローガンと遭遇しているが、彼の爪が肉体的にくっついていることは分からなかった [16]

ジェームズ・ハドソンは強化服をまとったヒーローヴィンディケイターとしてウルヴァリンと戦い、彼をデパートメントHに連れ帰ろうとしたが、即座に打ち負かされた[17]

その後すぐ、ウルヴァリンは東京で、かなり強力なヤクザ一家の跡継ぎであるヤシダ・マリコという女性と出会う [18]。庭園で親しくしている場面で、ウルヴァリンはマリコに対して自分の名前を言いかけたが、マンドロイド達とモーゼス・マグナムに邪魔される。戦いの後、日本を去る前に彼はマリコに白菊を贈るとともに、ついに自分の名がローガンであると告げた [19]。彼が自分自身を指す名前を明かしたのはこの時が初めてである。

時が経ち、彼はマリコに惚れ込み、ジーン・グレイは彼に愛情を持つようになった。

カナダのスーパーヒーローチームアルファフライトのリーダー・ヴィンディケイターが、チームの最初のミッションとしてウルヴァリンを捕獲するために戻ってきたが、X-メンはアルファフライトに勝利した。

その後しばらくして、キティ・プライドがX-メンの新メンバーとして参加する。その直後、ジーン・グレイがフェニックスとして暴走し、死亡した(「ダーク・フェニックス・サーガ」事件)。サイクロップスは彼女を失った悲しみのあまりチームを去り、ストームが新たなチームリーダーとなった。ウルヴァリンは初めて黄色と茶色の衣装を着用し(アンキャニィ・X-メン #139)、今回はナイトクロウラーと共にウェンディゴを捕え、アルファ・フライトと和睦するための旅に出た[20]

この冒険の最中、ヘザー・ハドソンはウルヴァリンがローガンという名前であることを明かし、他の者が彼の名前と過去、そして彼の隠れた本性を明かした。その時ナイトクロウラーは「なぜ名前を言わなかったのか」と尋ねると、ウルヴァリンは単に「誰も聞かなかったから」と答えた。ウェンディゴが倒され、二人は(本質的にまるで違っていたが)すぐに親友になった。

彼の最初のソロシリーズ(クリス・クレアモント作、フランク・ミラー画)で、既婚者となっていたマリコと再開したウルヴァリンは、その爪を駆使して彼女の父親である暗黒街の顔役(crime lord)ハラダ・シンゲンを襲撃する。マリコはローガンには話をしないと決めていた。ツメを抜くhonorを持っていなかった。彼女の夫が殺され、シンゲンとの再戦し打ち勝ったことでローガンの名誉は回復され、二人は婚約した。しかし結婚式はバイパーとシルバー・サムライ、この一件の黒幕であったマスターマインドによってめちゃくちゃにされた。

別の物語では、ウルヴァリンは東京でのX-メンと巨大なドラゴンの戦いの余波で殺された女性の娘コバヤシ・アミコの世話をする責任を負った。後の物語では、ローガンは彼の親しい友人や恋人のユキオの保護の元にいるアミコの元へ何度も訪れた[21]


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