ウルヴァリン
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その間に彼のミュータントの能力は発展し、強くなったジェームズは彼の採掘仲間から「ウルヴァリン」というあだ名をつけられた。採鉱植民地で過ごす間、ジェームズはローズに過去を話すことが次第に少なくなり、狩猟や植民地での日々の生活に必要な力仕事に没頭していった。

ジェームズとローズに気づかれることなく、ドッグはブリティッシュコロンビア州まで彼らを追ってきた。死の間際にジェームズの祖父は心を入れ替え、ドッグに「最後に一目会うために自分の孫を見つけてくれ」と頼んだが、彼の父を殺し、彼の顔に傷をつけたジェームズとローズに対し、未だに深い恨みを抱いていたドッグはその頼みをはねつける。ドッグは採鉱植民地でローズとジェームズを見つけ、ジェームズを大観衆の前で痛めつけ殺そうとする。大勢が見守る中、ジェームズが爪を出してドッグを殺そうとした時、ローズは偶然にも群衆によって2人の近くに押し出され、ジェームズの爪に刺されてしまった。ローズはジェームズの腕の中で息絶え、悲嘆と共に狂気に駆られたジェームズは、オオカミと共に森の中で暮らすようになった。
初期

明かされていない長い時間の後、ローガンは文明に戻り、第一次世界大戦中はカナダ陸軍の兵士として働いた。戦争終結後は、世界中で一連の冒険を実行した。

彼は第二次世界大戦ノルマンディの戦いマーケット・ガーデン作戦にも参加した。ローガンはソビボール集中キャンプで時を過ごした。キャプテン・アメリカは、第二次世界大戦中に「若き日のブラックウィドウを助けるために、ローガンと共に働いていた」と言及している。

ローガンはシルバーフォックスという名のネイティブアメリカンの女性を愛し、政府の極秘任務チーム「チームX」に異動するまで1つのキャビンで暮らしていたことを鮮明に覚えている。セイバー・トゥースは、彼の誕生日にシルバーフォックスを強姦した末に殺害している[14]

また「ウェポンX」計画に参加する前には、諜報員のキャロル・ダンバースニック・フューリー、兵士時代のベン・グリム、スパイのリチャードとメアリ・パーカー(ピーター・パーカーの両親)と会っている。
ウェポンX

[15] で始まったシリーズ「ウェポンX」の中で、バリー・ウィンザースミスはウルヴァリンについての新たなバックストーリーを作り出した。

ローガンは狩猟場で他の兵士を射って軍を除隊させられた放浪者であるとされた。

過去を知らず、長期間にわたる記憶の喪失に苦しめられていたローガンは、酒場で薬を盛られ、謎の人物「プロフェッサー」とDr.エイブラハム・コーネリアス、その秘書キャロル・ハインズによって運営されるカナダ政府の秘密施設「ウェポンX」へ連れて行かれた。

彼らは被験者であるローガンの髪や体毛を総てそり落としたが、彼の体毛は自己治癒能力によって急速に再生し、投与した薬物も抜けていく。ローガンがミュータントであることを確信したプロフェッサーの命令で、研究グループはローガンの全骨格にアダマンチウムを注入して強化し(爪はこの時現われた)、また彼を洗脳して殺戮機械に変えた。しかし、程なくしてローガンの洗脳は解け、彼はプロフェッサーやコーネリアス、ハインズら施設の人間のほとんどを殺害して施設を脱走した。野生に逃げたローガンは、そこでカナダ政府の役人であったジェームズとヘザーのハドソン夫妻に遭遇したのをきっかけに、カナダ政府の超人部隊デパートメントHに入隊した。
初登場

ウルヴァリンの歴史的な初登場は「超人ハルク」#180の最後のページの1コマである。いまやデパートメントHのスーパーエージェントであり、ウルヴァリンのコードネームを使うローガンは、ハルクとウェンディゴの戦いがもたらす周囲への破壊を止めるために派遣された。彼のスピードと運動能力はthe two plodding powerhousesに打ってつけの人物であることを証明したが、彼がウェンディゴを追いかけたことがハルクを困惑させた。やがて子供のような精神のハルクは、二人は今や友達であると信じるようになる。戦いはウェンディゴが敗れ、ウルヴァリンがハルクからの右フックで気を失うところで終わった。デパートメントHが到着し、ハルクと戦うのに時間を使い過ぎてプランBを開始したとウルヴァリンに言ったが、これは未解決である。
X-メン

「ジャイアントサイズ X-メン」#1で、プロフェッサーX はウルヴァリンをX-メンの新たなメンバーとして招き入れた。

クリス・クレアモントと他のライターはやがて彼のキャラクターに複雑さを付け加えた。例えば、日本語の読み書きができ、また個人的な尊敬に対して鋭い感性を持っており、彼の尊敬は滅多に与えられるものではないことなどが明らかにされた。

シリーズ中で、ウルヴァリンはしばしばX-メンのリーダーであるサイクロップスと衝突した。それは遠い昔に死んだローズに似た容姿を持つチームメイト、ジーン・グレイとの関係に起因していた。格闘では狂戦士的な怒りに駆られる傾向があったが、次第に野生の衝動を制御する術を会得していった。チームメイトのバンシー以外には誰にも自分自身のことを明かさなかった。当時英国政府のエージェントをしていたバンシーは、ウェポンX時代の前のローガンと遭遇しているが、彼の爪が肉体的にくっついていることは分からなかった [16]

ジェームズ・ハドソンは強化服をまとったヒーローヴィンディケイターとしてウルヴァリンと戦い、彼をデパートメントHに連れ帰ろうとしたが、即座に打ち負かされた[17]

その後すぐ、ウルヴァリンは東京で、かなり強力なヤクザ一家の跡継ぎであるヤシダ・マリコという女性と出会う [18]。庭園で親しくしている場面で、ウルヴァリンはマリコに対して自分の名前を言いかけたが、マンドロイド達とモーゼス・マグナムに邪魔される。戦いの後、日本を去る前に彼はマリコに白菊を贈るとともに、ついに自分の名がローガンであると告げた [19]


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