ウルトラマン
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作中には主にSIII[113][119][注釈 66]・S115・117[117][23]・118[117][23]・119[117][23][注釈 67]、17[117]、19[117]の6機が使われ、最大で同時に同型3機が登場する[118]ラゴンアントラーギャンゴに撃墜・破壊されるが、ガマクジラテレスドンの攻撃の直撃を受けながら緊急着陸に成功し、防衛隊のF-4戦闘機隊を一撃で撃破するメフィラス円盤の攻撃の直撃を受けながら、これを跳ね返しつつ、急降下攻撃を続ける頑丈さを見せる。英語表記は「JET VTOL」だが、後年に追加されたもので、本放送当時は設定されていなかった[注釈 68]。『ウルトラマンメビウス』第24話では、動態保存されていたという設定でウルトラホーク1号、3号と共に飛行する場面がある。

『レッドマン』時の第3話の脚本では、「ジェットVITOL」やヴィトル、ヴィートル、VTOL機などの記述があった[114]

撮影用のプロップは、郡司模型製作所によって、ブリキの叩き出しで制作されており、同製作所が担当した、映画『妖星ゴラス』(1962年、東宝)に登場する「国連VTOL機」の約60センチメートルのミニチュアと同じ叩き出し用の木型が使われている[114][120]。この「国連VTOL機」とは外見はほぼ同じため、資料によってはミニチュアそのものが流用されたと記述しているものもあるが[出典 30]、両者は別々のミニチュアである。撮影話数が進むにつれ、破損と修理が相次いだため、数多くのモデルが新たに制作されている。少なくとも3種類以上のサイズの物があり、場面によって使い分けられていた。素材も板金製と木製の2種があった。前述の板金プロップの他に東宝映画のバンクシーンが用いられ、第14話からはもう1機の板金プロップが製作された[114]

後年に出版された書籍『U.W.W.?ULTRA WEAPON WORLD?』[123]には、本機の武装・索敵機器を取り外して座席数を増やした民間旅客機型を『ウルトラQ』の星川航空が所有しているという記述があるが、これは円谷プロ監修による「お遊び設定」であり、公式設定ではない。

宇宙ビートル
ジェットビートル117号の主翼端に岩本博士が水爆の原理を応用して設計した成層圏を短時間で越える性能を有する大気圏外用のハイドロジェネード・サブロケットエンジン(核パルス推進システムの一種)と核パルス推進ロケットを追加装着したもので、第16話で初登場する[119]。以降、主に宇宙で起きた異変調査や隊員たちの宇宙パトロールなどに運用される(第22話、33話、35話)。SIIIに装備されたものも存在する[119][124]。『ウルトラマンメビウス』第42話には、本機の改良型である「イカヅチ」(機体番号はS217)が登場する。

「宇宙ビートル」という名称は、ブルマァクのプラモデルの商品名であり、書籍によっては、「ハイドロジェネードロケット装備ビートル機[125]」、「ジェットビートル ハイドロジェネード・サブロケット装着タイプ[出典 31]」と記載している。カットによっては、SIIIにサブロケットを取り付けたものやサブロケットをビートルの30センチメートルプロップに装着したものを使用している[114]

諸元小型ビートル
(三角ビートル)
全長15.5 m
全幅10.5 m
重量17 t
最高速度マッハ1.5
乗員2名

小型ビートル[117]
通称三角ビートル。作中ではジェットビートルと区別なく単に「ビートル」と呼ばれる。ジェットビートルと同じく岩本博士が開発し、コクピット銃架を備えた支援機、主に偵察や観測に使われる。当初は、パトロール用として使用されていたが、ガマクジラ戦からは戦闘任務に投入された。一種のリフティングボディ機で、動力はロケットエンジン。武装として機首のビーム砲とロケットランチャー、機首とコクピット下部からのフラッシュ光を有する[119]。また、自動追尾飛行や本部基地からの遠隔操縦が可能で、第16話で金星ロケット「おおとり」が2段ロケットを点火するまでの間護衛する。登場話数は第1話、14話、16話、19?21話、23話。活躍はほぼ中盤に集中しており、終盤は全く出番がない。第1話でウルトラマンとの衝突時にハヤタが乗っていた「ビートル」は本機である。この機はVTOL機ではなく短距離離着陸(STOL)機なので、離着陸は垂直に近いかなりの急角度で行う。第21話では後部を下にして、テイルシッター式の垂直離着陸を披露する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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