『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(ウルトラマンメビウス アンド ウルトラきょうだい)は、2006年9月16日に全国松竹系映画館にて公開された円谷プロダクション製作の特撮映画。テレビ番組『ウルトラマンメビウス』の劇場版。
キャッチコピーは「宇宙最大の敵 復活! 迎え撃て、永遠のヒーローたち!」、「帰ってきたウルトラ兄弟!! 僕らのメビウスが映画になった!!」。 テレビシリーズ同様、ウルトラマンシリーズ誕生40周年記念作品として製作された。ウルトラシリーズの映画としては『ULTRAMAN』以来、1年9か月ぶりとなる。テレビシリーズとも連動し、同作第24話以降は本作品以降の話となっている。また、ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution 0』ともストーリーが連動している。 40周年を記念し、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンエース、ウルトラマンタロウ、ゾフィーのウルトラ6兄弟が登場。ウルトラマン、セブン、ジャック、エースの4人はそれぞれの人間体も登場し、それをオリジナルキャストの黒部進、森次晃嗣、団時朗、高峰圭二が演じている。 敵キャラクターも『ウルトラマン』から『タロウ』の5作品から、因縁の深いザラブ星人、ガッツ星人、ナックル星人、ヤプール、テンペラー星人が登場。ヤプールは、本作品の公開と同じ2006年9月16日に放映されたテレビシリーズ第24話「復活のヤプール」にも登場している。 本作品の製作に当たり、昭和ウルトラマンシリーズで明確な説明がなかったセブンやタロウの後日談[注釈 1]を本作品に矛盾が生じないよう、円谷プロが公式に設定した。 公開時は本編開始前に映画限定のメビナビが流れたが、後に発売されたDVDには収録されていない。 公開後、テレビシリーズでジングウジ・アヤとウルトラ兄弟が再登場するが、メビウスインフィニティーは本作品限定の形態であり、テレビシリーズには登場しない。 次作『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、パラレルワールドに住むマドカ・ダイゴが夢の中で本作品の戦闘の最中に紛れ込んでおり、ウルトラ4兄弟の変身からメビウスたちの勝利までの様子を見守っていたとされている。 元々はテレビシリーズが制作される以前、ウルトラ兄弟を復活させる企画で進められ、「地球人として生活するウルトラ兄弟の子供たちがその力と使命を受け継いでいく」という内容だったが、『メビウス』と連動した内容に変更された[2][3]。 初期の企画段階では敵は怪獣軍団という案もあったが、『メビウス』の前番組『ウルトラマンマックス』で昭和ウルトラの怪獣が多数登場したため、宇宙人連合に変更された[2][4]。この時期には、酉澤安施によるベムスターのデザインが起こされている[5][6]。ボスには、『ウルトラマンゼアス』に登場したベンゼン星人が考えられていた[3]。 全体的なイメージとしては、『タロウ』第33話・第34話が意識されている[2]。
概要
企画経緯